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課長は労働法をこう使え!

問題部下を管理し、理不尽な上司から身を守る 60の事例と対応法

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課長は労働法をこう使え!

問題部下を管理し、理不尽な上司から身を守る 60の事例と対応法

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 神内伸浩 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2016年02月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:288
  • ISBN:978-4-478-06725-3

内容紹介

トラブルメーカーの部下、パワハラを繰り返す上司、ブラック体質な社風。課長は、あらゆる労働問題の当事者として責任を問われるポジション。労働法の知識を持たない課長は、防具をもたず裸で戦場に立っているようなもの。民間企業の人事部出身、労働問題専門弁護士の著者が、無数の事例をもとにリアルな対処法を紹介する。

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目次

はじめに 労働法の知識とは、現代課長の「盾」である

序章 労働者と管理職の間にある「落とし穴」

01 知らないと危険すぎる課長と労働法の関係
   労働問題を「初期消火」できるのは課長だけ
   課長が訴えられて損害賠償責任を負わされた話
   労働法の無知が部下を殺す可能性がある

02 課長とは、法律に守られる存在か? それとも叩かれる存在か?
   課長とは「労働者側」なのか「経営者側」なのか?
   あなたは「名ばかり管理職」でないと言い切れますか?

03 課長は、3方向から労働問題の脅威に取り囲まれている
   課長はほぼすべての労働問題で「当事者」になる
   ①課長が上司や会社から被害を受けるケース
   ②部下が問題を起こし、課長が巻き込まれるケース
   ③課長自身に問題があるケース
   課長が会社に大きな損害を被らせたケース
   課長自身が「被告」になったケース

04 現代の課長は普通に仕事しているだけで労働問題に巻き込まれる
   課長の2つの役割と労働問題の関係
   プレイングマネジャーの余裕のなさが労働問題の温床になる

第1章 課長を苦しめる上司と会社の特徴

Case 01 パワハラする上司
     見て見ぬフリは禁物。「クッション役」を買って出る

Case 02 セクハラする上司
     自分だけで対処せず人事部に相談

Case 03 課長に残業代を支払わない会社
     ①専門機関に相談する
     ②行動を起こすときは退職の覚悟をする
     残業代にこだわる課長になってはいけない

Case 04 退職強要を繰り返す会社
     退職強要には、はっきりとノーを

Case 05 降格・降給が横行している会社
     降給は就業規則に規定がなければ戦う余地あり

Case 06 休憩時間の扱いがおかしい会社
     労働基準監督署に相談する

Case 07 オーナー会社にありがちな悲劇
     ①長いものに巻かれるか、別天地を探すか
     ②解雇無効の争い方2つを覚えておく

第2章 職場環境を悪化させる部下の特徴

Case 01 暴言を吐いたり傲慢な態度をとる部下
     部下の問題行動を逐一メモする

Case 02 正義感だけで闇雲に突っ走る部下
     じっくり話して、俯瞰的な物事の見方を教える

Case 03 能力に対して給料が高すぎる部下
     パターン① 課長の反感を買う
     パターン② 他のメンバーのモチベーションを下げる
     ①給料を下げるには部下の同意が必要だと知る
     ②「給料泥棒」という考え方をやめる
     ③指導せよ。ただしパワハラに注意

Case 04 協調性がない部下
     ①協調性に欠けるという理由では解雇できないと知る
     ②業務時間外の協調性を強いない

Case 05 ヘッドハントされた部下・転職してきた部下
     ①事前調査はすべきではない
     ②本採用拒否が認められるケースは少ない

Case 06 やる気のない部下
     目標を共有し達成させる

Case 07 プライベートな問題を抱えている部下
     「おかしいな」と思った時点でそれとなく話を聞いてみる
     消費者金融業者から督促電話がかかってきたら

Case 08 時間にルーズな部下
     仕事ができている部下にこそ、時間の大切さを自覚させる
     本人からメンタル関連のワードが出てきた段階で診療をすすめる

Case 09 不正を行なう部下
     小さな不正のうちに笑いながらつぶしておく

Case 10 恋愛の節度が守れない部下
     「恋愛は自由。しかし職場環境を乱すことは許さない」という意識で注意を促す

第3章 課長が身を守るための労働法入門

01 新入社員のほうが課長よりも労働法に詳しい時代
   「ブラック企業」が一般名詞化して課長を困らせる
   労働法は「労働者は弱い」という前提に立っている

02 古すぎる労働法と法律知識きほんの「き」
   労働基準法は1947年に成立した法律である
   課長が最低限覚えておきたい5つの法律
   労働法が古すぎる3つの理由

03 最新の法改正と課長の仕事との関係
   改正労働基準法が課長におよぼす影響
   「派遣」と「業務委託」の違いを課長が知らないと危険
   派遣社員のキャリアプランも考える必要がある

04 「社内ルール」と労働法はどちらが優先されるのか?
   「労働者に有利な内容」が優先される
   就業規則と労働法のズレが課長を窮地に追い込む

05 1つの労働問題がチームの腐敗の温床になる
   課長は自らを守る盾として労働法を「使う」べき
   1つの労働問題が、無数の労働問題の温床になる

第4章 誰も教えてくれないトラブル対応と法律知識

残業問題 その①
01 過労死・過労自殺と残業の9タイプ

残業問題 その②
02 残業を減らす2つの考え方

セクハラ問題
03 あなたは身の潔白を完全に証明できるか?

パワハラ問題
04 どこまでやるとパワハラになるのか?

メンタルヘルス問題①
05 素人判断がトラブルにつながる

メンタルヘルス問題②
06 症状の判断は厳禁。医師の診断書に任せる

労働組合問題
07 できる限り部下の組合活動に関与しない

第5章 課長の責任が問われた6つの「負け裁判」

Precedent 1
「海遊館事件」に学ぶセクハラ
  相手が明確に拒否しなくてもセクハラになり得る

Precedent 2
「S社セクシャルハラスメント事件」に学ぶセクハラ
  男女の良好な関係は、一転してセクハラになりやすい

Precedent 3
「A保険会社上司(損害賠償)事件」に学ぶパワハラ
  コミュニケーション力の低い課長はパワハラと相性が良い

Precedent 4
「川崎市水道局(いじめ自殺)事件」に学ぶパワハラ
  部下のトラブルを「見て見ぬフリ」は許されない

Precedent 5
「海上自衛隊事件」に学ぶ安全配慮義務
  「自分の基準」で判断すると取り返しのつかない事態を引き起こす

Precedent 6
「東芝(うつ病・解雇)事件」に学ぶ安全配慮義務
  期待しすぎて部下の限界を見誤ってはならない

終章 自分が「問題課長」にならないために

01 「課長発」の労働問題に弁解の余地はない
   課長は組織の要。だから「ダメ課長」の悪影響は甚大

02 問題課長① 残業について理解していない
03 問題課長② 「自分でやったほうが早い病」から抜け出せない
04 問題課長③ 自分がされたことをそのまま部下にする
05 問題課長④ コミュニケーションをITツールだけに頼る
06 問題課長⑤ 仕事はできるが異性関係にだらしない
07 問題課長⑥ 上司や同僚とのコミュニケーションがない
08 問題課長⑦ 課長の仕事を「雑用」だと思っている

おわりに





著者

神内伸浩(かみうち・のぶひろ)
労働問題専門の弁護士(使用者側)。1994年慶応大学文学部史学科卒。コナミ株式会社およびサン・マイクロシステムズ株式会社において、いずれも人事部に在籍。社会保険労務士試験、衛生管理者試験、ビジネスキャリア制度(人事・労務)試験に相次いで一発合格。2004年司法試験合格。労働問題を得意とする高井・岡芹法律事務所で経験を積んだ後、11年に独立、14年に神内法律事務所開設。民間企業人事部で約8年間勤務という希有な経歴を活かし、法律と現場経験を熟知したアドバイスに定評がある。従業員300人超の民間企業の社内弁護士(非常勤)としての顔も持っており、現場の「課長」の実態、最新の労働問題にも詳しい。
『労政時報』や『労務事情』など人事労務の専門誌に数多くの寄稿があり、労働関係セミナーも多数手掛ける。共著に『管理職トラブル対策の実務と法 労働専門弁護士が教示する実践ノウハウ』(民事法研究会)、『65歳雇用時代の中・高年齢層処遇の実務』『新版 新・労働法実務相談(第2版)』(ともに労務行政研究所)がある。単著は本書が初となる。

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