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ソニー 盛田昭夫

“時代の才能”を本気にさせたリーダー

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  • 電子版

ソニー 盛田昭夫

“時代の才能”を本気にさせたリーダー

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 森健二 著
  • 定価:2420円(本体2200円+税10%)
  • 発行年月:2016年04月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:576
  • ISBN:978-4-478-02869-8

内容紹介

“時代の才能”を引き寄せ、多くのイノベーションを実現してきたソニーは、世界の企業のロールモデルとなった。今、進むべき道を見失っている日本のビジネスマンに、この稀有な企業の歴史を掘り起こし、日本がソニーと盛田昭夫を持てた意味を、成功と失敗のメカニズムとともに伝える。

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目次

序章 日本が生んだグローバル・リーダー

「スティーブ・ジョブズを男にしてやってくれ!」/ジョブズと盛田 ── 2人の共通点
トップは究極のセールスマンにしてプロダクト・プランナー

第1部

第1章 邂逅

世界への眼差しは「海やまのあひだ」から生まれた/“フィジシスト”(物理学者)の目覚め
井深大との「世界を変える」出会い/映画制作に学んだ井深の「愉快なる理想工場」
井深と盛田をつなぐ「不可思議」な縁

第2章 手考足思

「われわれの真の資本は、知識と創造性と情熱である」/「手考足思」で発見
“時代の才能”が集まる時/盛田が発見したマーケティングの4つの原則

第3章 覚醒

アメリカに打ちのめされ、オランダでつかんだインサイト
「手考足思」を地で行き、トランジスタの世紀を拓く/“根本原理”をつかまえた開発の凄み
目標設定が最初から明確だった/「秩序ある混沌」から生まれる「フロー」
盛田が下した「生涯で最良の決断」

第4章 確信

「積み重ね発想ではダメなんです」/「マーケットは創造できる」というメカニズム
ニューヨークという“フロンティア”に攻め上る/「根本方針」を決定づけた3人のメンター
フロンティアの淵に立って/「事業戦略と財務戦略を有機的に結びつける」

第2部

第5章 弩弓の勢い

次元の違う競争に打ち勝つために/日本人離れした盛田の説得力
半導体は「シリコンの時代になる」という洞察/「弩弓」の勢いがなければ、概念なんて変えられない
人びとを「ソワソワさせる」商品を“かたち”にする/大メーカーの「致命部に短刀を突きつける」
ショールームという「メディア戦略」/経営トップが家族とニューヨークに移り住む
「ソニー・チョコレート事件」── 盛田の激怒とスゴみ

第6章 起死回生のメカニズム

“ケネディ・ショック”と松下・ソニーの窮状/打ち切り期限まで残り一週間の“起死回生”
疑心暗鬼を吹き飛ばした一枚の写真/井深が残したイノベーションの方法論
「説得工学」の4つのエッセンス

第7章 スーパーCFO

「正気の沙汰とは思われない」/「極秘」指令、ニューヨーク上場
「スーパーCFO」のイノベーション/怒濤の上場 ── 24時間、地球上で取引できない場所はない

第8章 ボーン・グローバル企業

生まれながらのグローバル企業/「これは何かが起こる前ぶれだ」
ニクソン・ショックに快哉を叫んだ男たち/「ソニー本社との“へその緒”を切り離す」
資本主義の大転換点でDNAを「ON」にする/「学歴無用論」の真意と覚悟
会社はつぶれるようにできている

第3部

第9章 タイムシフト

“毒気”を吐くタコの赤ちゃん/尾を引いたソニーの圧勝
「タイムシフト」というコンセプトの誕生/直面した3つの選択肢
老獪・幸之助と盛田の「ミスジャッジ」

第10章 自家中毒

断末魔のうめき声をあげた瞬間/盛田がいたから日本の電子産業が守られた
フォーマットを巡る戦いの基準点/つぶれる会社は“自家中毒”でつぶれる
ベータマックスの失敗から学ぶ5つの教訓

第11章 禊

ソニー・スピリットの変質/見過ごせば命取りになる「戦略転換点」
経営そのものをイノベーションする/世界的なモチベーターは希代の“コミュニケーター”
起源(オリジン)の気風を吹き込む/分岐点と「片腕」の死/「だからね、大賀さん。頼むよ」

第4部

第12章 技術のカン・市場のツボ

「アイデア」は独りではいられない/井深(カラーテレビ)と岩間(半導体)の対立
それは若いエンジニアの“遊び心”からはじまった/盛田会長がクビを賭けた「ウォークマン」
CDは「危ない一本橋」を渡ってやってきた/ソニーにしかできなかった ── カン・コツ・ツボ
①技術のカン ── 方向を見通す/②経営のコツ ── 独善ではなく本気とメリハリが要る
③市場のツボ ── 値付けは会社のフィロソフィー

第13章 シロウトの本気力

ソニーの命綱/失うものは何もない/「ミスター・モリタは、日本人か?」
「ルールブレイカー」の三ポイント/手慣れたプロよりシロウトの本気

第14章 三大M&A

ハリウッドのメジャー買収 ──「そこから会社が緩みはじめた」
立て続けの三大M&A/「買収は断念」が結論だった
MCA/ユニバーサルを買えていた/経営者の人選の怖さと罪
経営危機/盛田が実現したかったこと

第5部

第15章 グローバル・リーダー

「僕はゴルバチョフになり、終るか?」/「経団連会長プロジェクト」が始動
世界の人脈6000人のリスト/「世界のモリタ」の生み出し方
理不尽には率先垂範で立ち向かう/経営者の凄さが現れた瞬間
巨大風車を撃破した「ドン・キホーテ」/「ソニー=日本」という自覚と自負
「メイド・イン・ジャパン」の世界への提言力を持つ

第16章 最後のメッセージ

「世界のモリタ」が倒れた日/72歳の「気絶しそうな」過密スケジュール
現在を予見した最後のメッセージ/「ボクもがんばるから、キミたちもがんばれ」
ミック・ジャガーとマイケル・ジャクソン/ソニー最後のイノベーション
瀬戸際で「Do it!」を引き出す/プレイステーション ── 一介のエンジニアがなぜ産業をつくれたのか

補章 その後のソニー

ベスト・ブランドからの転落/「消去法」というトラウマ
「ファウンダー世代の空気を払拭したかった」出井/本質を見失わせた三つのメカニズム
問題の本質/未来を拓くのは「テクノロジスト」
「アメリカかぶれのワンマン経営者」という誤解/論理(本質+構造)×情熱=説得
人のネットワークをつなぎ直す

あとがき



年表




著者

森 健二(もり・けんじ)
大阪生まれ。同志社大学法学部卒業後、ダイヤモンド社に入社。『週刊ダイヤモンド』誌の記者として、商社、食品、流通、金融、エレクトロニクスなどを担当した後、同誌の副編集長として経営問題をカバー。共著に『複雑系のマネジメント』(ダイヤモンド社)、『20世紀の忘れ物』(イースト・プレス)がある。現在、富山県に在住、ローカルからグローバルを考える視点を大事にしている。

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