城山経済小説大賞
第3回「城山三郎経済小説大賞」受賞作品について過去受賞作品のご紹介

第3回「城山三郎経済小説大賞」
大賞は2作品が同時受賞に

ダイヤモンド社(東京都渋谷区・代表取締役社長 鹿谷 史明)は、「城山三郎経済小説大賞」の第3回受賞作品の最終選考会を2010年11月29日、帝国ホテルに於いて実施いたしました。この賞は経済小説分野での日本で初めての文学賞として2004年に創設された「ダイヤモンド経済小説大賞」を発展させ、このジャンルの生みの親である城山三郎先生のお名前をいただいたものです。

第3回「城山三郎経済小説大賞」の公募は2010年6月30日に締め切り、安土 敏、幸田 真音、佐高 信、高杉 良(五十音順、敬称略)4名の選考委員による厳正な審査の結果、応募総数128作品の中から下記2作品が大賞受賞作として決定いたしました。大賞受賞作品は、ダイヤモンド社より出版されます。

選考委員4氏 選考委員(五十音順・敬称略)

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第3回「城山三郎経済小説大賞」

大賞 2作品

『海商――秀吉に挑んだ男』

指方 恭一郎(さしかた きょういちろう)著

【著者プロフィール】

1961年、福岡県北九州市生まれ。1985年、龍谷大学文学部仏教学科真宗学専攻卒業、乳児保育園事務職として入職。1998年、保育園園長に就任、現在にいたる。2004年、第11回九州さが大衆文学賞大賞笹沢左保賞受賞。

【作品のあらすじ】

博多商人島井宗室は秀吉から大阪城へと呼び出された。用件は朝鮮国を攻めるための補給路を確保せよというものであった。だが、宗室は若き頃朝鮮国にて過ごし、また愛する女性を得ていた。秀吉に逆らえば島井の店は潰されるかもしれない。しかし恩義ある朝鮮国を裏切ることは出来ない。 宗室は府大道に座り、若き頃に思いを馳せた。商人と倭寇を一如とする「商寇一人(いちにん)なり」と商いの要諦を教えてくれた先代次郎衛門との出会いを思い出す。宗室は自分の命に代えても商人として商いの戦を秀吉に挑むことを固く誓った。

宗室――シゲはかつて奴隷として朝鮮国に売られた男だった。それが次郎衛門と出会ったことで商人としての人生が開けたのだ。為替の方法、選銭の方法、和利の付け方、また外国交易の決済方法、そして博多津における商人の掟と法など、あらゆることを仕込まれてきた。他にも交易船の荷揚げ方法や、利の乗る商品の選別方法や作り方も学んだ。そして博多津において初めて物品相場を作り上げ、自分を奴隷に落とした商人を追い込んでいった。その過程で朝鮮国の人々と親しく交わっていく。

大商人になってからも神谷宗湛共々、本能寺にて信長から商いの要諦を聞かされる。信長から「武と商」、立場は違っても性根の持ち方に違いがないことを学ぶ。

朝鮮国において、文禄慶長の役が始まった。宗室は武具を使わず、商いにて一人秀吉に戦いを挑む。やがて味方からも敵視されるようになるが、孤立無援の宗室を救ったのは博多商人仲間たちだった。秀吉と宗室、互いの命をかけた見えない戦が、朝鮮国を舞台に始まった。生き残るのはただ一人なり。

 

『草魂の夜想曲』

深井 律夫(ふかいりつお) 著

【著者プロフィール】

1966年、尼崎生まれ。1990年、大阪外国語大学中国語学科卒業、銀行に就職。1994年、上海復旦大学留学。1998年〜2008年、上海支店勤務。現在、銀行勤務。著書に『連戦連敗』(角川書店)。

【作品のあらすじ】

日本と中国の農業は崩壊の危機に瀕している。両国農民の連帯こそが、この危機を克服する唯一の方法だ――。大塚草児は、自己の信念を胸に、農業投資ファンドを設立して貧しい黄土高原での村興しを始める。

一方、草児の後見人で、関西が地盤の総合飲料メーカー・六甲酒造を率いる宮崎善幸は、東京の上場企業・明治ビールとの統合交渉を開始する。しかし、五年前に六甲酒造との取引を一方的に打ち切られた欧州の穀物メジャー・オレンジサントは、六甲酒造創業家・志村家の嫡男である達也を、ファンドマネージャーとして採用していた。その狙いは達也を利用して、非上場会社である六甲酒造を乗っ取ることだった。達也は、婚約者だった宮崎家の令嬢・優歌が、自分を捨てて大塚草児の元に走ったことを知り、自暴自棄となってオレンジサントの術中にはまっていく。

大塚草児とオレンジサントの間にも、新疆ウイグル自治区のトマト栽培を巡って、過去に深刻な確執があった。そして、完璧に見えたオレンジサントの六甲酒造乗取り計画に大塚草児が小さなミスを見つけ、反転攻勢に出る。それを強力に支えたのは、六十年前に大塚草児の母親が愛した一人の中国人だった。大塚草児は、見事に六甲酒造を防衛し、明治ビールとの統合を成功させる。その時、中国農村には、待ち焦がれた大雪が降ってきた。

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第4回 城山三郎経済小説大賞 作品募集

第4回「城山三郎経済小説大賞」の作品を募集いたします。経済小説はドラマとドキュメンタリーの顔を併せ持つ、世界的にもユニークなジャンルの小説です。このジャンルの生みの親であり、日本の文壇に大きな足跡を残された城山三郎先生のお名前をいただくこの賞は、経済小説の新たな地平を切り開くことと書き手の発掘を目的としてします。みなさまからの意欲作を広く募集いたします。

【選考委員】(五十音順 、敬称略)

【正賞】

表彰状と記念品

【副賞】

300万円(初版印税含む)

【締め切り】

2012年(平成24年)6月30日(当日消印有効)

【選考委員】

【応募規定】

◆募集対象

日本語で書かれた経済小説の自作未発表作品

◆応募原稿

400字詰め原稿用紙換算で300〜800枚(枚数厳守)

  1. マス目・罫線のないA4サイズの紙を横長に使用し、40字×40行程度(縦書き)でページ設定してください。
  2. 最初の1枚にタイトル、氏名(ペンネーム可)、600〜800字程度の梗概、原稿の400字換算枚数を記してください。
  3. 原稿には通し番号をふり、クリップで右肩を綴じてください。
  4. 手書き原稿、糊綴じや紐綴じされた原稿は受け付けることができませんので、ご注意ください。
  5. 原稿とは別に、タイトル、氏名とふりがな(ペンネームの場合は本名も)、性別、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、職業、略歴、生年月日を書いた紙を1枚添付してください。
  6. 2次選考通過作品はテキストデータが必要となりますので、データを保存しておいてください。
◆応募資格

プロやアマチュアといった資格は問いません。

◆宛先

〒150-8409 東京都渋谷区神宮前6-12-17
ダイヤモンド社 書籍編集局 「城山三郎経済小説大賞」係

◆発表

2012年11月頃発行の『週刊ダイヤモンド』誌上にて発表し、小社より単行本として刊行します。

◆ご注意

応募作品は返却いたしません。必ずコピーをお取りください。選考過程に関する問い合わせには応じられません。また、他の公募賞との二重、三重の応募は失格です。受賞作品については、別途小社所定の出版契約を締結いただき、出版権や二次的使用に関する権利は小社に帰属します。応募された方の個人情報は、本大賞以外の目的に利用することはありません。

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過去受賞作品のご紹介

▼第1回ダイヤモンド経済小説大賞受賞作品
内部告発者
『内部告発者』
滝沢 隆一郎 著
本体価格1400円+税
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謀略銀行
『謀略銀行』
大塚 将司 著
本体価格1500円+税
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虚飾のメディア
『虚飾のメディア』
北岳 登 著
本体価格1600円+税
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白い手の残像
『白い手の残像』
汐見 薫 著
本体価格1500円+税
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▼第2回ダイヤモンド経済小説大賞受賞作品
デフォルト
『デフォルト』
相場 英雄 著
本体価格1600円+税/372ページ
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覇権の標的
『覇権の標的』
阿川 大樹 著
本体価格1700円+税/410ページ
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▼第3回ダイヤモンド経済小説大賞受賞作品
ザ・リコール
『ザ・リコール』
志摩 峻 著
本体価格1680円+税/296ページ
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▼第1回城山三郎経済小説大賞受賞作品
ロロ・ジョングランの歌声
『ロロ・ジョングランの歌声』
松村 美香 著
本体価格1600円+税/340ページ
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▼第2回城山三郎経済小説大賞受賞作品
ピコラエヴィッチ
『ピコラエヴィッチ』
熊谷 敬太郎 著
本体価格1680円+税/336ページ
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