目次


組織能力の経営論

学び続ける企業のベスト・プラクティス


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき───学び続ける真摯さが企業に競争優位を生む


第1章 ナレッジ・クリエイティング・カンパニ

 一橋大学 名誉教授 野中郁次郎

企業はマシンではない、「有機体」がゆえに知識がエネルギーとなる
形式知と暗黙知による知識のスパイラル
メタファー、アナロジー、モデル──知識創造のプロセス
知識創造企業をいかにマネジメントするか
企業トップの役割は「コンセプトの傘」を表出化すること


第2章 「学習する組織」の実践プロセス

 ハーバード・ビジネススクール 教授 デイビッド・A・ガービン

学習なくして改革なし
組織学習の定義とマネジメント、そして効果測定
 第一のM:学習する組織の「定義」
 第二のM:学習する組織の「マネジメント」
 第三のM:学習する組織の「評価基準」
学習する組織への第一歩
 【章末】知識の八段階


第3章 「ダブル・ループ学習」とは何か

 ハーバード大学 名誉教授 クリス・アージリス

なぜ否定的な情報が隠蔽されたのか
シングル・ループ学習とダブル・ループ学習
ほとんどの組織に蔓延しているシングル・ループ学習
モデル1の人たち
事業部と経理部の確執
ダブル・ループ学習を妨げる一次要因
一次ループは二次ループを生み出し学習を妨げる
学習態度を改める
権力のジレンマ
ダブル・ループ学習の効果


第4章 防衛的思考を転換させる学習プロセス

 ハーバード大学 名誉教授 クリス・アージリス

学習の重要性
専門職はどうして学ぶことができないのか
防衛的思考と破滅的循環
建設的に思考することを学ぶ


第5章 学習する組織へのブレークスルー

 ハーバード大学 名誉教授 クリス・アージリス

学習こそ企業成長の原動力
シングル・ループ学習とダブル・ループ学習
学習を妨げる防衛的思考
防衛的思考を助長するコミュニケーション手法
何が自発的な動機を阻むのか
組織に不可欠なコミュニケーション強化


第6章 ディープ・スマート:暗黙知の継承

 ハーバード・ビジネススクール 名誉教授 ドロシー・レオナルド
 タフツ大学 名誉教授 ウォルター・スワップ

ディープ・スマート消滅の危機
二種類のディープ・スマート
背景にある科学
的確に伝承するためのメカニズム
ディープ・スマートを継承する方法
徒弟制度はもはや時代遅れなのか


第7章 「場」のイノベーション・パワー

 ナレッジ・マネジメント・コンサルタント エティエンヌ・C・ウェンガー
 ソーシャル・キャピタル・グループ 共同設立者 ウィリアム・M・スナイダー

「場」とは何か
場の特性
ケース1 ヒルズ・ペット・ニュートリション:技術ノウハウ蓄積の場
ケース2 ヒューレット・パッカード:顧客サービス向上の場
マネジメント側のパラドックス
マネジャーの三つの心得
 【章末】「場」の成果


第8章 T型マネジメント:知識共有の技術

 ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント ボルコ・フォン・オイテンガー
 INSEAD 教授 モルテン・T・ハンセン

T型マネジメントとは何か
T型マネジャーがナレッジ・マネジメントを補完する
BPアモコのT型マネジメント
T型マネジャーの存在がナレッジ・シェアリングから新たな価値を創造する
ナレッジ・シェアリングを成功させる五つの条件
組織構造よりも行動様式を変化させる
学習能力、影響力、コラボレーション能力
 【章末】T型マネジメントを推進している企業


第9章 エビデンス・マネジメント

 スタンフォード大学経営大学院 教授 ジェフリー・フェッファー
 スタンフォード大学 エンジニアリング・スクール 教授 ロバート・I・サットン

エビデンスを意思決定に活用する人は少ない
意思決定の質が低下してしまう理由
成果主義制度を再検証する
エビデンス・マネジメントへの転換
エビデンス・マネジメントの効果
 【章末】エビデンス・マネジメントを妨げるもの
 【章末】ベンチマーキングからエビデンスは得られるか
 【章末】自分自身に問題はないか


第10章 チーム学習を左右するリーダーの条件

 ハーバード・ビジネススクール 准教授 エイミー・エドモンドソン
 ハーバード・ビジネススクール 助教授 リチャード・ボーマー
 ハーバード・ビジネススクール 教授 ゲイリー・ピサノ

新しいルーチンへの挑戦
手術はチームワーク
「スピード要因」を解明
通念を見直す
学習するチームを構築する
チーム学習はリーダー次第
 【章末】心臓手術の新しい方法
 【章末】明暗を分けた二つの病院
 【章末】チームの学習を促進するリーダーとなるための心得


第11章 ヴィルトーゾ・チームのつくり方

 IMD 教授 ビル・フィッシャー
 ボストン大学 キャロル・スクール・オブ・マネジメント 学長 アンディ・ボイントン

『ウエスト・サイド物語』はなぜ大成功したのか
逸材を集めてドリーム・チームをつくる
メンバーの個性を共有し、チームとしての個性を形成する
切磋琢磨を促しチームを成長させる
顧客は「最高のものをほしがっている」と信じる
名人チームを率いるリーダーシップ・スタイル


第12章 トヨタ生産方式はこうして再現される

 ハーバード・ビジネススクール 助教授 スティーブン・J・スピア

なぜトヨタばかりが「強い」といわれるのか
トヨタに中途入社したエリート社員の物語
研修プログラム
研修からの教訓:四つの基本原理
アメリカに戻って
 【章末】原理こそトヨタの力


第13章 AAR:アメリカ陸軍の学習法

 シグネット・コンサルティング・グループ パートナー マリリン・ダーリング
 シグネット・コンサルティング・グループ パートナー チャールズ・パリー
 シグネット・コンサルティング・グループ パートナー ジョセフ・ムーア

OPFOR常勝の秘密
企業はなぜ学習しないのか
単なる「会議」にあらず
単なる「報告書」にあらず
単なる「解剖」にあらず
いかにAARを企業で活用すべきか
 【章末】民間の州兵がOPFORの代役を務める
 【章末】TTPと戦闘方針


第14章 組織能力の評価法

 ミシガン大学 教授 デイビッド・ウルリッヒ
 リザルツ・ベイスト・リーダーシップ 共同創業者 ノーム・スモールウッド

だれも組織構造や経営方針を尊敬したりしない
「組織能力」を定義する
能力監査を試してみる
八つのガイドライン
 【章末】能力監査の五つのステップ



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Harvard Business Reviewとは
ハーバード・ビジネススクールは1908年、当時のハーバード大学の理事長であるチャールズ・エリオットの提唱によって創設されました。企業のトップ・マネジメント候補者を養成するという目的の下、実学に力点を置き、「ケース・メソッド」という企業事例をテキストにした演習をすべてのカリキュラムに取り入れています。このようなハーバード・ビジネススクールの教育理念に基づいて、1922年、Harvard Business Reviewは、同校の機関誌として創刊されました。現在、アメリカ国内では30万人以上のエグゼクティブに購読されているほか、日本、ドイツ、ロシア、中国などで翻訳出版されている、ワールドワイドなマネジメント誌です。

編訳者

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』誌は、ハーバード・ビジネススクールの機関誌Harvard Business Reviewの日本語版として1976年に創刊されました。経営戦略をはじめ、マーケティング、財務、会計、金融工学、IT(情報技術)、ゲーム理論、組織戦略、経営学など、時代の先端をいくテーマを取り上げています。


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