目次


成長の限界 人類の選択


[目次] [著者紹介]


表紙




 ↑ページトップへ


訳者まえがき

序文

  地球の物理的な限界を示唆した『成長の限界』
  成長、行き過ぎ、そして崩壊
  人類が持続可能でない領域に進み始めた証拠
  増大する人類のエコロジカル・フットプリント
  楽観できない地球の未来
  『成長の限界』は正しかったのか?
  人類は行き過ぎてしまった
  現実を見つめるためのシナリオ
  持続可能な社会への移行
  「行き過ぎて崩壊する」シナリオの実現性
  未来に向けて人類ができること
  ◆——DATA

  図1「人類のエコロジカル・フットプリントと地球の扶養力」

第1章 地球を破滅に導く人類の「行き過ぎ」


  「行き過ぎ」を招く三つの要因
  地球をシステムとしてとらえる
  「可能な未来」への進路
  ◆——DATA

  図1—1「急激に増加する世界の人口」
  図1—2「世界の工業生産」
  図1—3「大気中の二酸化炭素濃度」
  表1—1「人間の活動や製品に見られる世界的な成長」
  図1—4「『世界の人口』と『人間の豊かさ』のさまざまなシナリオ」

第2章 経済に埋め込まれた幾何級数的成長の原動力


  倍増を続ける幾何級数的成長の行方
  幾何級数的成長の原動力になる人口と資本
  三五〇年前、世界の人口は五億人だった
  急拡大した世界の工業経済
  人口が増え、貧困が増し、人口がさらに増える
  ◆——DATA

  図2—1「世界の大豆生産量」
  図2—2「世界の都市人口」
  図2—3「貯金額の線型的増加と幾何級数的増加」
  表2—1「倍増に要する時間」
  表2—2「ナイジェリアの人口増加」
  図2—4「世界の人口動態的遷移」
  表2—3「世界人口の年間増加数」
  図2—5「世界人口の増加のシミュレーション」
  図2—6「先進国(A)と発展途上国(B)における人口動態的遷移」
  図2—7「出生率と一人当たりの国民総所得」
  図2—8「ワールド3の経済における物理的資本のフロー」
  図2—9「アメリカの部門別国民総所得」
  図2—10「人口の多い上位一〇カ国と欧州通貨統合における一人当たりの国民総所得」
  図2—11「世界における格差」
  図2—12「地域別食糧生産量」

第3章 地球の再生が不可能になる供給源と吸収源の危機


  食糧・土壌・水・森林の限界
  再生不可能な供給源は何か
  汚染と廃棄物の吸収源は何か
  限界を超えて
  人類に突きつけられた恐ろしい現実
  ◆——DATA

  図3—1「地球の生態系のなかの人口と資本」
  図3—2「世界の穀物生産量」
  図3—3「各国の穀物収穫量」
  図3—4「将来の農地の可能性」
  図3—5「淡水資源」
  図3—6「アメリカの取水量」
  図3—7「残っている原生林」
  図3—8「熱帯林消失のいくつかの可能性」
  図3—9「世界の木材消費量」
  図3—10「世界のエネルギー使用」
  表3—1「石油、天然ガス、石炭の年間生産量、可採年数、資源の寿命」
  図3—11「アメリカの石油生産量と消費量」
  図3—12「地球全体の石油生産量」
  図3—13「今後の世界のガス枯渇の可能性」
  図3—14「天然ガスの消費量の成長を維持するために必要な発見量」
  図3—15「風力発電と太陽光発電の発電コスト」
  図3—16「世界の五つの重要な金属の消費量」
  図3—17「世界の鉄鋼消費量」
  表3—2「八つの金属の確認された埋蔵の寿命」
  図3—18「アメリカで採掘された銅鉱石の品位低下」
  図3—19「鉱石の枯渇とその生産から出る鉱滓」
  図3—20「人体と環境の汚染の減少」
  図3—21「大気汚染物質の動向」
  図3—22「汚染された水中の酸素濃度」
  図3—23「地球の温室効果ガス濃度」
  図3—24「地球の気温の上昇」
  図3—25「天候関連の災害による世界の経済損失」
  図3—26「過去一六万年の温室効果ガスと地球の気温」
  表3—3「人口、豊かさ、技術の環境影響」

第4章 成長のダイナミクスを知るワールド3の特徴


  「現実の世界」をモデル化する
  地球の行動パターンを理解する
  ワールド3の構造
  成長するシステムの「限界」と「限界なし」
  「現実の世界」で起こるさまざまな遅れ
  行き過ぎて振り子が振れる
  行き過ぎて崩壊す
  二つの可能なシナリ
  なぜ、行き過ぎて崩壊するのか?
  ◆——DATA

  図4—1「栄養摂取量と期待寿命」
  図4—2「新しい農地の開発コスト」
  図4—3「人口が扶養力に近づく際のいくつかのモード」
  図4—4「人口と資本の成長を支配するフィードバック・ループ」
  図4—5「人口・資本・農業・汚染のフィードバック・ループ」
  図4—6「人口・資本・サービス・資源のフィードバック・ループ」
  図4—7「鉱石から純度の高い金属をつくり出すために必要なエネルギー」
  図4—8「シナリオ0—限界をなくせば、無限に成長する」
  図4—9「ワールド3モデルのとりうる四つの行動パターンの構造的な因果関係」
  図4—10「土壌殺菌剤1、2‐DCPの地下水へのゆっくりとした浸透」
  図4—11「シナリオ1—参照シミュレーション」
  図4—12「シナリオ2—再生不可能な資源がより豊富にあった場合」

第5章 オゾン層の物語に学ぶ限界を超えてから引き返す知恵


  成長—世界で最も役に立つ化合物
  限界—オゾン層の破壊
  オゾン層破壊の最初のシグナル
  遅れ—抵抗する産業界
  限界を超えた地球—オゾンホールの発見
  国際政治に突きつけられた「動かぬ証拠」
  オゾン層を守れ
  オゾン層の物語から得られる教訓
  ◆——DATA

  図5—1「CFCの世界生産量」
  図5—2「大気による紫外線の吸収」
  図5—3「CFCはどのように成層圏のオゾンを破壊するか」
  図5—4「南極ハレー湾でのオゾンの測定結果」
  図5—5「反応性塩素の増加と南極のオゾン量の減少」
  図5—6「CFC放出による成層圏の無機塩素と臭素の濃度予測」

第6章 技術、市場、そして行き過ぎ


  「現実の世界」における技術と市場
  技術の力で限界を引き延ばすことはできるか
  「現実の世界」のシナリオの限界
  なぜ、技術や市場だけでは行き過ぎを回避できないのか
  市場の不完全性の一例—石油市場の変動
  そして漁場の崩壊の歴史
  ◆——DATA

  図6—1「シナリオ3—入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去技術がある場合」
  表6—1「ワールド3における残留性汚染の排出に対する技術の影響」
  図6—2「シナリオ4—入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去と土地の収穫率改善の技術がある場合」
  図6—3「シナリオ5—入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去、土地の収穫率改善、そして土地浸食軽減の技術がある場合」
  図6—4「シナリオ6—入手可能な再生不可能な資源がより多く、汚染除去、土地の収穫率改善、土地浸食軽減、そして資源の効率改善の技術がある場合」
  図6—5「汚染物質削減の非線型費用曲線」
  図6—6「OPECの石油生産設備の稼働率と世界の石油価格」
  図6—7「世界の養殖以外の漁獲高」
  図6—8「クロマグロの個体数の減少」

第7章 持続可能なシステムへ思考と行動をどう変えるか


  人口増加のシミュレーションで考える
  環境への負荷を減らす成長の抑制と技術の改善
  二〇年という時間がもたらす違い
  持続可能な物質消費のレベル
  持続可能な社会をどうつくるか
  ◆——DATA

  図7—1「シナリオ7—世界が二〇〇二年から人口を安定させるという目標を採り入れた場合」
  図7—2「シナリオ8—世界が二〇〇二年から人口と工業生産を安定させるという目標を採り入れた場合」
  図7—3「シナリオ9—世界が二〇〇二年から人口と工業生産を安定させるという目標を採り入れ、かつ、汚染、資源、農業に関する技術を加えた場合」
  図7—4「シナリオ10—シナリオ9の持続可能な社会をつくる政策を二〇年前の一九八二年に導入した場合」

第8章 いま、私たちができること持続可能性への5つのツール


  農業革命と産業革命の歴史に学ぶ
  次なる革命—持続可能性革命の必然性
  ビジョンを描くこと
  ネットワークをつくること
  真実を語ること
  学ぶこと
  慈しむこと

  付章1 ワールド3からワールド3—03への変換
  付章2 生活の豊かさ指数と人類のエコロジカル・フットプリント

原注

索引

訳者あとがき



 ↑ページトップへ



著者

ドネラ・H・メドウズ(Donell H. Meadows)
ダートマス大学環境研究プログラム助教授として、コンピュータモデルを使って社会、環境、エネルギー、農業などのシステムを研究した。2002年逝去。

デニス・L・メドウズ(Dennis L. Meadows)
1970年、ローマクラブより「成長の限界プロジェクト」のディレクターを委嘱される。ダートマス大学で資源および政策策定に関する研究と教育に従事した後、ニューハンプシャー大学教授。国際システム・ダイナミクス学会、国際シミュレーション/ゲーム協会会長を歴任。現在、インタラクティブ・ラーニング研究所にてコンサルティングに携わる。

ヨルゲン・ランダース(Jorgen Randers)
MIT助教授(システムダイナミクス)時代に「成長の限界」執筆に加わった後、母国ノルウェーでノルウェー経営大学院学長に就任。

訳者

枝廣淳子(Junko Edahiro)
(有)イーズ(http://www.es-inc.jp)代表。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。フリーランスの同時通訳者、翻訳者、環境ジャーナリストとして、環境関係の国際会議、セミナーでの通訳、翻訳出版、執筆、講演活動に携わる。2002年に、日本の環境情報を英語で世界に発信するNGO、「ジャパン・フォー・サステナビリティー(JFS)」を立ち上げ、共同代表を務める。主な著書に『いまの地球、ぼくらの未来』『朝2時起きで、なんでもできる』、訳書に『デーリー先生の話し方コーチング』『カサンドラのジレンマ』ほか多数。


お問い合わせは、webmaster までお願いいたします。
1996 - 2003 DIAMOND, INC. All Rights Reserved.