目次


ヒット学

コンテンツ・ビジネスに学ぶ6つのヒット法則


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1章 ヒットの正体

 「心サービス」時代の鍵はヒットが握る

 ——二一世紀はあらゆる産業がサービス業になる
  コンテンツはサービスのメッセンジャー
  コンテンツ・ビジネスのヒットに学ぶ

 ヒット誕生のために越えるべき五つの関門

 ——見つける/気持ちが動く/つい手が出る/堪能する/また欲しくなる
  心サービスの優等生がヒットをつくる

第2章 五つのヒット要因を探る

 【ヒット要因1】時代のニーズ

  ——すべてのヒットに不可欠な前提要因
  キーワード(1)「必然性」——ヒットは時代の気分がもたらす必然の産物
  キーワード(2)「欲求充足」——欲望はヒットの母
  キーワード(3)「タイミング」——欲しい商品を欲しいときに
  キーワード(4)「サービス度」——便利でお得じゃなければ欲しくない

 【ヒット要因2】企画

 ——ヒット誕生における最大の原動力
  キーワード(5)「差別化ユニーク」——唯一無二を企画する
  キーワード(6)「発想転換力」——天才アーティストだけが企画王じゃない
  キーワード(7)「サイド&ディープ」——幅と深さが顧客の探究心を生む
  キーワード(8)「イベント連鎖」——顧客ニーズに合わせて企画をつなげていく
  キーワード(9)「コミュニティ発」——みんなで参加する好きなものづくり
  キーワード(10)「文化ミックス」——国際的コラボレーションが生み出す可能性

 【ヒット要因3】マーケティング

 ——商品の価値を正しく世の中にアピールする
  キーワード(11)「だまさない」——ハッタリ・マーケティングは死んだ
  キーワード(12)「自ら顧客探し」——コンテンツ自体が顧客を探す時代
  キーワード(13)「デジタル口コミ」——マスが追従するミニコミ伝播力
  キーワード(14)「コアコミュニティ」——同好の士の連帯感

 【ヒット要因4】制作

 ——コスト低減でヒットのチャンス拡大
  キーワード(15)「低コスト・高クオリティ」——デジタル制作が生む新たな可能性
  キーワード(16)「製作アライアンス」——製作体制の二極分化

 【ヒット要因5】デリバリー

 ——顧客とダイレクトにつながるチャネルの登場で役割増大
  キーワード(17)「顧客とつながる」——物売り・物流だけの時代よ、さようなら
  キーワード(18)「チャネル多様化」——接触面積の拡がりでチャンス拡大
  キーワード(19)「マス&パーソナル」——大量と個別デリバリーの相互補完
  キーワード(20)「デバイス機能」——デバイスが決定するサービス内容

 ヒット要因が進化する現代社会

 ——デジタル化が促す社会環境の変化・顧客と商品の関係の変化
  社会環境の変化がヒット要因を進化させる
  能動化する顧客とコンテンツの関係

第3章 実例に学ぶ六つのヒット法則

 【法則1】ミスマッチのコラボレーションがヒットを生む

 ——氷の器にドライアイスと熱油を同時に勢いよく注ぎ込め
  コンテンツ・ビジネスと異業種
  異業態ミックスのマーケティング戦略「角川映画」
  ギャップのコラボレーション「チェッカーズ」
  メディア特性とコンテンツ特性「中島みゆき」『だんご3兄弟』

 【法則2】明確なコンセプトがヒットを生む

 ——メッセージの強さは、気持ちを動かす、人を動かす、世の中を動かす
  時代のニーズをとらえたコンセプト「CHAGE&ASKA」
  コンセプトを明確に発信するキャッチコピー「角川映画」
  対極コンセプト連鎖による非対極「おニャン子クラブ」

 【法則3】常に新鮮な驚きがヒットを生む

 ——ハッとさせて好きにさせる
  ストーリー、ニュース、キャスティングで無限の新しさを生む
  飽きられない方法論「チェッカーズ」

 【法則4】継続性・連続性がヒットを生む

 ——継続は力なり、不連続の連続を目指せ
  季節感と連続性コンテンツ
  ヒット連鎖のシリーズコンテンツ「おニャン子クラブ」
  それはレンタルビデオから始まった『踊る大捜査線』
  ヒットイメージの連続性踏襲「加藤いづみ&平松愛理」

 【法則5】付加価値がヒットを生む

 ——欲張りは成功のもと、オトクの演出に活路あり
  グリコのおまけマーケティング
  コンテンツ・サービスにおける付加価値
  サイド・コンテンツがマーケティング効果も生む『踊る大捜査線』

 【法則6】顧客との会話や顧客同士の情報交換がヒットを生む

 ——インターネットの登場で消費者は真の王者になった
  情報交換と伝播力『だんご3兄弟』
  インターネットがメディアミックスのハブになる『踊る大捜査線』

第4章 ヒットを生むプロデュース能力

 「人」と「ヒットの芽」という二つの鍵

 ——ヒットづくりをスタートさせる最低限の条件

 「二つの鍵」のマネジメント

 ——ヒットを生むプロデューサーの役割

 二つの鍵とプロデューサーの七つの能力サイクル

 ——ヒットプロデューサーとそうでないプロデューサーを分けるもの
  (1)発見する能力(Picking up)
  (2)理解する能力(Understanding)
  (3)巻き込む能力/組み合わせる能力(Organizing)
  (4)その気にさせる能力/育てる能力(Empowerment)
  (5)ゴールをイメージする能力(Imagining the goal)
  (6)柔軟に対応できる能力(Flexibility)
  (7)完結させる能力(Wrapping up)

 ヒットプロデュース能力をアップする方法

 ——NLP理論の応用でコミュニケーションの達人になる
  NLPの基本概念
  「発見する能力」を伸ばす実践テクニック
  「理解する能力」を伸ばす実践テクニック
  「巻き込む能力/組み合わせる能力」を伸ばす実践テクニック
  「その気にさせる能力/育てる能力」を伸ばす実践テクニック
  「ゴールをイメージする能力」を伸ばす実践テクニック
  「柔軟に対応できる能力」を伸ばす実践テクニック
  「完結させる能力」を伸ばす実践テクニック
  NLPの可能性とプロデューサーの能力アップ

 ヒットプロデュース力がビジネスに差をつける

 ——ヒットインパクトに勝るブレイクスルーはなし!

おわりに



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著者

吉田 就彦(よしだ・なりひこ)
1957年生まれ。早稲田大学理工学部機械工学科卒。79年㈱キャニオンレコード(現ポニーキャニオン)入社。音楽、映像、ゲーム、マルチメディア等の制作、宣伝業務に20年間従事する。制作ディレクターや宣伝プロデューサーとして、チェッカーズ、おニャン子クラブ、中島みゆき等の数々のヒットを手がける。映画プロデューサーとしても、ビートたけし主演の『教祖誕生』等の制作を行う。また、テレビドラマ、アニメ、ビジュアル・アイドル、スポーツ、ラーニング、ハウツー、キッズ等のビデオビジネスにも携わる。ポニーキャニオンでの最後の仕事は『だんご3兄弟』。99年にポニーキャニオンを退社し、(株)デジタルガレージに取締役副社長として入社。EC事業の立ち上げやCCO(Chief Contents Officer)としてインターネットにおけるコンテンツ・ビジネスのコンサルティング等を行う(同社は2000年12月にJASDAC市場にてIPOを果たす)。
現在は、(有)ワイズハウス代表取締役、㈱デジタルガレージ顧問、デジタルハリウッド大学大学院客員教授。
メールアドレス info@yshouse.jp
ヒットコンテンツブログ http://yshouse.jp/


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