ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年3月17日号

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週刊ダイヤモンド18年3月17日号

Special Feature 月から医療の値段が変わり、がん医療が激変する。「セレブ医療」扱いされてきた高額な治療が、健康保険適用によって〝大衆化〟されるのだ。 がん医療の三大療法である手術、放射線、薬のいずれにも大きな変化が起きている。詳細は各パートでレポートするが、ざっと挙げると、ロボット支援手術で健康保険適用のがん種が一挙に増えた。放射線治療の一種、粒子線治療で前立腺がんの保険適用が認められた。薬物治療では2014年に発売された免疫治療薬「オプジーボ」の適応対象がどんどん広がり、価格がどんどん下がっている。 保険適用の治療選択肢が増える中で重要になるのが、患者側が治療の正確な情報を得て、治療や医療機関に選択眼を持つことだ。 医療機関は「インフォームドコンセント」(医師が患者に病状や治療方法を十分に説明し、患者の同意を得ること)を行い、選択肢を教えてくれるだろう。しかし、各治療法に対して、個々の医療機関で温度差があることは否めない。 例えば前立腺がんは、12年にロボット支援手術が保険適用になって以降、全国的には従来の手術法から置き換わっている。しかし、未導入の医療機関は多くを語らな4粒子線治療で前立腺がん保険適用!粒子線の健康保険適用状況ロボット支援手術で主要がん保険適用!ロボット支援手術の健康保険適用状況(抜粋)T.H. Illustration by Takako Hasegawa小児がん骨軟部腫瘍骨軟部腫瘍前立腺がん頭頸部がん2016年度2018年度陽子線陽子線重粒子線陽子線・重粒子線陽子線・重粒子線*骨軟部腫瘍は手術が難しいケース、頭頸部がんは口腔と咽喉頭の扁平上皮がんを除く放射線Part2(P50~)手術Part1(P34~)がん種 適用線種 適用開始前立腺がん腎がん胃がん食道がん直腸がん肺がん縦隔腫瘍膀胱がん子宮体がん2012年度2016年度2018年度*前立腺がんは全摘除、腎がんは部分切除、肺がんは肺葉切除または1肺葉を超えるものがん種適用開始週刊ダイヤモンド 2018/03/17 32大衆化するセレブ医療