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創業一四〇〇年

世界最古の会社に受け継がれる一六の教え

  • 紙版

創業一四〇〇年

世界最古の会社に受け継がれる一六の教え

書籍情報

  • 紙版
  • 金剛 利隆:著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2013年10月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:188
  • ISBN:978-4-478-01791-3

内容紹介

578年、聖徳太子による四天王寺建立の命を受けて創業した金剛組。1400年以上の長きにわたり、彼らはなぜ生き残ることができたのか?優秀な人材を育てることで受け継がれる確かな技術、そして、なにわの心意気がそこにはあった。世界最古の会社に伝わる最高の教えが初めて明かされる。

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目次

はしがき

第1章 1400年の伝統を支える人づくり

 時代を超えて誇りを持てる仕事をする
 宮大工に学ぶ人材育成の秘訣
 仕事の基本は「見て習え」
 器用さよりも仕事への姿勢が成長を決める
 仕事に甘えては伝統を守れない
 目の前の仕事の意味を問い続ける
 肝心なことはわざと失敗させ、学ばせる
 若いときは壁にぶつかる経験をさせる
 あえて難しい方法を採用する理由
 期待するからこその優しさと厳しさ
 現場以上に学べる場所はない

第2章 聖徳太子の命で始まった世界最古の会社

 578年、世界最古の会社の誕生
 戦争や災害、幾度となく再建を遂げる四天王寺
 目の前の仕事の積み重ねが歴史となる
 戦争の混乱を経て、金剛家の養子へ
 四天王寺とともに歩んだ歴史
 伝統を受け継ぐ誇りと重み

第3章 いまも受け継がれる「遺言書」16の教え

 金剛組が生き残れたもう1つの理由
 第32世正大工職が残した遺言書
 後継者は血縁ではなく能力で選ぶ
 「中庸の精神」こそが歴史をつないだ
 何よりも職方を大切にしなさい
 なぜ専属宮大工は支えてくれるのか
 金剛組に染みわたる遺言書の教訓
 現代にも受け継がれる16の教え

第4章 「なにわの女棟梁」が老舗を立て直す

 職人気質が招いた経営難と第37世の自殺
 史上初の女棟梁が誕生するまで
 「なにわの女棟梁」が再建した五重塔
 技術と経営の分離、近代経営の基礎を築く
 伝統を守りながらも、積極的に近代化を進める
 失意のなかで五重塔再建を断念
 金剛建築部から「株式会社金剛組」へ
 10年計画で遂げた急成長
 原点を見失って訪れた過去最大の危機

第5章 義理と人情が救った存続の危機

 経営悪化の原因は不得手な事業に手を出したこと
 給料引き下げと人員削減、極限状態の経営
 自力再建を諦めて倒産の準備を始める
 「金剛組を潰したら、大阪の恥や!」
 伝統の看板で実現した銀行による債権放棄
 協力業者の心意気と第32世の教え
 なぜ破産という誤報が流れたのか?
 1人も辞めない、宮大工がつないだ歴史

第6章 原点回帰で歩み出す次の300年

 経営不安を乗り越えて仕事が急増
 原点に立ち返り、社寺建築以外の仕事を禁止
 新たに定めた「幹部17条憲法」
 自分でわからないことは、必ず相談する
 専門性のある営業だからこそできる仕事
 確かな技術と精神を受け継ぎ次の300年へ

あとがき

金剛家関係年表





著者

金剛利隆(こんごう・としたか)
株式会社金剛組相談役。第39世四天王寺正大工職。
1924年、福井県の森厳寺で6人兄弟の次男として生まれる。1944年に福井高等工業学校(福井工業専門学校に改称、現・福井大学)建築科を卒業したのち、京都伏見・工兵隊に入隊。陸軍経理学校に入学し、中部軍管区司令部経理部へと配属され、曹長・見習士官を務める。第二次世界大戦終戦後、熊谷組入社。その後、熊谷組を退社し、1947年に金剛光子と結婚、金剛家の婿養子となる。
1955年、金剛組の株式会社化と同時に、専務取締役に就任。1967年、株式会社金剛組の代表取締役社長就任に伴い、第39世四天王寺正大工職を継承する。2002年、会長就任。髙松建設による財政支援を受け、2006年に新生金剛組への営業権譲渡が果たされると相談役となり、現在に至る。
1978年、文化財建造物修理工事の功績により文化庁長官表彰を受賞。

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