目次


持丸長者[国家狂乱篇]

日本を動かした怪物たち


[目次] [著者紹介]


表紙




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序 章 長者ますます台頭す

一九二六年(大正十五年=昭和元年)大日本資産家大鑑
一九一七年(大正六年)日本工業倶楽部の創立メンバー
一九三三年(昭和八年)三〇〇万円以上の資産家の職種分類順位


第一章 新聞と製紙が拓いた新国家


活字印刷・新聞・紙幣・製紙の事始め
新聞支配に乗り出した持丸長者
王子製紙の誕生
日本人が化学と科学を知った衝撃
三井に新閨閥生まれる
中上川彦次郎一派の藤山雷太が乗りこむ
藤原銀次郎と大川平三郎の凄絶な闘いと最後の結末


第二章 北海道開拓史


全国からの移住民が新天地・北海道を創生す
食糧の宝庫・蝦夷地への和人侵入と箱館奉行所
箱館戦争と北海道開拓使
明治時代の開拓の足跡
新天地をめざした入植者
代表的商人の才覚
北海道を誰が統治したか
明治政府の「イモ閥」による北海道拓殖
豪商に呑まれたビール産業
石炭・鉄道・鉄鋼の三角同盟


第三章 鉄路は伸びる


日本最大の産業にのし上がった鉄道
蒸気機関車と「鉄道の父」井上勝
プロ野球を生み出した鉄道技術者
鉄路を開拓した建設会社と日本鉄道会社の創設
二代目・鉄道の父と不思議な人脈
日露戦争と満鉄設立への道
満鉄株売出しの熱狂
満鉄と私鉄国有化の利権者は誰だったか
裸成金続出の時代
満鉄株主と持丸長者の密接度


第四章 黒いゴールド・石炭と石油


エネルギーに飢えた軍人
九州の炭鉱が生み出した産業
筑豊御三家の資産と閨閥
貝島・麻生家が長州・三井閥と結びつく
ガス灯が生んだ浅野財閥
久原房之助と鮎川義介の日産コンツェルン
越後の太地主と石油噴出
日本の電気誕生の物語
最大企業・東京電灯をめぐる長州と甲州財閥の攻防
五大電力体制
電力王・福沢桃介と松永安左ヱ門の登場
ダムと御料林をめぐる争い


第五章 植民地を動かした銀行と大事件


戦争と日本人
日本による朝鮮の開国
植民地化が始まる
京釜鉄道の建設始まる
朝鮮行政と黒幕・東洋拓殖
第一次世界大戦と化学工業の勃興
軍事費膨張と全国の労働争議
関東大震災の衝撃
植民地特殊銀行の設立
昭和二年恐慌
恐慌で拡大した五大銀行の勢力


第六章 ファッショの嵐と新興財閥


ドル買い事件はなぜ起こったか
国民の貧困に襲いかかった大不況
軍部とファシズムの勢力拡大
新時代の軍需産業のスタート
財閥が生み出した新たな侵略主義
日中戦争の金融を動かした池田成彬と結城豊太郎
日本興業銀行の巨大な軍需融資
中島飛行機と満州重工業開発の台頭
新興財閥を率いた総帥の横顔
反旗を翻した人間たち


第七章 国家総動員体制と大政翼賛会


戦時体制と産業総動員の全体像
満州事変の野望
満州国建国にとり憑かれた無鉄砲集団
日本人の知性が消滅する時
満鉄調査部が生み出した全体主義国家
廬溝橋事件から国家総動員体制へ直進
産業報国会と大政翼賛会の謀略
企画院の人脈図
通信社と新聞社を飼い馴らした情報局
満蒙開拓団を誰が送りこんだか
歴史は何を語ろうしているか
戦争被害の記録
空襲のパターンと特徴
日本敗北


あとがき

[幕末・維新篇]正誤表の説明

系図人名INDEX



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著者

広瀬隆(ひろせ・たかし)
1943年東京生まれ。小説、ノンフィクション、医学書翻訳と幅広い分野で活躍。著書に『持丸長者[幕末・維新篇]』『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『危険な話』『クラウゼヴィッツの暗号文』『赤い楯』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『燃料電池が世界を変える』『世界金融戦争』『世界石油戦争』『一本の鎖』『日本のゆくえアジアのゆくえ』など多数。


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