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トヨタとソフトバンクで鍛えた「0」から「1」を生み出す思考法 ゼロイチ

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トヨタとソフトバンクで鍛えた「0」から「1」を生み出す思考法 ゼロイチ

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 林要 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2016年05月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:224
  • ISBN:978-4-478-06825-0

内容紹介

インターネット、IoT、人工知能…。社会の大転換点にある現代、昨日の延長上に未来はない。ペッパー初代開発リーダーが明かす、トヨタ、ソフトバンクで鍛えた「0」から「1」を生み出す思考法!会社のなかで、サラリーマンとして、「ゼロイチ」を実現する40のルール!

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目次

はじめに

「今までになかったモノ」をつくり出したい
組織人として、いかにゼロイチに向き合うか?
必要なのは、「才能」ではなく「練習」
ゼロイチこそ、人間の本能にかなった仕事

第1章 「失敗」の向こうにゼロイチはある

1 「エース級」でないからチャンスが来る

  ゼロイチはビジネスパーソンの「ブルーオーシャン戦略」

  「優秀な人だからゼロイチができる」はウソ
  「競争相手」が少ないゼロイチにこそ勝機はある
  「エース級」が陥りがちな罠

2 「おっちょこちょい」は美徳である

  「悩む」より「やってみる」のが成功の秘訣

  「慎重派」と「おっちょこちょい」
  「とにかく、やってみる」から学びが深い
  「賢いけど失敗できない人」より「少々バカでも失敗できる人」

3 「出る杭」だから引き抜かれる

  プロジェクトに「指名される人材」になる方法

  「出る杭」だからチャンスが来る
  「オマエ、何やってるんだ!」と役員に怒鳴られる
  「記憶に残るスタッフ」と「その他大勢」
  純粋に「仕事」を追求するから、記憶に残る

4 「謙虚」に逃げ込まない

  “図々しい人”だけがゼロイチのキャリアを手にする

  深く考え過ぎずに、まず手を挙げる
  “安全地帯”にとどまる限り、絶対に成長できない
  必死にもがくうちに“分不相応”が“分相応”になる
  チャンスは一瞬で消え去ってしまう

5 場を乱す「ナマズ」になる

  「コンフリクト」のない場所にゼロイチは生まれない

  なぜ、ヴェルサイユの鯉はブクブクに太ってしまったのか?
  「正しい」と思うことを主張すれば、味方が現れる
  アイデアは「批判」によって鍛えられる

6 恐怖の「壁」を破壊する方法

  「恐怖心」にとらわれると大きなリスクを招く

  「恐怖心」を無理に打ち消そうとしない
  「感情」を離れて、やるべきことに集中する
  幻想としての「恐怖心」を信じてはならない

第2章 ゼロイチの主戦場は「無意識」である

7 「不満」の多い人ほどゼロイチ向き

  「不満」や「違和感」には、驚くべきゼロイチが隠されている

  「不満」は重要なサインである
  「不満」を掘り下げると、アイデアが生まれる
  「こういうものだから、仕方がない」と考えてはならない
  個人的な「不満」や「違和感」こそが重要

8 「制約条件」こそアイデアの源である

  「自由な場所」にゼロイチはない

  「制約」があるから「脳」は動き始める
  ゼロイチに着手するときは、まず「制約条件」を明確にする
  「制約」は足かせではなく、アイデアのロケット台である

9 プロフェショナルな「素人」が最強

  中途半端な「専門家」がゼロイチを壊す

  中途半端な「専門家」ほど厄介な存在はない
  専門家には「思考の死角」が生まれる
  「専門家+素人」の二重人格性がプロの証

10 「快感」の先にしかゼロイチはない

  「ひらめきの快感」をひたすら追い求める

  人間はひらめく生き物である
  「快感」の先にしかゼロイチは生まれない
  「意識的な思考」と「無意識的な思考」はゼロイチの両輪
  ゼロイチの主戦場は「無意識」である
  サイコロを振らなければ、絶対に「あたり」はでない

11 「偏った経験」がゼロイチを生み出す

  斬新な「アイデア」を生み出す最強の方法

  「無意識の記憶の海」がひらめきの源である
  「偏った経験」が独特なアイデアを生み出す
  「やりたいこと」をやると、「無意識」が鍛えられる
  「演劇体験」×「エンジニア」という組み合わせ
  「無関係な経験」がPepperを生んだ

第3章 「アイデア」だけでゼロイチは不可能

12 「組織」は使わせていただくもの

  「サラリーマン」がゼロイチに向き合う基本スタンス

  「イノベーションのジレンマ」が出発点である
  会社では常に「古いもの」が力をもつ
  「冒険的企業」は、必然的に「官僚的組織」へと変質する
  組織から「大きなパワー」を引き出す方法

13 「無理難題」こそチャンスである

  魂のこもった「トップダウン」がゼロイチの根源

  「無理難題」が思考を活性化する
  妥協しないトップこそ、ゼロイチのエンジンである
  誰でも成し遂げられる仕事が、ゼロイチであるはずがない

14 リーダーシップの根源は「情熱」である

  理想のゼロイチを実現するためには「影響力」が不可欠

  ゼロイチで必ずぶつかる「ジレンマ」がある
  「アイデア」だけではゼロイチは生まれない
  「職人」でなはなく、「マネジメント」をめざせ
  結局、人を動かすのは「情熱」以外にない

第4章 「物語」がゼロイチのエンジンである

15 「ゴール」がゼロイチの成否を決める

  ユーザーの「隠れた願望」をゴールに設定する

  「願望」が主で、「技術」が従
  人間としての「実感」の伴うゴールを探す
  ユーザーが求めているのは「技術」ではない

16 「物語」がゼロイチのエンジンである

  魅力的な物語があれば、必ず「協力者」は現れる

  「新しいこと」をやりたいのはゼロイチの担当部署だけ
  一流のエンジニアを動かす「言葉」とは?
  誰もが「物語を生きる」ことを求めている

17 「計画」と「無計画」の間を進む

  ゼロイチという“視界不良”な仕事をいかに進めるか?

  ゼロイチとは常に“視界不良”のプロジェクトである
  「計画」と「無計画」の間に正解はある
  目標設定は、必ず「ゴール」から逆算する

18 「相場観」がゼロイチの武器である

  練習を重ねて“非論理的”な「勘」を磨く

  「相場観」がなければ、ゼロイチのスケジュールは組めない
  トライ&エラーで「相場勘」は磨かれる
  頼りになるのは“非論理的”な勘

第5章 「効率化」がゼロイチを殺す

19 「効率性」とは危険な言葉である

  「意味のある無駄」を最大化する

  「意味のない無駄」と「意味のある無駄」
  ゼロイチは、膨大な「無駄」の果てに生まれる
  「意味のない無駄」は徹底的に排除する
  「効率的」にゼロイチを生み出すことはできない

20 「失敗してない」のは危険な兆候

  「安全圏」にいたら凡庸なものしか生み出せない

  なぜ、「一流レーサー」は練習走行でスピンするのか?
  ゼロイチの開発は、必然的に「失敗」の連続となる
  「成功」には、気の遠くなるような「失敗」が必要
  「失敗への耐性」がなければ成功できない

21 「言葉」は無力である

  「言葉」で議論するより、「モノ」で議論する

  「言葉」に頼りすぎるから迷走する
  ゼロイチを「言葉」で表現することは不可能
  感性領域の問題は、「モノ」でしか議論できない

22 ユーザーの「言葉」を信じない

  言葉の奥にある「想い」を自分の頭で考える

  「ユーザーの声」からゼロイチは生まれない
  ユーザーは「答え」を教えてくれない
  「言葉」の向こうにある「想い」をつかめば、可能性が一気に広がる

あとがき

日本はゼロイチの「ホットスポット」だった
ジョブズは「天才」だったのか?
人生を設計しようとしてはいけない
アイデアがグルーヴする会社をつくる






著者

林 要(はやし・かなめ)
1973年愛知県生まれ。東京都立科学技術大学(現・首都大学東京)に進学し、航空部で「ものづくり」と「空を飛ぶこと」に魅せられる。当時、躍進めざましいソフトバンクの採用試験を受けるも不採用。
東京都立科学技術大学大学院修士課程修了後トヨタに入社し、同社初のスーパーカー「レクサスLFA」の開発プロジェクトを経て、トヨタF1の開発スタッフに抜擢され渡欧。「ゼロイチ」のアイデアでチームの入賞に貢献する。
帰国後、トヨタ本社で量販車開発のマネジメントを担当した際に、社内の多様な部門間の調整をしながら、プロジェクトを前に進めるリーダーシップの重要性を痛感。そのころスタートした孫正義氏の後継者育成機関である「ソフトバンクアカデミア」に参加し、孫氏自身からリーダーシップをたたき込まれる。
その後、孫氏の「人と心を通わせる人型ロボットを普及させる」という強い信念に共感。2012年、人型ロボットの市販化というゼロイチに挑戦すべくソフトバンクに入社、開発リーダーとして活躍。開発したPepperは、2015年6月に一般発売されると毎月1000台が即完売する人気を博し、ロボットブームの発端となった。
同年9月、独立のためにソフトバンクを退社。同年11月にロボット・ベンチャー「GROOVE X」を設立。新世代の家庭向けロボットを実現するため、新たなゼロイチへの挑戦を開始した。

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