目次


温暖化地獄Ver.2

脱出のシナリオ


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき


プロローグ 金融崩壊を環境革命で克服する


金融崩壊と類似の環境崩壊を恐れる
温暖化にともない北極海氷が激しく減少
北極海氷はティッピングポイントを超えたのか
二〇〇七年、人為起源温暖化の診断が下る
温暖化は自然変動要因だけでは説明できない
CO2を大幅削減し非常時対策をとる
北極海氷が消滅すると気候戦争に突入する
環境革命を断行しなければならない


第1章 北極海氷は消滅に向かっている


二〇〇七年夏、北極海氷が衛星観測史上最小に
海氷の減少に歯止めがかからなくなった
ハリウッドが“現実”に負けた
南極の氷は石鹸、北極海氷はシャボン玉
北極海氷の減少メカニズムとは
中緯度地方の気候にも影響は大きい
海氷消滅で地球の平均気温は何℃上昇するか
北極海は温暖化の“加速器”になっている
気候変動問題は現代の最大の政治課題
面積減少率より大きい海氷の厚さの減少率
北極海は地中海のようになる
北極圏観測のネットワーキング
二〇〇八年五月から七月の海氷予測
自然の復元力は大きいという経験則
北西航路と北東航路が初めて同時に開く
ゴールドラッシュ、資源戦争が始まった
北極海氷はティッピングポイントを超えた
二〇〇九年の夏、北極海氷はどうなるか


第2章 ティッピングポイントと温暖化


ティッピングポイントが温暖化のキーワード
ある臨界点を超えるとガラリと様相が変わる
世界一六のティッピングエレメンツ候補
地球に影響を及ぼす八つのティッピングエレメンツ
北極海氷は地球のエアコン
急速に融解するグリーンランド氷床
グリーンランド氷床流動の可能性
ストレスが大規模な枯死につながる北方林
崩壊しつつある西南極大陸氷床
生物多様性の宝庫、アマゾンの熱帯雨林
サハラ/サヘルと西アフリカモンスーン循環
振幅が増大するエルニーニョ南方振動
変動する大西洋熱塩循環
ティッピングエレメンツの脅威ランキング
“温暖化地獄”の進行を予想する


第3章 CO2ターゲット四五〇PPM


加速する地球温暖化の影響
憂慮する世界の識者
人為起源の地球温暖化の真実
人為起源温暖化説に反論する懐疑派への反論
温室効果ガスを年間四九〇億トン排出している
CO2濃度と地球の表面温度との関係
CO2濃度の安定化レベルを決める
2℃上昇すると世界はどうなるか
3℃上昇のインパクトと危険性
危険な気候変動を回避するJ・ハンセンの主張
CO2ターゲット三五〇PPMの主張
先鋭的な0・5℃/三二〇PPMの主張
四五〇PPMか五五〇PPMかの争い
2℃/四五〇PPMシナリオを採用する


第4章 環境革命と低炭素社会


温暖化対策にどのくらいの資金が必要か
天文学的努力と地球規模のエンジニアリング
強力な一五のクサビで安定化させる
国立環境研究所が提案した一二の方策
IPCC報告書によるCO2削減技術
包括的にCO2をニュートラル化する
CO2排出の絶対量を一〇分の一にする
総合環境効率や統合環境影響による目標値をめざす
温室効果ガス・マネジメントの国際標準化動向
自治体や都市は環境面積要求量を減少させる
気候同盟で対策を共同で実施する
高い目標を掲げる日本の先進的自治体
都市をエコデザインする原則
都市のコアとなる環境配慮事業単位の分類
C40東京会議の提言


エピローグ 政治もティッピングポイントを超えた


各政党の意欲的な温室効果ガス削減目標
低炭素社会をめざす日本と世界
洞爺湖G8サミット、金融崩壊を経て日本は



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著者

山本良一(やまもと・りょういち)
東京大学生産技術研究所教授。東京大学工学部冶金学科卒業。工学博士。専門は材料科学、持続可能製品開発論、エコデザイン。文部科学省科学官(2004〜2007)、エコマテリアル研究会名誉会長、日本LCA(ライフサイクルアセスメント)学会会長、環境経営学会会長、国際グリーン購入ネットワーク会長、環境効率フォーラム会長、「エコプロダクツ」展示会実行委員長など多くの要職を兼務。著書に『地球を救うエコマテリアル革命』(徳間書店)、『戦略環境経営エコデザイン』、『サステナブル・カンパニー』『温暖化地獄』などの他に、『1秒の世界』、『世界を変えるお金の使い方』、『気候変動+2℃』(以上ダイヤモンド社)の責任編集を担当。


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