ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年6月24日号

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週刊ダイヤモンド17年6月24日号

Special Feature 心から電車を乗り継ぐこと1時間余り。ようやく到着したのは、関東近郊にある風光明媚な地方都市だ。JRの駅に降り立ってからさらに、車を走らせること20分。目に飛び込んできたのは、外観は洋風のデザインながらも幾分質素な小ぶりの2階建てアパートの“群れ”。 車を降りてアパートの前まで歩いていくと、柵にぶら下がっているのは「いい部屋ネット 入居者募集」と書かれた看板だ。 通りすがりの地元住民に話を聞いてみると、「これ、すごいですよね。全て大東建託の賃貸アパートです。全部で200戸近くあるんじゃないですか」。 1棟8戸とすれば、実に25棟ものアパートがこの一角にひしめいている計算だ。ドローンで空撮でもしない限り、全容はとてもカメラに収められそうにない。 これぞまさに、地元住民から、〝大東建託村〟と呼ばれている場所に他ならない。 この〝村〟の近くで20年前、相続税対策のために3億6000万円の借金をして、大東の1棟4戸のアパートを9棟も建てたという津川貴一さん(仮名、70歳)は今、「大東の営業マンが日参し、家賃を下げたいと何度も言われて困っ週刊ダイヤモンド 2017/06/24 32首都圏郊外や地方都市に続々と建設される賃貸アパート。土地持ちの高齢者が相続税の節税策として建てたものが多いが、今後の人口動態を鑑みれば、過剰なのは間違いなさそうだ。1 不動産投資〝活況 の構図とリスク〝Part都