はじめに


第１章　仕事について、四つの視点

会社選びに、くよくよする必要なし
働くことが生きること
自分に正直に仕事をして、健康に生きる
人生設計を立てる、立てられると思う誤謬


第２章　日常の基本的な仕事

朝の日課--新聞とスケジュールのこと
昼の決め事--会議について
時間後の心構え--仕事のこと、自分のこと


第３章　仕事の目的に意識を集中する

余計なことを考えないこと
社長になったつもりで
組織のルールについて


第４章　仕事の現実、時間も人材も有限である

畳の上で水泳の練習はできない
仕事ではコンスタントに、七〇％の実力発揮を
仕事ではコンスタントに、七〇％の正解を、なるべく早く
「カンゼン」よりも「カイゼン」を
仕事は先着順を原則に、「私情」を捨てる
人とは違ったアイデアを考え、
数字とファクトでロジックを作り、ビジネスプランを紡ぎ出す


第５章　仕事には必ず相手が存在する

お客さまはいちばん大切な相手
部下も大切な仕事相手である
お客さまも社内の人も、仕事相手は人間同士
「プロクルステスの寝台」に仕事の相手を寝かせないこと
人脈は作ろうとしてできあがるものではない
COLUMN　仕事の空き時間に１　イタリアと私


第６章　成功に慢心せず、失敗に後悔せず

成功体験に頼る誤謬
覆水、盆に返らず
タラは魚屋さんへ、レバは肉屋さんへ
失敗したら、大声で叫べ


第７章　時代の流れの中で、仕事の方向は決まっていく

時代の針は逆転できない
時代の現実を見つめる勇気を


第８章　海外での仕事について、英語について

「外国人」という人間はいない
若い人が、海外赴任を辞退したくなる理由
Poor Englishを基本にしよう
リスニングの力を鍛えよう
海外で活躍しようと思ったらＴＯＥＦＬ一〇〇を目指せ
COLUMN　仕事の空き時間に２　愛犬の誕生日パーティ


第９章　常識は疑え

大切な発想 「なぜだろう、なぜかしら」
フィンランドに学ぶ発想転換
常識は疑え、けれど当たり前のことを大切に
COLUMN　仕事の空き時間に３　河馬が好き


第10章　思索する武器その１

分析力
ふたつの眼で見よう、木を見る眼、森を見る眼
ふたつの軸で考えよう、歴史の軸と場所の軸


第11章　思索する武器その２

集中力
時間を集中して使う習慣をつける
疑問点やわからない点は、必ず調べる習慣をつける
火事場の馬鹿力を信じよう


第12章　思索する武器その３

決断力
トレード・オフを忘れるな--どちらかを、捨てる
トレード・オフを忘れるな--いいとこ取りは百害あって一利なし
トレード・オフを忘れるな--長所を伸ばして、短所を直す、それは無理だ
整合性を忘れるな--首尾一貫して、考える、行動する
関係性を忘れるな--置かれた現実の中で、最適の決断をする


第13章　思索する力を、実行する力に変えるために

実行力に求められることは、リーダーに求められること
ついていこうと思わせる力、共感力
行動しないことを選択することも大切な力
COLUMN　仕事の空き時間に４　オペラハウスで出会った女性


第14章　会社の仕事、三つの立場─社員・管理職・経営者

社員その１　人と違ったことを、考えられる人になれ
社員その２　使いにくい社員になれ
管理職　みずから動ける石垣の石であること
経営者その１　社員が朝めざめて、行きたくなる会社を作れ
経営者その２　わかりやすさ、透明性、正直さ、この三つの体質を維持すること
経営者その３　楽しい会社にしたいと願って行動せよ
COLUMN　仕事の空き時間に５　懐疑派のツイッター


第15章　たくましく生きて仕事をするために

学力と教養に、自己投資をしよう
巨人の肩の上に乗って広い世界を見渡そう
世界史の中で日本の歴史を見直そう2
百聞は一見に如かず、しかし経験主義には限界がある
読書について


おわりに


謝辞

注釈

出口治明さんのこと--小野田隆雄