まえがき


【第1章】ライフプランナーに夢をかけた男

新聞広告に込めた決意
成熟市場に見えたビジネスチャンス
ライフプランナーによる生命保険営業のかたち
簡単に辞めないからこそ提供できる生涯サービス
生命保険営業にプロの誇りと名誉を
すべては「ファイナル３フィート」で決まる
ライフプランナーの成長に見せた涙


【第2章】生命保険との出会い——日本人初の米国アクチュアリーになる

最後までやり遂げる力
“もっこす”に見たリーダーシップの源泉
自由で豊かなアメリカを知る
誰の前でも変わらない態度
不器用だけど負けず嫌い
執念で扉をこじ開ける　
片道切符で向かったアメリカ留学
「水のごとくあれ」という教え
プロフェッショナルを志向する
かけがえのないパートナーと出会う
生命保険のおかげで新たな人生が始まった
働きながらついに難関を突破


【第3章】始動のとき——日本での合弁会社立ち上げに奔走

保険スキャンダルに巻き込まれる
不正解明で得た「企業は誠実であれ」という信念
日本市場への挑戦が始まった
もう一人の「セイホ」改革者
プルデンシャルとの運命の出会い
日本進出を模索していた世界最大の保険会社
「これなら行ける！」市場調査で得た確信
コアメンバーが次々と参画
ソニーとの対等出資で新会社がついに誕生
合弁会社の副社長に就任する


【第4章】ソニー･プルデンシャル生命の誕生と発展的解消

世界に一つしかない生命保険会社をつくろう
プルデンシャル方式をベースにした独自の営業モデル
三年間で営業体制の基礎を固める
信頼の連鎖＝ウィニング・コンビネーション
質の向上を追求して安易な妥協を排す
プロフェッショナルへの進化を促す
サーバント・リーダーシップ
社長となって自らの言葉でミッションやビジョンを語り出す
新たな成長に向けた合弁解消
理想の生命保険会社を目指して一五人で再スタートを切る


【第5章】理想の実現に向けた第二の創業

小さくともキラリと光るダイヤモンドに
石橋をたたきながらビジネスモデルの完成を目指す
ニーズのない生命保険は販売しない
ライフプランナーシップを競う社長杯コンテスト

【コラム】プルデンシャル生命のライフプランナー制度——最強の営業集団はこうしてつくられる
採用●ベストの方法でベストの人材を採る
教育・訓練●支社を中心にした時間をかけた育成
報酬●実績に公正に報いる
資格・キャリアパス●プロの誇りと自己実現を支える


【第6章】信頼に値する会社となれ

創業五年目で黒字化を達成
コアバリューを胸に刻んで
日本で初めて「リビングニーズ特約」を導入する
カスタマー･フォーカスに徹した商品開発
ライフプランナーのために本を書き残す


【第7章】生命保険の魔法の力

生命保険ビジネスの原理原則を貫く
アメリカ的合理主義と義理人情　
感涙にむせんだＭＤＲＴ世界大会
最愛の妻・ジョアンの難病が発覚
役員会議で見せた苦悩
生命保険の魔法の力


【第8章】ライフプランナー・モデルを世界に広める

韓国プルデンシャルの再建に乗り出す
ライフプランナー・モデルでつかんだ勝利
米国プルデンシャルの国際部門トップに就任
中進国マーケットでゼロから会社を立ち上げる
坂口が抱えたジレンマ
破綻した協栄生命をプルデンシャルの傘下に
決断の裏にあった理と義
生命保険会社再生の成功モデルとなったジブラルタ生命


【第9章】突然の旅立ち

あまりにも早すぎる死
そのとき戦友たちは
全国からライフプランナーが葬儀に駆けつける
父・坂口陽史との別れ
「ライフプランナーが建ててくれた」本社ビル
最後まで変わらなかったライフプランナーへの思い
坂口陽史が理想としたライフプランナー


【終章】思いを受け継ぐライフプランナーたち

「フォー・ユー」の精神で一人でも多くの顧客を訪ねる
プライドを持って生命保険の魅力を伝える
語り継がれていく夢と理想


あとがき

【解説】坂口陽史氏の生きた時代と生命保険業界
ダイヤモンド社論説委員　湯谷昇羊

付録　取材協力者・参考文献