ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年10月7日号

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概要

週刊ダイヤモンド17年10月7日号

Special Feature 本のビジネスパーソンは、海外と比べて圧倒的に学習量が足りない──。『新・独学術』の著者、侍留啓介氏は、海外でMBAを取得後、米マッキンゼー・アンド・カンパニーで経営コンサルタントとして働き、数多くの海外エリートたちに接してきた。そして痛感したのが、彼らと日本のビジネスパーソンとの学習量の違いだった。 背景には、日本と欧米の雇用環境の違いがある。欧米は仕事の内容に応じて給料を支払う「職務給」のため、能力が上がればより高い職務に就くことができ、その分給料も上がる。それ故に絶えず学び続けるのだ。 一方、日本は個人の職務遂行能力で給料が決まる「職能給」だが、一般的に職務遂行能力は勤続年数で決まる。事実上、年功序列賃金だ。従って、勉強してキャリアアップしようというインセンティブが働きにくい。 だが、左ページ図のように、今や社会環境は激変している。 最も大きいのは技術革新による社会の変化だ。例えば、フィンテック(ファイナンスとテクノロジーを掛け合わせた造語)やIoT(モノのインターネット)という用語など、ほんの数年前まで聞いたこともなかったが、今やさまざまな分野において欠かせない技術となっており、知らなかったでは済まされない。「昔取ったきねづか」にすがって生きていける時代はもう過ぎ去ってしまったのだ。好むと好まざるとにかかわらず、日本のビジネスパーソンも新しい知識・技術を身に付ける必要に迫られている。健康寿命と平均寿命のギャップ健康寿命と平均寿命の差10/7号 P30 イラストレーターCS5 *平均寿命、健康寿命共に2010年の数値出所:平成26年度「厚生労働白書」0 65 70 75 80 85 90(年)79.5570.4286.3073.62女性男性■平均寿命■健康寿命9.13年12.68年日c123RF週刊ダイヤモンド 2017/10/07 30なぜいま「独学力」なのかPrologue