ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年3月16日号

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週刊ダイヤモンド19年3月16日号

特集エリート英語語彙だけでなく知識も深める さて、英語での雑談がままならない場合、不足しているのは英語力だけなのか。 話題に対する知識がそもそも浅くはないだろうか。 世界の動向を把握していなかったり、日本の状況を深く知らなかったりする、英語力以前の問題だ。これでは盛り上がるはずもない。 本特集では、世界のビジネスマンが関心を寄せるトピックスについて、海外の視点で捉えた米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の英語原文記事とその日本語版を、日本の状況を本誌がレポートした記事とその英訳を、それぞれ掲載した。海外視点と国内視点、英語と日本語、両面から語彙と知識を習得できる。 これを糸口にして、積極的に雑談の機会を得て深く語り合える話題や語彙を広げる好循環が生まれれば、英語に対するスキルの壁も精神的な壁も取り払われていくだろう。 世界のエリートたちを見渡せば、上級英語を話す者ばかりではない。彼らの強さは、英語をツールとして目的を成し遂げている点にある。れ、ギリギリできそうなところまで職場で繰り返し挑戦してみる。やってみると自分に足りないものが明確になり、分かっていなかった単語やフレーズの習得へとつながる。 言い換えれば、やってみないことには、分からない単語や表現が何なのかが分からないままになってしまう。の行動で目標を設定するように促される。 例えば外国語の熟達度を表すCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠。右表参照)の等級が初級のA1レベルであれば「新入社員歓迎会で外国籍の社員3人に自己紹介をする」、A2は「新入社員歓迎会で外国籍の社員に自分がこれまでやってきた仕事やキャリアにつ国籍の社員やバイリンガルの日本人社員と一緒にランチをしながら英語で話す「チャットランチ」というシステムがあるからだ。何が分からないかやってみて分かる 社内英語レッスンも自前で実施しており、その受講者たちは実際中級英語の敗北感いて話し、相手に同じことを聞く」といったものだ。 中級のB1であれば「社内会議のプレゼンを英語でやる」、B2なら「社内会議のプレゼンと質疑応答を英語でやる」など。海外で交流会に参加する機会があれば「会場で10人と話す」といったことも目標になりやすい。 どのレベルであ31 週刊ダイヤモンド 2019/03/16*CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は人材の適正な言語力評価を欧州統一基準で行う目的などで作られたもの「中級」はある程度話せるが……段階CEFRでのレベルそのレベルでできること上級熟達した言語使用者C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。中級自立した言語使用者B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。初級基礎段階の言語使用者A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。