ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年4月29日・5月6日合併特大号

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概要

週刊ダイヤモンド17年4月29日・5月6日合併特大号

特集保険 地殻変動!方が、終身で払い込むよりも月々の保険料は高くなる)。 では、今年4月以降の予定利率ではどうなるか。現在の予定利率はおおむね、0・40?0・70%の範囲内にあるので、中間的な値である0・50%で見てみよう。 結果は、60歳払い済みが月額2万4094円となり、終身払いでは同1万5148円となった。 その差たるや凄まじく、60歳払い済みが3・9倍となり、終身払いは2・9倍にもなる。 中には、0・35%や0・40%の水準まで予定利率を下げた生保もあるので、さらにこの差は大きくなる。しかも、実際には、この金額に先述の付加保険料を加算するため、月々の保険料はさらに高くなることを知っておきたい。 もっとも、さすがにここまでの保険料水準となれば、生保各社は自らの身を削るしかない。素直に保険料を上げれば、顧客からそっぽを向かれてしまうからだ。 そのため、各社は横目で他社の動向を見ながら保険料水準でしのぎを削っている。また、本当に売りたい商品の予定利率を高めに設定し、保険料の安さをアピールしたりもする。そうした各社の動向も踏まえ、次ページ以降、今年の保険特集をお届けする。金利時代に販売された保険は、実に驚くべき保険料水準である。予定利率で保険料水準は大きく異なる そのインパクトを試算したものが、上表だ。これは、30歳男性が、保険金額1000万円の終身保険に加入した場合のシミュレーションで、保険料を決める利回りである予定利率を5・00%から0%まで段階ごとに刻んで保険料を算出したものだ。 ただし、ここでの保険料は「純保険料」と呼ばれる、将来の保険金支払いに備えるためのもので、いわば保険の原価。実際に保険に加入する際の保険料は、この金額に保険会社のもうけや経費といった「付加保険料」が加算されることに注意してほしい。 では、表に戻ろう。左の表が60歳で保険料を払い終える短期払い済みタイプ。そして右の表が、一生涯にわたって保険料を払い込む終身払いタイプだ。 予定利率ごとの保険料を見てみると、予定利率が5・00%のときの保険料は60歳払い済みで月額6208円、終身払いで同5294円となっている(短期で払い込む20年で保険料3~4倍へ!予定利率ごとの純保険料の比較保険金額1000万円の終身保険。30歳加入、男性。予定死亡率は標準生命表2007を満年齢・無配当に修正したもの。予定解約率は使用せず。営業保険料ではなく、純保険料。保険料は月払い。保険料払い込み免除は考慮せず。前提条件60歳払い済み予定利率純保険料終身払い予定利率純保険料0%0.50%1.00%1.50%2.00%3.00%4.00%5.00%28,547円24,094円20,400円17,330円14,775円10,868円8,135円6,208円0%0.50%1.00%1.50%2.00%3.00%4.00%5.00%17,002円15,148円13,473円11,970円10,629円8,381円6,635円5,294円33 週刊ダイヤモンド 2017/04/29・05/06 合併号AFP=時事 EPA=時事