ファイナンシャル・マネジメント 改訂3版

ファイナンシャル・マネジメント 改訂3版
──企業財務の理論と実践

目次

訳者まえがき

著者まえがき

第Ⅰ部 企業の財務的な健全性の評価

第1章 財務諸表の解釈

キャッシュフロー・サイクル
貸借対照表
 流動資産と流動負債/株主資本
損益計算書
 利益の測定
資金運用表
 二本指アプローチ
キャッシュフロー計算書
財務諸表と価値の問題
 市場価値と簿価/経済的利益と会計上の利益/負担すべき費用

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第2章 財務業績の評価

財務業績のレバー
ROE(株主資本利益率)
 ROEの3つの決定要因/売上高当期純利益率/総資産回転率/財務レバレッジ
ROEは信頼に足る指標か
 タイミングの問題/リスクの問題/価値の問題/ROEか市場価格か
比率分析
 比率を効果的に使う/センシエント・テクノロジー社の比率分析
補遺:財務構造の国際比較
 米国市場で取引されている外国企業間の比較/公開企業/国際的な会計基準への動き

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第Ⅱ部 将来の財務業績の計画策定

第3章 財務予測

予測財務諸表
 対売上高比率による予測/支払利息/季節変動
予測財務諸表と財務計画
コンピュータによる予測
不確実性への対応
 感度分析/シナリオ分析/シミュレーション
キャッシュフロー予測
現金予算
各種手法の比較
大企業における計画策定

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第4章 成長の管理

持続可能な成長
 持続可能な成長の等式
過剰な成長
 バランスのとれた成長/メディファスト社の持続可能な成長率/“What If”分析
実際の成長率が持続可能な成長率を上回った場合の対策
 新株発行/財務レバレッジの引き上げ/配当性向の引き下げ/絞り込みによる収益性の向上/
 アウトソーシング/価格決定/合併は有効な手段であるか
成長の不足
実際の成長率が持続可能な成長率を下回った場合に取るべき対策
 問題を無視する/株主に資金を還元する/成長を買う/持続可能な成長とインフレーション
持続可能な成長と予測財務諸表
新株発行による資金調達
 アメリカ企業が新株発行をあまり行わない理由

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第Ⅲ部 事業を運営するための資金調達

第5章 金融商品と金融市場

金融商品
 社債/普通株式/優先株式
金融市場
 私募株式による調達/IPO(新規株式公開)/追加発行/発行コスト
効率的市場
 効率的市場とは何か/効率性の意味するもの
補遺:リスク管理のために金融商品を活用する
 先物市場/短期金融市場と資本市場におけるヘッジ/オプションによるヘッジ/
 金融市場におけるヘッジの限界/オプションの価値評価

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第6章 資金調達方法の決定

財務レバレッジ
ビジネスにおけるレバレッジの効果を測定する
 財務レバレッジとリスク/財務レバレッジと利益
いくら借りるべきか
 無関連性/税効果/破綻コスト/財務の柔軟性/マーケット・シグナル/
 経営者へのインセンティブ/資金調達方法の決定と持続可能な成長
支払期日構成の選択
 インフレーションと財務戦略
補遺:無関連性命題
 税金が無い場合/税金がある場合

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第Ⅳ部 投資機会の評価

第7章 DCF法

評価指標
 投資回収期間と会計上の投資収益率/金銭の時間的価値/等価性/
 NPV(正味現在価値)/費用便益比率/IRR(内部収益率)/
 いくつかの応用と展開/相互に排他的な代替案と資本制約/IRRについて
含めるべきキャッシュフローの特定
 減価償却費/運転資本と自然発生的な資金源/埋没費用/配賦費用/
 カニバリゼーション(共食い)/余剰能力/資金調達コスト
補遺:相互に排他的な代替案と資本制約
 残りの57万8,000ドルはどうなったのか/期間が異なる投資案件/
 資本制約/将来の機会に関する問題/ディシジョン・ツリー

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第8章 投資の意思決定におけるリスク分析

リスクの定義
 リスクと分散化
投資リスクの予測
 投資リスクを推定する3つの技法
リスクを織り込んだ投資評価
 リスク調整後割引率
資本コスト
 資本コストの定義/センシエント・テクノロジー社の資本コスト/
 投資評価における資本コスト/複数のハードルレート
DCF法における4つの落とし穴
 企業の視点と株主の視点/インフレーション/リアル・オプション/過剰なリスク調整
EVA
 EVAと投資分析/EVAの魅力
念のために
補遺:資産ベータと調整現在価値
 ベータと財務レバレッジ/資産ベータを使って株式ベータを推定する/資産ベータとAPV

本章のまとめ
参考文献等
章末問題

第9章 事業価値評価と企業のリストラクチャリング

事業の価値を評価する
 資産か株主資本か/存続か清算か/少数株主持分か支配株主持分か
DCFによる価値評価
 フリー・キャッシュフロー/ターミナル・バリュー/具体例/
 現在価値アプローチによる事業価値評価の問題点
類似公開企業の株価に基づく価値評価
 市場性の欠如
支配権の市場
 支配権に対するプレミアム/リストラクチャリングの財務的な根拠
経験による実証
 キャドバリーの買収
補遺:ベンチャー・キャピタル方式による事業価値評価
 ベンチャー・キャピタル方式:1回の資金調達ラウンド/
 ベンチャー・キャピタル方式:複数資金調達ラウンド/
 ベンチャー・キャピタリストはなぜこのように高い収益率を要求するのであろうか

本章のまとめ
参考文献等
演習問題

付表A n年後の1ドルの現在価値、割引率kで割り引いたもの

付表B n年間にわたって毎年1ドルずつ受け取る年金型キャッシュフローの現在価値、割引率kで割り引いたもの

章末問題の解答例

索引





著者

ロバート・C・ヒギンズ(Rodert C. Higgins)
ワシントン大学フォスター・ビジネススクール、ファイナンス教授。
1963年スタンフォード大学卒業。1965年ハーバード大学経営学修士(MBA)、1969年スタンフォード大学Ph.D.。スタンフォード大学客員助教授、スイスのIMEDEの客員教授などを経て、2011年よりワシントン大学名誉教授。


訳者

グロービス経営大学院
社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーを育成するとともに、グロービスの各活動を通じて蓄積した知見に基づいた、実践的な経営ノウハウの研究・開発・発信を行っている。
グロービスには以下の事業がある。(http://www.globis.co.jp/)
●グロービス経営大学院
 ・日本語(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン)、英語(東京)
●グロービス・コーポレート・エデュケーション
   (法人向け人材育成サービス/日本・上海・シンガポール)
●グロービス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャーキャピタル事業)
●グロービス出版(出版/電子出版事業)
●「GLOBIS知見録」(ビジネスを面白くするナレッジライブラリ)
その他の事業: 
●一般社団法人G1サミット(カンファレンス運営)
●一般財団法人KIBOW(震災復興支援活動)

斎藤忠久(さいとう ただひさ) (監訳、第9章担当)
グロービス経営大学院 教授。東京外国語大学英米語学科卒業。シカゴ大学MBA修了。都市銀行を経て、米国パケットビデオ社上級副社長兼日本法人代表取締役社長、株式会社エムティーアイ取締役兼執行役員専務を歴任。

青山 剛(あおやま たけし) (第1章担当)
グロービス・エグゼクティブ・スクール講師。専修大学経営学研究科博士後期課程単位取得後、私立大学の講師を経てグロービス入社。アカウンティング・ファイナンス科目の講師、教材開発等を行いながら、経営管理本部にて全社の予算管理にも携わっている。

大島一樹(おおしま かずき) (第2、5章担当、企画構成)
グロービス ファカルティ本部研究員。東京大学法学部卒業後、金融機関を経てグロービス入社。出版局にて書籍の企画、執筆、編集を担当。ファイナンス科目の教材開発にも従事。

星野 優(ほしの まさる) (第3章担当)
グロービス経営大学院 教授。慶應義塾大学法学部卒業、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院MBA修了。大手総合商社を経て、グロービス入社。カリキュラム開発、ファイナンス系科目の講師を務める。「[実況]ファイナンス教室」(PHP研究所)を執筆。

濱田高行(はまだ たかゆき) (第4章担当)
グロービス経営大学院 准教授。慶應義塾大学経済学部卒業。ワシントン大学オーリンビジネススクールMBA修了。大手損保会社にて海外事業の経営管理業務等、米系投資銀行にてM&A関連業務等に従事した後、グロービス入社。日本証券アナリスト協会検定会員。

大嶋博英(おおしま ひろひで) (第6章担当)
グロービス経営大学院 准教授。名古屋大学法学部卒業、ヴァージニア大学ダーデンスクールMBA修了。都市銀行にて市場性商品営業、米ドル資金調達を担当、米系投資銀行にてM&Aアドバイザリー業務に携わった後、グロービス入社。

山本和隆(やまもと かずたか) (第7、8章担当)
グロービス・エグゼクティブ・スクール講師。一橋大学経済学部卒、シカゴ大学MBA修了。ジャパンインターカルチュラルコンサルティング日本代表。『新版グロービスMBAファイナンス』(ダイヤモンド社)を執筆。主な著書に、『ファイナンス入門講義』(日経新聞出版)、『ファイナンス プロが猿に勝てない不思議な話』(日経プレミア)など。


旧版訳者

2002年9月発行 翁宇一 星野優 吉高信 山本和隆 近藤眞知子 (翻訳協力)青山剛
1994年9月発行 霍見芳浩(監訳) 堀義人 福沢英弘 手塚宏之 佐々木潤 東條太郎
 中野武 伊藤暁 八木郁雄 田村和浩 宮島良隆 中垣内毅 岡田健 藤原佳代子