目次


グローバルM&A戦争

激変する世界の産業勢力と日本企業の限界


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに


第1部 対日攻勢の外資グローバル化時代に日本のとるべき道

第1章 外資の日本企業買収攻勢が始まった

1 日興コーディアルグループを米シティが買収へ
2 サッポロビールに米系ファンドが買収攻勢
3 外資の日本企業へのM&A攻勢は始まったばかり

第2章 三角合併等のM&A攻勢からいかに防御するか

1 三角合併解禁前までのM&A
2 三角合併とは
3 三角合併はグローバル・スタンダードではない
4 三角合併に対する日本国内のさまざまな態度
5 三角合併などの世界M&A攻勢に日本企業はどう対処すべきか

第3章 鉄鋼産業の世界M&A──ミタルの支配が進む

1 激しいM&Aで世界の頂点に立ったのはアルセロール・ミタル社
2 鉄鋼第一次世界再編
3 ミタル社:創業以来絶え間なく続けてきた買収
4 ミタルの一族支配──その経営形態と戦略
5 日本企業はどう対応するのか

第4章 世界で孤立している日本──そのとるべき道

1 世界で孤立している──それを理解しよう
2 世界M&Aのグローバル化の潮流に飛び込み、勝ち残るには
3 世界のトップをめざせ──産業レベルの理由
4 世界のトップをめざせ──国家レベルの理由
5 世界のトップをめざせ──社会レベルの理由


第2部 日本の外ではM&Aのグローバル化が荒れ狂っている

第5章 ビール産業の世界M&A──アルトアがバドワイザーを抜く

1 十数年で世界のトップに躍り出たインター・ブルー(現:インベヴ)
2 野村證券が登場するチェコのピルゼン・ビールの買収と売却
3 世界中の主要ビール・メーカーがM&Aで拡大へ
4 日本ビール産業の動向

第6章 製薬産業の世界M&A──ファイザー支配への挑戦

1 ファイザー社がM&Aで世界トップになるまで
2 その他の製薬企業も激しいM&Aで成長へ
3 日本の製薬企業
4 ファイザー社その他の最新情報
5 製薬産業を待ち受ける問題

第7章 自動車産業の世界M&A──GM対トヨタ

1 ゼネラル・モーターズ(GM)──戦略のないM&A
2 フォード──グローバルM&Aはそれなりの成果
3 ダイムラークライスラー──異文化経営と交渉の実例
4 日産・ルノーの提携──ゴーン前任者の見識
5 トヨタ──世界のトップに求められること

第8章 金融産業の世界M&A──HSBCの挑戦

1 金融産業の基本構造と国際比較
2 HSBC等欧州金融業界のM&A戦略
3 シティ──米国一で世界一
4 シティ以外の米国の銀行
5 証券業
6 保険業
7 日本の金融業──欧米流についていけるのは野村だけ?


第3部 世界トップをめざすため克服すべき日本の障壁

第9章 社会構造(保守性・言語・文化)もグローバル化の障壁

1 保守的社会構造(改革に抵抗・システム思考欠落・低IT化の低生産性)
2 言語から見た日本社会の国際性欠如
3 文化の差異性から来る思考とコミュニケーションの違い

第10章 日本には資本主義も株式会社もない

1 日本には資本主義が存在しない
2 日本には株式会社も存在しない
3 欧米と基本的に異なる日本企業の経営組織行動構造
4 欧米と日本の企業の持っている意味の違い(欧米でM&Aが可能な理由)

第11章 日本企業は売上高も利益率も低い

1 日本企業の売上高は少ない
2 日本企業は利益率が低い
3 日本企業への期待


第4部 世界トップをめざす理論武装

第12章 M&Aのグローバリゼーションを起こした理論

1 GE、ハーバード・ビジネス・スクール、PIMS
2 PIMS活用のGE「ナンバーワン・ナンバーツー戦略」
3 BU、産業、市場占有率
4 グローバリゼーションの起源は
5 市場占有率と収益性の関係の現状分析
6 高収益巨大企業が産業を支配する時代が来る
7 M&Aを実行したGEの業績:高収益巨大企業到来の先駆例

第13章 世界トップをめざす戦略理論構造

1 理論武装が必要な理由
2 理論の最重要点(主要戦略)のまとめ
3 ビジネス戦略構築の基本的フロー
4 事業環境分析
5 戦略立案


第5部 世界トップをめざす戦略

第14章 日本的経営を主張してグローバルに撃って出るか

1 日本的経営の哲学:企業の目的(存在理由)と基本価値
2 日本的経営の経営資源
3 日本的経営の経営構造
4 経営組織構造
5 日本的経営のオペレーション

第15章 欧米的な経営方法でグローバル化に立ち向かえるか

1 欧米的経営の哲学:企業の目的(存在理由)と基本価値
2 欧米的経営の経営資源
3 欧米的経営の経営構造
4 経営組織構造
5 欧米的経営のオペレーション

第16章 提唱——新「日・欧米融合型経営」

1 まず視点を日本から世界に変えよ
2 目標は世界のトップ(売上高も、利益も、資産も)に入ること
3 新経営スタイルの経営哲学──企業の目的(存在理由)と基本価値
4 経営資源
5 経営構造
6 経営組織構造
7 新経営スタイルのオペレーション
8 新経営スタイルに合う日本企業の事例
9 世界のトップに入る企業になったら、他のトップ企業と大人の意思疎通を

第17章 日本も新産業創造でリーダーシップを

1 新産業は米国が創造する
2 新産業の創設でその産業を支配——M&Aとは別次元の産業支配
3 世界ではまだまだ新産業が創造されている
4 ラグジュアリー産業──LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンがつくった世界
5 日本も欧米のような新産業創造でリーダーシップを


エピソード──あとがきにかえて



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著者

小坂恕(こさか ひろし)
商学博士、青森公立大学大学院教授、パリESSEC経営大学院訪問教授、カナダHEC MONTREAL経営大学院訪問教授 。
(職歴)慶応義塾大学大学院商学研究科 特別招聘教授、中央大学専門職大学院 国際会計研究科教授、東芝 国際本部部長、社長・会長特別補佐、欧州地域本部ゼネラル・マネジャー(ロンドン駐在)、東芝アメリカ社設立担当(ニューヨーク駐在)等歴任。
(学歴)東京大学法学部卒業、ロンドン大学LSE大学院留学、慶應義塾大学より学位授与さる。
主著『マーケティング・マネジメント論』(2002年9月、有斐閣)、『グローバル・マーケティング』(1997年7月、国元書房)など。
(連絡先) kosakahi@tkd.att.ne.jp


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