目次


CEOを育てる

常勝企業の経営者選抜育成プログラム


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに──リーダーは、徒弟によってつくられる


第1章 「大量一括栽培」から脱却せよ


ノバルティスに見る高度な人材開発プログラム
リーダー不足というより、むしろ育成システムの欠陥
優れたリーダーの育て方
 「損益」責任者に大抜擢
 急がば回れ
 次の難関、「戦略」
大量栽培ではなく、個別の育成を


第2章 リーダー育成は、徒弟制度で


一人ひとりに応じた育成を促す徒弟制度
「CEO細胞」を持つ人材を、若いうちに見つけ出す
計画的徒弟訓練によって短期育成を図る
成長を促進する上司兼メンター
徒弟制度モデルの実行に伴う課題
GEに見る次期CEO選び
コンセントリック・ラーニングと意識的学習
 あのジャック・ウェルチも行っていた


第3章 リーダー人材を早期に見分けるには


コルゲートの「グローバル人材」早期育成計画
リーダー候補を見抜くには、本質的要素に注目する
 人を見る眼があり、実行をためらわない
 ビジネス感覚、儲けのツボを心得ている
 大局観、状況把握力、直感、そして人間力
DNAを進化させる
リーダー人材はどこにいるか
 運任せにしないこと


第4章 育成計画をカスタマイズする


育成計画は個々の特性に応じて
毎回のチャレンジで育成を加速させる
 課題や試練が大きすぎるとき
成長経路を見極め、CEO細胞を育てる
 早い段階から磨くべき能力
 グローバル経験と水平異動
 異動なしでも機会はつくれる
道を塞ぐ者を取り除き、妨害行為を阻止する
失敗する自由を残しておく


第5章 上司の役割がカギを握る


実績の確認だけでは足りない
上司はメンターとして継続的に関与する
 ビジネス感覚と対人能力を伸ばす
 人格特性や心理との兼ね合いにも着目
意識的フィードバックの効果
 フィードバックを手紙にまとめる
リーダーの成長管理
対話というツールが、全人格を浮かび上がらせる
個人のエッセンスを一ページに要約する
成長軌道をビジュアル化する


第6章 徒弟制度モデルの管理


コルゲートのリーダー育成ストーリ
 人事部門の役割は大きい
 育成計画に異動を組み込み、各階層で議論、評価する
 基準を共有し、環境変化とともに進化させる
 グローバル人材育成のコツ
リーダー人材プールをモニタリングする


第7章 最も成功しそうなCEOを選ぶ


GAPの迷走
CEO選びの三つの大原則
ある保険会社の完璧な選考プロセス
厳しい選定基準づくりが成否のカギ
ライバル心、プレッシャー、引き抜き……微妙な問題に対処する
具体的に掘り下げ、最適任者を見極める
新CEOをサポートし、見守る
選ばれなかった人々をどうするか


第8章 徒弟制度モデルの導入


テクストロンのインサイドストーリー
後継者・リーダー育成を全社的課題に
後継者・リーダー育成をシームレスに
リーダー育成の壁を取り除く
やり残した仕事


おわりに──リーダー自身にできること

巻末付録──徒弟制度モデルの基礎



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著者

ラム・チャラン(Ram Charan)
 世界で名だたるビジネスリーダーたち、またGEやベリゾン、デュポン、コルゲートなどの著名企業に、コーポレートガバナンスやCEO選抜、企業文化改革など、多岐にわたるアドバイスを提供している。ベストセラー作家であり、講師としての受賞歴もある。ビジネス問題への鋭い洞察力で知られ、フィールドリサーチに基づいた独自のアプローチから提案されるソリューションは、きわめて実際的である。
 ジャック・ウェルチに「崇拝」され、「無意味から意味を抽出する」類い稀な能力の持ち主、企業にベストプラクティスを導入させる達人だと称される。ウェルチは、「自分の思考が刺激され」、「アイデアをぶつけ合うのが楽しかった」とも述べている。
 対話と実践を重んずるスタイルにより、人気の高い企業幹部教育者である。ニューヨーク、クロトンビルにあるGEのジョン・F・ウェルチ・リーダーシップ開発研究所で30年間講師を務め、ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院およびノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院でベストティーチャー賞を受賞する。
『フォーチュン』誌の「知恵深い人」「現代に生きる最も影響力のあるコンサルタント」に選ばれ、コーポレートガバナンスのエキスパートと評される。『ビジネスウィーク』誌「企業役員教育プログラムの全米講師ランキング」上位5人に入り、『エコノミスト』誌に、CEO後継計画のベテランと称される。
『未来のリーダーへの手紙』(エクスナレッジ)、『ビジネスの極意は、インドの露天商に学べ!』(角川書店)、『取締役が会社の価値を高める!』(税務経理協会)など著作も多く、ハネウェルの前CEO、ラリー・ボシディとの共著『経営は「実行」』(日本経済新聞社)は、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに3年近く載り、200万部を売り上げた。『フォーチュン』『ハーバード・ビジネス・レビュー』などへの寄稿多数。
 10代で、インドの家族経営の靴店で働き始める。大学では工学を専攻し、その後、ハーバード大学で経営学修士、そして博士号を取得。ハーバードを成績上位5%の優等生として卒業、べーカー奨学生だった。
 オースチン・インダストリーズ、タイコ・エレクトロニクス、インドのエマール・マニュファクチャリングの取締役を務める。2005年には、ナショナル・アカデミー・オブ・ヒューマン・リソーシズの特別フェローに選ばれる。テキサス州ダラス在住。


訳者

石原薫(いしはら・かおる)
国内メーカー、英系ブランディング会社、米系デザイン会社勤務を経て翻訳に携わる。主な訳書に『兵法三十六計 かけひきの極意』(ダイヤモンド社)、『未来をつくる資本主義』(英治出版)、『金のつくり方は億万長者に聞け! 大富豪トランプの金持ち入門』(扶桑社)、『ハーバード・ビジネス・エッセンシャルズ(2)人事力』(講談社)などがある。


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