目次


モノづくり幻想が日本経済をダメにする

変わる世界、変わらない日本


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ——現代版イソップ寓話「世界の変化と日本」


第1章 世界は大きく変わった


1 リバーダンスが示す世界の大変化
2 イギリスを復活させた金融業
3 ワールドカップで感じた世界の変転
4 工場がなくなってしまった国
5 損な役割に気づかない日本
6 硬直的な金融政策


第2章 いったい日本はITを使えるのか?


1 本物の電子政府とおもちゃの電子政府
2 ITは世界を変えたが日本を変えていない
3 昔はできたことを今できない日本人
4 英語力が国力を決める時代
5 ウィキペディアは神か怪物か
6 大勢の意見はたぶん正しい


第3章 変わらない日本の企業と産業構造


1 忠臣蔵から変わらぬ日本組織の閉鎖体質
2 オーガニゼーションマン対プロフェッショナル
3 皆と同じことをやっても価値は高くならない
4 産業構造の改革抜きに経済問題は解決しない
5 成長に必要なイノベーションとは何か


第4章 景気回復で拡大する格差


1 古い企業が生き返っただけの景気回復
2 広がりつつある日本人の自信過剰は危険だ
3 二一世紀型グローバリゼーションに対応できない日本
4 家計所得が伸びないのは産業構造が変わらないから
5 経済政策をめぐる企業と家計の対立
6 格差の存在より固定化が問題


第5章 日本の株式市場は「まとも」か?


1 インサイダ取引規制は市場経済成立の基礎
2 重大な意味を持つ福井総裁のファンド関与
3 村上ファンドへの出資事実が意味するもの
4 日本の株式市場は不完全だ
5 内部統制は重要だが市場からの監視も重要
6 まるきり見当違いな「貯蓄から投資へ」


第6章 日本の金融業に未来はあるか?


1 条件が大変化しても変わらない日本の金融業
2 日本の銀行はファイナンス理論を知らない
3 人々が土地を買う理由は政府への不信
4 改革フィーバーが生み落とした統御不可能なモンスター


第7章 税と年金


1 重要な意味を持つ消費税制度の改正
2 日本社会の「岩盤」である道路特定財源
3 法人税の減税で経済は活性化しない
4 釈然としない翻訳家の税回避行動
5 福井総裁の年金はなぜ巨額なのか
6 社会保険庁が保険料を徴収したくない本当の理由


おわりに

記録帳

索引



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著者

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
〈主要著書〉
『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『1940年体制(新版)』(東洋経済新報社、2002年)、『現代ファイナンス理論』(藤井眞理子と共著、東洋経済新報社、2005年)、『ビジネスに活かすファイナンス理論入門』(ダイヤモンド社、2004年)、『日本経済は本当に復活したのか』(ダイヤモンド社、2006年)、『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年)等多数。
◆ホームページ:http://www.noguchi.co.jp/


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