ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年7月22日号

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週刊ダイヤモンド17年7月22日号

特集 金融庁vs銀行して、自社ではなく顧客の利益を最優先する姿勢を、経営から営業現場まで徹底するよう要求しているのだ。 それに反して、顧客の財布の中身をかすめ取ろうという下心が丸見えの姿勢で金融機関がビジネスをしていれば、容赦なくたたきのめしてきた。たちの悪い金融商品が出回っていれば、名指しで批判もしてきた。見過ごせば、投資で成功体験を積む人は増えず、森長官が掲げる「貯蓄から資産形成へ」を実現できないからだ。 こうした金融庁vs銀行の詳細はパート3(48~57㌻)にまとめている。そのせめぎ合いを顧客の目線からも眺め、「あなたのお金」を守るためのヒントを得られるようなつくりにしたので、こちらもぜひ目を通していただきたい。 最後に、「貯蓄から資産形成」改革の他に森長官が取り組む二つの改革にも触れておこう。 そのうちの一つの標的は地域金融機関だ。これまで地方銀行を中心に改革のメスを入れてきたが、ついに信用金庫・信用組合に対する改革にも本腰を入れようとしている節がある。詳細はパート5(64~71㌻)を参照してほしい。 もう一つの改革の標的は、実は金融庁自身に向いている。過去の金融行政の反省を踏まえ、生まれ変わろうとしているのだ。なぜそうしなくてはいけなくなったのかを知るために、その歴史編をパート4(58~63㌻)で描いている。 ここまで見てきたように、金融関係者のみならず、多くの人が注目すべき人物が森長官だ。そこで、任期3年目に突入した最新情報を踏まえて、森長官の次の一手を占うパート1(32~39㌻)を次ページから始めよう。もちろん、興味を持ったパートから読んでいただいても構わない。31 週刊ダイヤモンド 2017/07/22kyodonews/amanaimages第9代 金融庁長官森 信親全員注目!◎前例がない投資税制優遇制度を創設 NISA(少額投資非課税制度)、つみたてNISAなど、前例がないほどの税制優遇を受けられる制度の創設に尽力◎投資初心者向けのお墨付き商品を選定 初心者が安心して投資で資産形成を始められるように、金融庁お墨付きの投資信託を決めてしまうという異例の対応◎金融機関の"悪事"を暴く 銀行などの金融機関に対して、顧客 の利益を最優先する経営の徹底を要 求。金融機関の利益のために存在 するようなたちの悪い金融商品 は、公の場で名指しして批判金融庁史上初 あなたのお金の味方となる長官異例の任期3 年目突入!