目次


希望を捨てる勇気

停滞と成長の経済学


[目次] [著者紹介]


表紙




 ↑ページトップへ


はじめに


第1章 格差の正体

1 何が格差を生み出したのか

固定される身分格差
すべり台社会
『蟹工船』と秋葉原事件

2 新しい身分社会

正社員の既得権保護
経営者と労組の結託
過剰規制が「偽装請負」を生み出す
柔軟な労働市場で雇用は増える

3 事後の正義

地獄への道は善意で舗装されている
壊滅する消費者金融
トレードオフを否定する人々
コンプライアンスと法令遵守

コラム◎ 情報の非対称性


第2章 ノンワーキング・リッチ

1 社内失業する中高年

老人も若者も不幸にする人事システム
年功序列の起源
規制が生み出す「官製失業」
サラリーマンは会社が好きか

2 働きアリの末路

会社への貯金
何もすることのない老人たち

コラム◎ 補完性


第3章 終身雇用の神話

1 終身雇用は日本の伝統か

終身雇用という神話
経営家族主義
労使対決から労使協調へ

2 日本型ネットワークの限界

中心なき企業システム
グローバル化という黒船

3 雇用のポートフォリオ

ゆがんだリスク配分
二重構造
産業政策としての雇用政策

コラム◎ 効率賃金仮説


第4章 長期停滞への道

1 長い下り坂が始まる

需要ショックから縮小均衡へ
低下した成長力

2 輸出立国モデルの「突然死」

貿易赤字の時代へ
生産性はなぜ落ちたのか
空洞化の果てに

3 希望の消えてゆく国で

崩壊するコミュニティ
日本をあきらめる
「社畜」からの脱却
丸山眞男をひっぱたけ

コラム◎ 長期的関係


第5章 失われた20年

1 どこで間違えたのか

バブルの発生は防げたか
90年代の誤った教訓
住専の悲劇
資本注入は問題解決にならない

2 90年代をどう見るか

いつか来た道
景気循環か生産性の低下か
労働人口の逆流

コラム◎ 自然利子率と自然失業率


第6章 景気対策の限界

1 財政政策の欠陥

ニューディールの神話
長期的には、われわれは死んでいるか
財政赤字が消費を抑制する

2 金融政策の功罪

ゼロ金利と量的緩和
デフレ下の金融政策

コラム◎ リフレ論争


第7章 日本株式会社の終焉

1 会社は誰のものか

株主はバカで無責任
労働者管理企業としての日本企業

2 官僚社会主義の構造

空虚な中心
官僚の権威と権力
霞ヶ関のスパゲティ
「面従腹背」による支配

コラム◎ 負の所得税とベーシック・インカム


第8章 「ものづくり立国」の神話

1「すり合わせ」ではもう生き残れない

トヨタというバブルの崩壊
比較優位の誤解
「勤勉革命」の呪縛

2 ITゼネコンの末路

系列構造がイノベーションを殺す
スーパーコンピュータの戦艦大和
漂流する情報大航海プロジェクト

コラム◎ ホワイトスペース


第9章 イノベーションと成長戦略

1 株主資本主義が必要だ

産業革命という奇蹟
シュンペーターの逆説
不等価交換システムとしての資本主義

2 リスク回避からリスクテイクへ

日本人はリスクが嫌いか
安心・安全はタダではない

3 イノベーションの意味

技術革新からイノベーションへ
投資機会が足りない
「ベンチャービジネス」の幻想

4 創造的破壊の可能性

ライブドア事件とは何だったのか
日本が失った創造的破壊のチャンス
サービス業のグローバル化

コラム◎ コンテンツ産業の未来


おわりに



 ↑ページトップへ



著者

池田 信夫(いけだ・のぶお)
1953年京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。1993年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は上武大学大学院経営管理研究科教授。学術博士(慶應義塾大学)。著書に『なぜ世界は不況に陥ったのか』(池尾和人氏との共著、日経BP社)、『ハイエク 知識社会の自由主義』(PHP新書)、『電波利権』(新潮新書)、『ウェブは資本主義を超える 』(日経BP社)など。自身のブログは「池田信夫blog」(http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/)。


お問い合わせは、webmaster までお願いいたします。
1996 - 2003 DIAMOND, INC. All Rights Reserved.