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長崎の注目20社

歴史の地で培われる強靱な経営力

  • 紙版

長崎の注目20社

歴史の地で培われる強靱な経営力

書籍情報

  • 紙版
  • 藤村 美穂:著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2014年08月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:228
  • ISBN:978-4-478-02751-6

内容紹介

オランダ、中国、日本の文化が融合し、それを和華蘭(わからん)と表現するこの地を龍馬は愛し、日本初の商社「亀山社中」を設立した。唯一の開港地として栄えた長崎には他にも「日本初」が多い。あらゆるビジネスの原点ともいえる長崎ならではの謎めいた「わからん」経営を解明していくと、デフレ突破のカギが見えてくる!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

まえがき

アサンタサナ

クチコミで顧客が増えてきた
市内一等地のビルを一棟買い
スタッフの配置問題から始めた格安店チェーン
世間の常識と逆方向に攻める
女性スタッフの働きやすさにつながった

芦塚不動産

閉塞感漂う地方都市でも高級マンションが売れた!
供給の少なさ→希少価値に複雑な思い
収益の安定化を図るため賃貸にも注力
地元密着より顧客密着

粕谷製網

終戦後、六人の家内工業で開始
優秀な漁労長をスカウト入社させ、精度を向上
網の無償提供や魚食文化の普及まで
10年間、じっと忍耐した後のヒット
野生小動物侵入防止ネットや落石防護ネット、築堤護岸ネットなど広範な利用法

金原事務所

「私の人生はこれで終わりかと思った」
辛うじて帰国できたものの、原爆で家族や親友を喪ったことを知る
真珠養殖漁協社会保険組合の事務局長に
全国有数の社労士事務所に成長
「社労士が本当に活躍するのは、これからです」

喜々津ホーム

大工の修業中に二級建築士を取得
子育て世代のために安全な自然素材にこだわる
「売り込まない」営業スタイルに徹する
アフターメンテナンスにこだわるため、建築地域や年間棟数を制限
職人や社員のコミュニケーション力向上、スキルアップを強化

絆データーシステム

既存ソフトを活用して、顧客ニーズに合った独自システムを構築する
絆データーシステムに問題点を調べてもらえるメリット
ていねいに支援していけば、次の相談を持ちかけられる
社員の評価制度が整えられ、利益還元の仕組みもあるから、士気が高まる
これまでの経験とノウハウを生かして、人事・総務の業務代行を新展開

県央木材協同組合

立派なヒノキの美林が宝の持ち腐れの状態
「地元を潤す付加価値は地元の人間が創造していかなければなりません」
事業を始める前に入念な市場視察、市場分析を行う
韓国への輸出と、ヒノキ間伐材利用の型枠材開発
プロから一般消費者まで重宝する“木材のコンビニ店”を雲仙に開店

三恵

飼料輸入会社から剣道具メーカーへ
剣道具づくりで大切にしている「道」としてのたたずまい
粗悪な中国製竹刀の流通が悩みの種
海外事業部は各国の剣道連盟を支援

サンビッド

水道機材販売から“家丸ごと”を提案する会社に
売れているものの扱いを増やす柔軟な品揃え
リピート客が増えている理由
営業しない、配達しない、集金しない会社を目指す
社員に浸透したサンビッドのスピリットが発展の原動力

思想念グループ

高齢者が高齢者を助ける「くらし応援隊」を2013年から開始
固定客が増え、月商100万円も間近。九州一円の展開を視野に
成功した高齢者向け弁当宅配事業をワタミに売却
精神修行の末に打ち出した業務委託制で活路を拓く
タクショクの流れを引き継ぐほっとキッチンも着実な展開

昭和堂

「販促サポート」という業態に生き残りをかける
後発組で既存設備が少なかったことが強みに
IT化の進展と平成の大合併で売上げが激減
現在困窮、将来有望
古くからの大切なしきたりを、きちんと残す

大誠ハウス

飛び込み営業は景気に左右されない効率的な方法
長崎県の土地柄に合った家を提供したい
土地付き、家具付きのフル装備住宅
スマートハウスによる街づくりの構想
顧客、職人さん、社員と家族同然の付き合い

大山

13店それぞれが、自由にメニューをつくる
人肌に保温するシャリを、ほどよい硬さに握る
商圏人口を考慮し、大規模店を出さない
最初の店での失敗を今日に生かす
個々の店が地域に受け入れられ、独立してもやっていける運営を目指す

長萠産業

もやしの種子は、中国・陝西省の緑豆しか使わない
大豆は高いのに、製品のもやしが安くなる不思議
自社の管理が行き届く範囲でしか売らない
「今日のもやしに責任を持つ」

トータス

全社員逃亡からの出発
薬剤師を確保できない……
薬剤師派遣業で調剤薬局展開が軌道に
自発的な社員たちによる体質強化、経営革新
「変えるのは行動、変えないのは志」

長崎消毒社

20年勤めた観光バス運転手からペストコントロールに転身
著名な料理店のゴキブリ駆除に成功し、評判が高まる
早くからビル管理を手がけ、売上げの七割を占める
口蹄疫発生時は県境一五カ所に消毒ポイントを設け、侵入を防ぐ
中途採用者より、新卒者のほうが向いている

白水堂

教員をあきらめて実家に戻ったら、破綻寸前だった
営業日を増やし、規律を正す
低迷していた鯉餅菓子が、洋菓子との詰め合わせでよみがえった
突然の大ピンチ。金融機関から借入金の一括返済を強硬に迫られる
本店リニューアルで収支改善、好調なアミュプラザ長崎店も寄与

宮崎電機工業

社長だった父親が入院した日に、働き手の社員二人が退職
同業者が嫌がる冷凍機事業に参入、実績を増やす
冷凍輸送車の緊急連絡用として自動車電話を売り込み、大ヒット
携帯電話店の開始により、きめ細かな対消費者ビジネスのノウハウを蓄積
トップ企業の研修に参加させて、社員を一流に育てあげる

長崎ぶたまん 桃太呂

酔客相手の中華料理店より、「持ち帰り専門店のほうがまし」
モットーは「その日につくってその日に完売」
原材料は長崎県産にこだわる
全国からの注文も増加
ローカルブランド力=希少価値を高めていく戦略

ライムイシモト

業者が少ない九州から全国団体の理事長に 
戦時中は、母親が家業を守った
楽しかったゼネコン時代から一転
社内体制を整備し、社員に資格取得奨励、自らは営業に邁進
総合建設業として、建築板金以外の分野も拡大

たちばな信用金庫

「たちばな未来塾」で、若手経営者・後継者の能力向上を支援
取引先企業の商談会出展を強力に支援
国体や九州新幹線開業も追い風に
木村廣昭・前たちばな信用金庫理事長インタビュー
待ちの姿勢ではなく、自らマメに企業に出向いて、経営者と向き合う
合併後の意識融和でアットホームな信用金庫に






著者

藤村美穂(ふじむら・みほ)
1978年岐阜県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業後、出版社に勤務。ビジネス書、実用書、人文書の編集に携わる。2006年にフリーライターとして独立。07年から12年まで年刊誌『日本の論点』(文藝春秋)にて、おもに社会保障・現代世相・地方行政分野の編集・執筆を担当したほか、一般書籍、雑誌の企画・構成を多数手がけている。これまでビジネス、マーケティング、実用、教育、環境問題等と多岐にわたるジャンルで取材・執筆活動を展開。本書が初の著作になる。

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