目次


静かなる改革者

「しなやか」に「したたか」に組織を変える人々


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに


第1部 静かなる改革者とは

第1章 静かなる改革者とその行動


同調と反抗、相反する対応を迫られる
静かなる改革者のさまざまな戦略
考え方のモデル
なぜ人々は静かなる改革者として行動するのか
日常のリーダーとして生きる
結論


第2章 静かなる改革者の「違い」


違いや差別の原因となり得る社会的アイデンティティ
文化的な違いやスタイルの違いとしての社会的アイデンティティ
違いや葛藤の源となる価値観や信念
結論


第2部 静かなる改革者の手法

第3章 自己に忠実に、静かに抵抗する


ネガティブなステレオタイプに潰されないために
ささやかな自己表現によって抵抗する
水面下で活動を続ける
結論


第4章 個人の危機をチャンスに変える


対応にはいろいろな選択肢がある
迅速に矛先を変える六つのパターン
同調圧力に対応するには
他者が問題に気づいていない場合
不快な言動への対応
ステレオタイプに基づいた期待をかわすには
結論


第5章 交渉を通して影響力を拡大する


交渉前に状況を把握し、戦略の方向性を考える
問題を一般化しつつ、代替案を探す
敵の懐に入り、共に変化する
一歩離れる
自分を知る
敵を知る
第三者を使う
結論


第6章 小さな勝利を活用する


小さな勝利が自信を生み、行動を変える
小さな勝利をもたらす五つの条件
小さな勝利の意味を明確にする
結論


第7章 集団行動を組織する


集団を組織する道筋
組織行動のジレンマ
結論


第3部 静かなる改革者の挑戦

第8章 静かなる改革者が直面する困難


アンビバレンスという代価
ゆるやかな浸食
評判に対するダメージ
フラストレーションと燃え尽き症候群
静かなる改革者の環境を決定する要因
結論


第9章 日常のリーダーとしての静かなる改革者


リーダーシップの新しい姿
粘り強い行動
結論



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著者

デブラ・E・メイヤーソン(Debra E. Meyerson)
 スタンフォード大学経営大学院准教授。スタンフォード大学の社会奉仕と市民社会に関するセンターの共同ディレクターでもある。
 主な研究領域は、社会的責任、男女平等や人種差別の解消を推進する組織変革の過程について。「静かなる改革」に関する研究に長年取り組み、主として、個人が組織の大多数とは異なるアイデンティティを維持・表現する方法や、組織の内側から変化をもたらすために彼らが用いる手法に焦点を当てている。最近のプロジェクトでは、チャーター・スクール運動の発展や方向性を決めるうえでの慈善団体の役割を研究している。また、草の根のリーダーシップを推進する組織的な条件や、男性中心の職場での男らしさの軌範を再形成する条件にも関心を持っている。
 スタンフォード大学経営大学院では、多様性のための組織化、社会変化のリーダーシップ、教育や社会改革に関するコースを受け持ち、世界中の営利・非営利団体や公共部門で講演やワークショップを行っている。学術誌や主要誌に50本以上の論文を掲載、その研究は『ウォールストリート・ジャーナル』『マガジン』『ビジネス・ウィーク』『ファースト・カンパニー』『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ボストン・グローブ』『サンフランシスコ・クロニクル』などで取り上げられている。『サンフランシスコ・ビジネス・ジャーナル』には、この地域のビジネス界への強い影響力を持つ人物として度々登場。全米女性機構(NOW)により「今年の教育者」に選ばれる。
 メイヤーソンは、組織行動研究によって、MITの学位と修士号を、スタンフォード大学の博士号を受けている。夫と三人の子どもとともに、北カリフォルニア州に住む。

訳者

北川知子(きたがわ・ともこ)
奈良女子大学大学院修士課程(社会学専攻)修了。国立国会図書館勤務を経て、翻訳業に従事。訳書に『三人にひとり—生命の謎を解くがんと科学の未来』、『ダライ・ラマ—平和のために今できること』(ダイヤモンド社)。


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