目次


家、三匹の子ぶたが間違っていたこと


[目次] [著者紹介]


表紙




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序章 家づくりで見落とされている、いちばん大切なこと
 「三匹の子ぶた」に象徴される家づくりの誤解
 大地震のたびに繰り返される悲劇の本当の原因は何か?
 日本の家づくりを「一八〇度」変える

第1章 あなたの家は「構造計算」されていますか?

 結局、耐震偽装とはいったい何だったのか?
 「姉歯事件とは一切関係ありません。構造計算してませんから……」
 構造計算されていない家で亡くなった罪なき人々
 地震国日本に住んでいる私たちが知っておくべきこと
 大地震は周期的に集中して発生する。日本は地震活動期に入ったのか?
 多くのマスコミも誤解した阪神淡路大震災の被害の事実
 構造計算で防げる「半壊」の悲劇
 自然災害からの再建は自己責任。誰も助けてはくれない
 家を失うか失わないかで、その後の生活に著しい差が……
 構造計算をしなければ建てられない建造物の規定
 「構造計算」。難しそうなことは重大な事実でもマスコミは報じない
 「構造計算」とは何か?
 あなたの家の重さは? 地震でかかる力はどのくらい?
 誤解を生む木造の耐震基準「壁量規定」
 地震のたびに、そっと増やしてきた規定の壁量
 「構造計算」しない木造住宅に潜む三つの大問題
 構造の検査が免除される? 「四号特例」というおかしな法律
 中古住宅で気をつけなければならない、耐震性が足りない「過去の住宅」
 既存不適格を生んだ二度の大改正
 なぜ木造住宅は構造計算をしないのか?
 コストアップになる? 構造計算
 木材の強度がわからないから構造計算ができない
 「大工神話」が科学的計算を阻む
 木造住宅のうま味とは?
 新しい木材「集成材」と大型木造建築
 木造住宅を変えたい!
 新しい建築構法、「SE」の誕生
 安全な家を建てるための三つの条件
 建築業界の使命
 「最低の基準」から「最適の基準」へ

第2章 あなたの家の値段はいくらですか?

 あなたの家はいくらですか?
 耐震性だけではない日本の住宅問題
 住宅ローン漬けの人生では、豊かさを実感できない
 住宅を資産化すれば、豊かに暮らすことができる
 日本の住宅の常識は世界の非常識
 メンテナンスできない家は築年数で評価される
 「質より量」を目指してきた「持ち家政策」
 リフォームできない日本の木造住宅
 「量から質」への転換。二〇〇年住宅を目指して
 日本にも近い将来、住宅の中古市場が生まれる
 変わる中古住宅税制
 住宅を資産化する条件とは?
 間取りを自由に変えられる住宅の豊かさも構造計算が大前提
 日本の伝統家屋はスケルトン&インフィル?
 nDKやnLDK。nが大きければよいという幻想と誤解
 始まりは一九五一年の「2DK」
 現代の暮らしに対応していない現代の家
 脱nLDK発想で始める家づくり
 自動車のようにモデルチェンジをする家では資産価値にならない
 一〇〇年住宅には一〇〇年ローン?
 高齢化社会で注目すべきリバースモーゲージ
 住宅に資産価値をつけるために必要なこと
 住宅の資産化に必要な制度とは?
 資産価値のある家の五つの条件
 五つの条件をそなえた住宅会社はあるのか?
 豊かさの実感──本物の美しさ

第3章 つくる住宅から、しつらえる住まいへ

 「よい家」をつくるための条件
 ちょっとプレミアムな私の家と暮らしコンテスト
 星降る夜空を眺めながら入る露天風呂のある家
 足場板を生かした、こだわりいっぱいのカフェのような家
 三〇畳の「絶景リビング」をつくった眺望の家
 『価値組』の住宅
 「ちょっとプレミアム」な空間づくり
 フランク・ロイド・ライトの言葉
 家のなかの物を全部出して写真を撮らせてください
 住宅におけるクオリティ・オブ・ライフ
 信頼が増したインフォームド・コンセント
 家づくりが医療から学ぶべきこと
 「商品住宅」から「しつらえる住まい」へ
 私のライフスタイルまでメーカーに決められたくない
 工務店では不安、ハウスメーカーでは不満
 「家を買う」という感覚を捨てなさい
 サッカーの精神を持った建築業者
 プレミアムパートナーの三つの義務
 よいつくり手は住まいのコンシェルジュ
 あなたの近くで家を守るパートナー「家守り」

あとがき



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著者

田鎖郁男(たくさり・いくお)
1965年埼玉県生まれ。1989年千葉大学工学部卒業後、日商岩井(株)入社、木材本部で木材の輸入などを担当。96年NCN設立、98年取締役に。2006年6月に代表取締役社長に就任。木造住宅で構造計算を進める工務店のネットワークを主宰。大地震のたびに全半壊を繰り返す木造住宅の悲劇を解消するため、全国の工務店やビルダーと協力し、現在のところ法律で義務付けられていない木造住宅への構造計算の実施と住宅の質の向上を提唱する。また、アメリカのフランク・ロイド・ライト財団から正式に認可を受け、日本でライトの建築を復活する仕事にも携わっている。著書に『資産になる家、負債になる家』共著(建築技術)、『木の家の選び方 5つの法則』(ハウジングエージェンシー)がある。

金谷年展(かなや・としのぶ)
慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科教授。1962年札幌生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。(株)富士総合研究所主事研究員、青森県立保健大学健康科学部助教授の後、2002年4月より慶應義塾大学大学院政策メディア研究科助教授、2007年4月より現職。『生活者重視社会』『循環型社会』『地域資源活用型社会』へ向けた社会システム研究に従事。経済産業省、国土交通省、青森県等、行政・自治体の委員を数多く務める。代表的な著書として「メルセデス・ベンツに乗るということ」「世界でいちばん住みたい家」などベストセラーに。著書の「マイクロパワー革命」はエネルギーフォーラム優秀賞受賞。


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