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いざとなったら会社は売ろう!


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに


プロローグ 会社を売って社長も従業員も幸せに

会社の上手な売り方、教えます

  失敗する経営者、成功する経営者、その違いは?
   [ケース1] 三田ファクトリー
  「会社を売る=手放す」ではない


第1章 あなたの会社、買います!

1 「会社を売る」ことを考えてみよう!

  そもそもM&Aとは?
  M&Aは「儲かっている会社」にとっても強力な味方
  大手ライバルに勝つ手段としても有効
  経営が大ピンチ! そんな会社にとっては「救世主」

2 M&Aは大企業だけのものではない

  社員2人、赤字の?超ミニ会社?がM&Aで大逆転
   [ケース2] 田山フーズ
  どんな規模、業績の会社でもM&Aのチャンスはある

3 一見「いいところゼロ」の会社でも売れる!

  経営に行き詰まった会社はこの手で勝負!
   [ケース3] 中野システム
  「会社を売る」のは「逃げ」でも「負け」でもない
  決算書がボロボロでも大丈夫! 自社だけの「強み」の見つけ方

4 会社を売った後も社長は続けられる

  「どういう条件で売るか?」は自由に決められる
   [ケース4] 安田メディカル
  売却寸前に粉飾決算が発覚!
  奇跡の逆転! 借金解消、社長報酬年間1500万円も獲得
  
5 引退したいから会社を売る場合

  「悠々自適の老後」を手にするために
   [ケース5] 山本旅行
  なぜ大手企業が高額を払ったのか?

6 会社は従業員に売ることもできる

  比較的簡単にスムーズな事業承継が可能
   [ケース6]青山デザイン工房
  
7 業務拡大のために会社を売る場合

  中小・零細には冷たい銀行! 融資が厳しいときには
   [ケース7]アジアシステム


第2章 「会社の値段」を決める7つのチェックポイント

1 「会社の値段」は「見えない価値」でこそ決まる


  7つのチェックポイントとは?

   [チェックポイント1] 取引先
  買い手企業が欲しがる「魅力的な取引先」を持っているか?
  どんなお客にモノやサービスを売っているか?

   [チェックポイント2] 顧客リスト
  価値のある顧客、ない顧客、その分かれ目は?
  どんな顧客をどう管理しているか?
  顧客はこんなふうにリスト化しておこう

   [チェックポイント3] ヒト(従業員)
  スキルは? 定着率は? 現在の賃金は?
  ヒトが会社の価値を高める

   [チェックポイント4] シェア
  ニッチな市場でもいい、シェアを持っていれば売れる
  10%以上のシェアを持っていると強い
  思ってもみない企業が買ってくれることも多い
  シェアが低い会社はどうすればいいのか?

   [チェックポイント5] 特許・技術
  「価値」に結びつくものと「全然ダメ」なものがある
  特許はただ持っているだけではダメ
  特許じゃなくてもいい、他社にない技術があるか?

   [チェックポイント6] 特定の地域、世代、商品に強い
  業種を問わず、どんな会社でもこれがあるといい
  どこのどんなお客さんがメインか?

   [チェックポイント7] 経営者の人間性・哲学
  ここを重視されるのはM&Aでは避けられない
  買い手は「企業風土が合うか合わないか」を見たがる
  「老舗」であることは、基本的に評価されない

2 肝心なのは買い手にとってどんな「シナジー」があるか

  すべてのカギを握る「シナジー」とは?
  「シナジーが生み出す利益」はどうやって算出される?
  「期待できるシナジー」をキッチリ説明できるかが大事


第3章 会社は売り急いだら損をする!

1 売り急ぐと、売れる会社もまともに売れない

  売り急いで失敗するケースとは?
  会社が切羽詰まってからでは遅い
  もっといい条件で、もっと高く売れたはず

2 必要な準備期間はどのくらい?

  「売るベストタイミング」を逃さないためには
  会社を売るなら2年越しで考えよう

3 売却を成功させる5つのステップ

  検討開始から売買成立までの流れを見てみよう
  [ステップ1] アドバイザーと契約する
  [ステップ2] 事業計画を策定する
  [ステップ3] 買い手企業を探す
  [ステップ4] 買い手企業と交渉し、精査する
  [ステップ5] 売買契約を結ぶ


第4章 自分の会社の「値段」を出してみよう

1 売却価格はアドバイザー次第でこんなに変わる

  売却価格はどうやつて決まるのか?
  アドバイザーが出した金額に納得できないときは?
  こんな値決めには要注意!

2 あなたの会社の「適正価格」は?

  目安は「経常利益の5倍」
  「M&A後、どれくらいキャッシュフローが見込めるか」がカギ

3 会社の値段はこうして決まる!

  チェックしておきたい2つの算出方式
  できるだけ高く売るために

  4 会社を高く売ってくれる! いいアドバイザーを選ぶコツは?

  いいアドバイザーを見きわめる2つのポイント
  こういうアドバイザーでは損するだけ

5 アドバイザーには何でも話そう

  不利なことでも隠さないほうがいい理由


第5章 会社を高く売るための魅せ方・備え方

1 準備次第で、「会社の値段」はガラリと変わる

  自社の魅力最大限にアピールするには?
  
2 「会社の値段」を左右する2種類の価値に注目しよう

  2種類の価値とは?

3 会社のセールスポイントを見つけ出そう

  自社の強みは何か? その要因は?
  ヒト、モノ、ノウハウなど、いろいろな切り口から魅力を探す

4 会社を魅力的に見せる「事業計画」を作るコツ

  5年後、どんな会社になっていたいかを想像しよう
  経営はどん底、でも必ず「強み」が見つかる!
  事業再建のヒントは意外なところに隠れている
  再建のヒントを生かした事業計画を立てよう
  買い手に「計画どおり進んでいる」と見せることが大切
  「自宅が担保に入っているから引退できない」場合はどうする?
  「なぜ、これまで続けられたのか?」を考えてみよう
  積極的に方向転換した事業計画で成功


おわりに



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著者紹介

岡本 行生(おかもと・ゆきお)
1968年、香川県生まれ。92年、東京大学理学部情報科学科卒業、97年ペンシルベニア大学ウォートンスクールMBA(アントレプレナリアル・マネージメント兼ファイナンス専攻)。
92年、野村證券入社。99年、アドバンストアイ株式会社を設立、代表取締役に就任。中小企業に特化したM&Aアドバイザーとして活躍する。また、東京中小企業投資育成株式会社の経営アドバイザーとして、同社の投資先企業のM&Aなど経営支援を行っている。
日本の企業社会、特に中小企業においては、企業売却に対するマイナスのイメージや情報不足から、会社や事業の売却が経営上の選択肢に成り得ていないこと、また仮に売却となった場合でも、経営者が命がけで作り上げてきた会社の本当の価値を知ることなく、形式的な評価によって売買条件が決められていることに疑問を感じて、中小企業のM&Aアドバイザーを志す。
「顧客企業を誰よりも理解する」をモットーに、顧客企業のサービスや製品の使用はもとより、企業文化の理解のために各種イベントや社内行事にも参加するなど、徹底的に顧客企業の価値を理解しようとする姿勢が高い評価を得ている。
また、顧客企業の内側に深く入り込んで共に将来計画の修正や立案をする手法は、単に売却を成立させるだけにとどまらず、顧客企業の経営改善と企業価値向上に大きく貢献している。
現在、アドバンストアイでは、中小企業を中心に年間10〜20件の案件を成立させている。


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