ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年6月30日号

ページ
4/6

このページは 週刊ダイヤモンド18年6月30日号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

週刊ダイヤモンド18年6月30日号

 日の水曜日にレストランのテーブルを予約したいのですが」「……7人ですか?」「4人です」「4人ですね。今夜ですか?」「水曜日の午後6時です」 これは米グーグルが5月に公開した人工知能(AI)のデモだ。ちょっと頼りないレストランの店員を相手に、予約の電話をかけているのが、実はAIなのである。 いまや、人間顔負けの能力を発揮するようになり、産業のあらゆる場面へと進出し始めたAI。膨大なデータに基づき、AIの性能は飛躍的に向上したのだが、その根幹を支えているのは数学だ。 昨年末の急騰で、一気に知名度を高めたビットコインに代表される仮想通貨。一時のブームは収まりつつあるとはいえ、仮想通貨の技術が、金融インフラを変えることに期待する声はまだまだ多い。そこでは、数学の理論に基づいた暗号が安全性を保証している。 かつて、社会を変える発明がハードウエアだった時代には、ものづくりの技術力が、企業の競争力の源だった。だが現代は、ソフトウエアが新たなサービスを生む時代だ。純粋数学の理論が、イノベーションの源泉になっている。「7週刊ダイヤモンド 2018/06/30 32革新を支える数学代数ベクトル 整数論 確率・統計アルゴリズム論行列Prologue安全な社会を支えているのは、楕円曲線や整数論といった数学に基づいた強固な暗号だセキュリティー大量の患者のデータから診断の精度を高めるため、確率・統計理論がフルに使われている医療車の周囲の状況を認識しながら安全に運転する技術は、統計や微分など数学の塊だ自動運転数学の理論から生まれたビットコインやブロックチェーンが、金融インフラを変革金融イノベーションの"黒幕"!?