まえがき


第１部　会社を変える戦略キャンプ

重要で根本的な問題ほど放置されている
リーダーシップ不足を嘆いても解決しない
戦略キャンプで変革課題を解決する
議論の前に信頼の基盤をつくる
感情と論理の相互作用が困難な合意を可能にする
リアルタイム議事録が議論の質と効率を高める
ギリギリで成立する合意がやり遂げる力を生む
課題解決型合宿がリーダーシップを育てる
合宿を経営システムに組み込む——合宿経営への道


第２部　ケーススタディ　天下分け目の戦略キャンプ

第１章　突然の座長任命

二大懸案事項を解決せよ
なぜ改革が進まなかったのか
「やるしかない」営業企画部長の覚悟
誰を招集するのか　それが問題だ
リアルタイム議事録の採用と施設選び
資料よりも宴会の準備に気を配る
●第１章のポイント

第２章　部長合宿パート１　ドメイン転換か海外からの撤退か

メンバー全員が合宿施設に参集
自己紹介ならぬ自組織紹介から
いよいよブレストに突入
リベラルな議論の再開
ワイン片手に議論は続く
社長の登場でムードが一変
●第２章のポイント

第3章　部長合宿パート２　合意成立　もう問題の先送りは許さない

議論の堂々巡りを断ち切る
新たな問題が議論の俎上に
議論崩壊の危機
ブレークスルーに向けた葛藤
ギリギリの合意がついに成立
最終確認で合意を不動のものに
今夜は飲もう
部長合宿のクロージング
●第3章のポイント

第4章　決意と覚悟の役員合宿

部長合宿答申が社長を動かした
目標と決意を共有するための役員合宿
社長を座長とする役員合宿が開幕
追いつめられた上海現法社長が逆襲に
代案探しは徒労に終わる
宴会で急転直下の合意が成立
最終的な合意の確認
ＳＳＳプロジェクトがスタート
●第4章のポイント


第３部　戦略キャンプ実践マニュアル

合宿のノウハウとドゥハウ
1　合宿とは——長いブレスト ＋ 宴会
2　誰が座長になるのか——原則は課題オーナーだが例外も
3　いつやるべきか——大義をもって閉塞状況を打開する
4　日数——最短でも二泊三日は確保する
5　どこでやるか——会社から一時間半程度の豪華すぎない研修施設
6　メンバー・人数—— 一本釣りでキーパーソンだけに絞り込む
7　偉い人の取り扱い方——夜の宴会にだけ出てもらうのがベスト
8　席次——序列にとらわれず自由に座らせる
9　座長の挨拶——選任基準を説明する
10　自己紹介・自組織紹介——相互理解を深めるための第一歩
11　リベラル・ルール——議論の唯一の約束事
12　休憩——白熱すればするほど必須のクールダウン・タイム
13　ブレスト開始——大義は熱く語っても、結論めいたことは口にしない
14　初日の議論は脱線・拡散もＯＫ——無理にコントロールしようとせずに流れに任せる
15　ブレストべからず集——シラケ撃退のための六つの教え
16　リアルタイム議事録——階層構造のマインドマップで論理的思考を促す
　【COLUMN】マインドマップによるリアルタイム議事録の作成法
17　困った人への対処法——タイプ別にマインドマップを使いこなす
18　宴会・その意義——個人的な信頼関係を築く大切な場
19　宴会・実践マニュアル——五つの工夫でただの飲み会になるのを防ぐ
20　議論の展開——理詰めの議論で逃げを封じ、合意を形成する
21　クロージング——議事録は一部両論併記でもよいから完成させる
22　合宿のその後——連帯感を維持して報告から決裁までいっきに持ち込む