目次

序章　日本企業がグローバル競争力を回復するためになすべき10のこと

事業の根幹部分にある“欠陥”
世界の中で「おまけの市場」となった日本
日東電工はなぜ成功したか
クラウド・スケールの時間
企業価値を高めるために
すべては顧客から始まる

第Ⅰ部　情報化した世界を理解する

第１章　情報コスト曲線の先を行く

製造のマネジメントから販売のマネジメントへ
情報コストの下落と富の創出

第２章　情報コスト下落のインパクト

情報の鉄則
情報コスト下落と企業経営
ハッブル効果
ムーア時間での経営判断

第３章　“スーパー現場”でキャッシュ化速度を加速させる

自社の現場を診断する
スーパー現場のための「ゾーンシステム」
パフォーマンスゾーンにいるアップルの経営手法

第Ⅱ部　スーパー現場への10の提言

提言１　クラウドを利用する

崩壊する「規模の経済」とものづくり
クラウドがもたらす新しい「規模の経済」

提言２　セールスを活性化する

スーパー現場で顧客との「絆」を生む
スーパー現場と「キャッシュ化速度の言語」
「キャッシュの位相変位」を活用するためにスーパー現場を使う

提言３　イノベーションを制御する

イノベーションの成果には限界がある
スーパー現場型Ｒ＆Ｄの管理運営

提言４　製造を管理運営する

提言５　優れたブランドを構築する

提言６　人材を生かす

提言７　組織を設計する

提言８　ＩＴを活用する

提言９　Ｍ＆Ａを巧みにこなす

提言10　顧客サービスを適切にこなす

結論

謝辞

訳者あとがき

訳注・原注

著者

フランシス・マキナニー（Francis McInerney）
ノースリバー・ベンチャーズ マネージング・ディレクター（取締役）。イギリス生まれ、カナダ育ち。トロント大学で経済学を学び、経営コンサルタントに。自身が副社長を務めたノーザン・ビジネス・インフォメーション社のマグロウヒル売却で注目を集め、ノースリバー・ベンチャーズを起業。パナソニックを筆頭に、40年近くにわたって日本企業のコンサルタントを務める。主な著書に『日本の弱点──アメリカはそれを見逃さない』（ＮＴＴ出版）、『松下ウェイ─内側から見た改革の真実』（ダイヤモンド社）、『パナソニックの選択──「環境で稼ぐ」業態転換の未来』（講談社）、共著に『スピードの経営革命──なぜ、この企業はＩＴ時代に大勝利をおさめているのか』（三笠書房）、『賢明な企業─環境サバ イバルで発展した10社』（ＮＴＴ出版）など。

訳者

倉田幸信（くらた・ゆきのぶ）
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部を経て、2008年よりフリー。訳書に『伝説のFRB議長 ボルカー』（ダイヤモンド社）など。
メールアドレスは yukikurata@outlook.com