目次


変革を定着させる行動原理のマネジメント

人と組織の慣性をいかに打破するか


[目次] [著者紹介]


表紙




 ↑ページトップへ


はじめに


第1章 なぜ、変革は続かないのか?

多くの職場が直面する7つの悩み

悩み(1) 新しいシステムが定着しない
悩み(2) 指示すると一時的に変化するが、長続きしない
悩み(3) いくつもの計画が打ち出されるものの頓挫する
悩み(4) いったんは盛り上がるが、すぐ元に戻る
悩み(5) 変革が社内に広がらない
悩み(6) 変革の芽がつまれる
悩み(7) 業績改善が持続しない

2つの根本原因とその処方箋

この方法論で現実は変えられる
人と組織は変化を嫌う


第2章 人の行動原理をマネジメントする

人は「きっかけ」ではなく、「結果」で動く

組織の業績を高める原理とは
行動の原理を示す「ABCモデル」
行動結果をマネジメントする
誘発要因だけでは行動は定着しない

行動を促進させる・ストップさせる法則

4つの行動結果が将来の行動を決める
(1)承認による行動強化
(2)脅迫による行動強化
(3)処罰による行動弱化
(4)無視による行動弱化

「望ましい行動」の回数を増やす法則(承認による行動強化)

承認されると人はその行動を繰り返す
企業、職場では
ほめるなら、「やっている最中」が効果的
効果的なほめ方、効果ゼロのほめ方

無理強いは絶対に長続きしない(脅迫による行動強化)

一時的に行動するが、要求をやめると行動が止まる
望ましくない副作用──「逃亡」と「回避」
引き出せるのは必要最小限の行動のみ
アクセル全開で突っ走る組織に変わるために

ある行動を減らす法則(処罰による行動弱化)

処罰を受けることで行動は急激に減少する
「望ましくない行動」を止めるリスク

無視・無関心が行動を減少させる(無視による行動弱化)

無視によって行動はまず「暴発」する
行動を弱め、ついにはその行動を止める
承認しないことは無視することと同じ

4つの行動結果を使い分けて部下を変える

部下の「望ましい行動」を増やすには?
人を動かすには「承認」と「脅迫」のどちらが効果的か
行動結果は組み合わせて使う

4つの行動結果を活用した会議の活性化

まずは「脅迫」と「承認」を組み合わせて使う
シェイピングで望ましい行動を蓄積する

行動の背景をつかむPIC/NIC分析

行動結果を3つの視点で分析する
問題行動を減らし、「望ましい行動」を増やす
ポジティブな行動結果をつくり出す仕組み
どうすれば新しいシステムは機能するのか?
企業変革の成功を決める鍵とは?


第3章 変革行動を継続させる5つのステップ

「望ましい行動」を引き出し、定着させる

ステップ1 成果と行動の特定化

成果と行動を特定化する
なぜ成果は引き出せないのか?
行動を特定化しないと評価のバラツキを引き起こす
ゴールセッティングの納得性を高める
コラム 生きたマニュアル、死んだマニュアル

ステップ2 測定

なぜ測定する必要があるのか?
何を、どのように測定するか?
測定データの集め方
測定は不定期に行うのがポイント
コラム 成功現場からのメッセージ

ステップ3 フィードバック

フィードバックとは?
失敗現場からのメッセージ
効果的なフィードバックとは?
フィードバックは業績向上に必要だが、それのみでは不十分
コラム 成功現場からのメッセージ

ステップ4 承認

「承認」とは?
人の行動は承認の方向に流れる
承認には3タイプある
効果的な承認をするコツ
人は必ず承認を得たいと望んでいる
ベイビーステップで承認のチャンスを用意する
承認が流通する理想的な職場
「承認の連鎖」をつくり出す
表彰制度のリスクと注意点

ステップ5 飽き防止

「飽き」が生じないように工夫する
承認は計画的に行う
あらゆる方向からの承認を設計する
「飽き」に対する抵抗力をつけていく


第4章 人と組織の「慣性」をマネジメントする

「慣性」が変化を押しつぶす

「慣性」には3つある
「組織の慣性」は人がつくる
サバイバルプログラムのスイッチが入るとき
コラム 二重生命的な存在

「人の慣性」をマネジメントする

過去を肯定し、未来を拓く
忘却曲線に負けないために(1)
忘却曲線に負けないために(2)
質の高い「問い」を持とう──セルフクエスチョン
世界一の仕事をしているか?
コラム 「ついつい」が出たら、このセルフクエスチョンを

「職場の慣性」をマネジメントする

「職場の慣性」を味方につける方法
職場に共通言語をつくる
チーム・組織を変える「問い」──コモンクエスチョン
「問い」の方向に人は流れる
主体的な行動が求められている理由

「会社の慣性」をマネジメントする

トップのコミットメントの有無が成果に直結する
行動をシミュレーションする
あなたの会社はどんな「問い」を共有しているか?
「問い」が組織の風土をつくる
上から変われ──「会社の慣性」を変える
「会社の慣性」は「場」に現れる


第5章 自走する組織・チームのつくり方

自走する組織・チームのつくり方

変革活動を進めるには、楽しいことが大前提
ポイント(1) ルールは参加者が決める
ポイント(2) ゲーム感覚で楽しくやる
ポイント(3) 変革は業務そのものとして扱う
ポイント(4) 「変革のその先」を見せる
ポイント(5) 小さな成功体験を短期間に
ポイント(6) 抵抗は成功の兆し
ポイント(7) 自己修正能力を高める
ポイント(8) ES、CS、そしてPS
ポイント(9) 社内に変革のエンジンをつくる



 ↑ページトップへ



著者

中島克也(なかじま・かつや)
株式会社コーチ・エィ 常務取締役・チーフエグゼクティブコーチ
国際コーチ連盟マスター認定コーチ
早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。株式会社野村総合研究所にて経営コンサルタントとして勤務し、企業文化の改革、組織・人材の活性化、行動変革などのチェンジマネジメント分野を得意とする。2001年、コーチAの立ち上げに参画。行動変革による組織の業績向上を目的とした大規模プログラムを多数の企業と共に開発・導入するほか、経営者・執行役員向けエグゼクティブコーチングを実施。


お問い合わせは、webmaster までお願いいたします。
1996 - 2003 DIAMOND, INC. All Rights Reserved.