ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年3月18日号

ページ
4/6

このページは 週刊ダイヤモンド17年3月18日号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

週刊ダイヤモンド17年3月18日号

Special Featureの日経平均株価の終値は前日比171円高の1万9564円を付け、1月4日以来の高値を記録した。 そして、世界経済の“エンジン”である米国が謳歌する歴史的な急騰相場と連動し、世界中の株式市場に上げ相場が波及している。 この世界的な“天国相場”をつくり出しているのは単なる期待だけではない。上図に示すように、実は世界の主要国・地域全体で景気が上向いている。この傾向が続けば今後の日本株にも追い風だ。 日本株の好材料は他にもある。中でもにわかに影響が注目されているのが、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測だ。 2月までは、3月14?15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げはないとみられていた。 国”へと続く階段が浮かび上がるかのような上げ相場が、株投資家の前に現れた。 左ページ図のように、今年1月25日、米国の株価指数であるダウ工業株30種平均は2万㌦の大台を突破。1896年に12銘柄で算出を開始したダウ平均120年の歴史上、初めての快挙だった。 その熱狂も冷めやらぬ半月後、われわれは再び歴史的な相場を目撃することになる。2月8日に2万0054㌦だったダウ平均は、2月27日まで12営業日連続で終値としての最高値を更新。2万0837㌦に達した。12連騰は実に30年ぶりの出来事だった。 さらに、その翌々日の3月1日には、ダウ平均は年初来最大の上げ幅を記録し、節目となる2万1000㌦を楽々と超えていった。 米国経済の堅調さに加えて、ドナルド・トランプ米大統領が掲げる減税・公共投資・規制緩和といった経済成長を後押しする政策に対する期待が先行しているのだ。 米国株市場に大きく左右される日本株市場がこれに反応しないはずがなかった。ダウ平均が2万1000㌦を超えた翌日の3月2日には、日経平均株価が昨年来の高値を上回る場面もあった。その日天国? 地獄?【世界経済の回復】日本、米国、欧州、中国と世界の主要国・地域で景況が改善中【日米での財政出動期待】日米両政権に対して財政出動による景気刺激策に期待が高まる【米国の利上げ】日米金利差の拡大で日本株高が意識される円安ドル高相場へ【4月の海外投資家買い】4月は10年以上連続で海外投資家が日本株を買い越している【「悪いトランプ」リスク】「国境調整税」導入などによって米国の消費が冷え込み、世界経済が悪化。日本株にも悪影響【欧州の政治リスク】欧州で懸念されている極右政権の誕生が現実のものとなり、世界経済が混乱。日本株も低迷iStock/gettyimages、PIXTA、c123RF“天週刊ダイヤモンド 2017/03/18 30REUTERS/アフロ3月1日、米国の株価指数であるダウ工業株30種平均は史上初めて2万1000ドルを超えた