ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年6月30日号

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概要

週刊ダイヤモンド18年6月30日号

「『数学は役に立たない』と言う人がいるが大間違いだ。数学で扱えない現実世界の問題はほとんど存在しない」と、カドカワの川上量生社長は断言する。数学の経済貢献額は英国では年29兆円投資対効果588倍 数学は現代社会の新たな基盤だ。こう気付いた海外勢は、いち早く動こうとしている。 英国経済への数学の貢献額は年間2000億?(約29兆円)以上──。英国の政府機関が今年4月に公表したレポートでは、こんな試算がまとめられている。「数学の時代」と題したこのレポートでは、金融や医療などの主要産業から国防に至るまで、数学が現代社会の基盤となっており、「イノベーションを生む強力なエンジンになっている」と強調。 さらに、数学への投資対効果は、工学や物理学、化学よりもはるかに高い588倍だと推定した上で、数学の素養を持つ人材育成が急務であると訴える。数学がゲームチェンジの鍵を握るというのだ。 まさに、あらゆる場面で「使える」数学は、現代のビジネスパーソンの必須教養になっている。33 週刊ダイヤモンド 2018/06/30PIXTA、Kentaro Sato人工知能(AI)、仮想通貨、自動運転──。未来を変える技術の根幹に数学がある。数学が「役に立たない」は大間違い。現代社会のイノベーションを支える"黒幕"であり、数学は「使える」のだ。技術 微分積分幾何解析組み合わせ論理学トポロジーより高性能な新素材の開発に、トポロジーを使った分析手法が成果を挙げ始めた素材膨大なデータから学習するAIの根幹は、"正解"との誤差を最小にする微分の計算だAI歩留まり向上から不良品の診断まで、微分積分や線形代数は製造現場で大活躍している製造コスト削減に直結する最適な配送ルートの構築は、数学の組み合わせ最適化問題だ物流