ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年12月31日・17年1月7日新年合併特大号

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週刊ダイヤモンド16年12月31日・17年1月7日新年合併特大号

年… 米国… 日本… 中国*1950年代までは長期のGDP試算で著名なアンガス・マディソン氏のプロジェクトによるもので、単位は1990年時点の購買力平価で換算した実質ドル。1960年以降は世界銀行のドルベースのデータによる。イラストは実際と異なる部分もある来るぞ! 新時代その先には何がある? 明治維新から現在までの1人当たりGDP(国内総生産)の推移19 週刊ダイヤモンド 2016/12/31・2017/01/07 新年合併号特集 総予測2017たら、小石につまずくだけでも、複雑骨折しかねない。 17年は明治維新から150年の節目だ。上図は、当時から今までの1人当たりGDPの推移だ。1960年を境に異なるデータを使っているため連続性はなく、また、1人当たりGDPが国力を表すのに適切なのかという議論もある。 しかし、近代という期間で見れば日本が「とにもかくにも右肩上がりできた」ということは間違いない。それはこの後も続くのだろうか。かつて、日本は近代国家という「坂の上の雲」を目指していたが、今はトランプというアドバルーンに気を取られている。 確かに、トランプノミクスが成功すれば、世界は大繁栄の時代に突入するだろう。 しかし、失敗したとしても、世界で起こる中産階級の不満増大やポピュリズムの勃興、大国間の力学の変化は、もはや、以前の姿に戻すことはできないし、これらは大転換の火種となる。中には資本主義が終焉すると予言するエコノミストもいる。 どちらに転ぶにしろ、日本人一人一人に新時代への心構えと備えが必要なのだ。 (敬称略)本誌・清水量介