目次


人事・管理職のためのメンタルヘルス・マネジメント入門


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき

人事担当者と管理職のための、メンタルヘルス対応の実務書


第1章 現場に潜む、メンタルヘルスの問題


● メンタルヘルス問題は、日常の何気ないやりとりの中にある
● Aさんのケース:優秀社員がある日突然……。会社にとって大きな損失
● Bさんのケース:「自己実現ができない」新入社員の例
● Cさんのケース:仮病か? 怪しい社員
● Dさんのケース:真面目社員が突然に。典型的なうつ病
● Eさんのケース:周囲に直接被害を及ぼす人
● 20人に1人、他人ごとではないメンタルヘルス問題
● うつ病は伝染する
● 成果主義で、うつ病が伝染する?
● うつだけではない? 肥満も伝染する
● 典型的なうつ病は減っている
● 適応障害という、健康な人との線引きの難しい問題
● うつ病は予防できる
● 産業医の立場からできる、人事部・管理職へのアドバイス
● 「できる人たちから燃え尽きている」という現実
● 交渉事にかかわる部門、外と中の調整役のような仕事が危ない
● 「不安」と「悩み」は似て非なるもの
● 新入社員もうつになる
● メンタルヘルス問題による会社の損失は、非常に大きい
● 医療費で健保組合が解散!
● 「ちょっと変わっている人」ではすまされない人格障害
● 100人に2名いる「ボーダーライン障害」に要注意
● 他人を巻き込む「転移」の問題


第2章 できる人とメンタルヘルスなぜできる人が病んでいくのか


● トップ営業でもうつになる
● 有能なマネジャーの場合、メンタルヘルス以外の不調も心配
● 昇進するとうつになる場合もある
● 日本的経営の崩壊
● 会社人間とその問題
● 目標達成した人たちは、すべてメンタルヘルス問題予備軍
● 内部通報とストレスの関係
● 中堅「会社人間」の悩み
● 間違った全能感が病気を引き起こす
● 役員にかかるストレスも大きい
● できる人こそ、産業医や社内のカウンセラーを頼ったほうがいい
● どうやって産業医に受診させるか
● できる人がつぶれると、企業のダメージは大きい


第3章 社員がうつ病にならないために、人事と管理職が知っておくべきこと


● うつ病に対しての心構え
● 価値観の多様化に、企業がついていっていない現実
● 有効な、新入社員・中途入社社員の選び方
● テスト結果じゃわからない。そこに大きな問題が……
● 過重労働チェックのほうが重要
● なぜ、長時間勤務が問題なのか
● 上司に問題があるケースも多い
● 従業員面談とそのルール
● うつは、体の症状で見つかることもある
● 特定健診・保健指導とのリンクも重要
● 健康保険組合とは何か
● 特定健診とは
● 特定保健指導とは
● 人間ドックとのつき合い方


第4章 社内・社外資源をどう使うか


● 覚えておきたい産業医の仕事(人事部、管理職)
● 死活を握る産業医とのコミュニケーション(人事部)
● 「でもしか」産業医では困る?
● 産業医の選び方(人事部)
● 医師が抱える問題点
● どのような健康管理スタッフを選ぶべきか(人事部)
● 外部の医師とのつき合い方(人事部)
● EAPとのつき合い方(人事部)
● 地方の社員をどうするか(人事部)
● 役員にも産業医を利用してもらう(人事部)


第5章 会社として今すぐできることは何か


● 労災の問題──ある広告代理店で
● 安全配慮義務の歴史と今
● 大企業での対処法
● リスク委員会の設置
● 中小企業での対処法
● カウンセリング機能の充実
● 製造業での対処法
● サービス業での対処法
● 産業保健体制から見えるもの


第6章 メンタルヘルス問題社員に、具体的に何をすべきか


● いつもと違う言動には要注意(人事部、管理職)
● 仕事面のチェックリスト
● 言動・態度面のチェックリスト
● 対人関係面のチェックリスト
● 様子がおかしいとわかったら、どうすべきか(管理職)
● 人事部の場合、どう対処すべきか
● 休むよう、管理職はどう伝えればいいのか(管理職)
● 医師受診の勧め方(人事部、管理職)
● 啓蒙活動が重要(人事部)
● 定期的なフォローが重要(人事部、管理職)
● 医師を替えたい、と言われたら(人事部、管理職)
● カウンセリングとは(人事部、管理職)
● 言葉のかけ方あれこれ(人事部、管理職)
● 自殺に注意(人事部、管理職)
● 復職のステップ(人事部、管理職)
● 医師の診断書をどう見るか(人事部、管理職)
● うつの集団発症を防ぐ(管理職)
● 組織異動をどうするか(人事部)


第7章 メンタルヘルス問題になる例とその個別対処法


● 内部要因と外部要因
● 板ばさみの問題
● 昇進がうつを引き起こす?
● 転勤も注意が必要
● 単身赴任のケース
● 海外赴任のケース
● 過重労働と睡眠不足
● 怖い上司、できる上司という問題
● 降格が与える影響
● M&Aが引き起こすメンタルヘルス問題
● レイオフへの恐怖
● 学生生活との乖離
● 非正規雇用社員の健康管理
● 性格による問題
● 家庭の問題
● 異性問題
● ローン地獄
● お酒好き


第8章 うつがでにくい会社を作る


● うつが出にくい職場とは
● 考察1:プロフェッショナルタイプによい職場
● プロフェッションならではの考え方
● マネジメントを変更する
● 考察2:安定を求めるタイプによい職場
● インフォーマルネットワークの重要性
● 楽しい会社にするには
● 理念が明確である会社


第9章 社員のメンタルを強くする、モチベーション・マネジメント


● 人を大事にする経営
● 高い達成動機がポイント
● モチベーションには2種類ある
● 過大もしくは過小期待は危険
● 次はどのような目標設定をすべきか
● 目標達成した人は、報酬よりも言葉の評価を待っている
● セクハラ訴訟の恐怖
● 何が「苦痛」かは、人によって異なる
● 仕事にかかわる知識・技術・行動力の欠如
● 「がんばったのに……」職場での無力体験
● 異業種交流のメリットとデメリット
● 資格取得は有効か
● 外部での高等教育(MBAなど)のメリットとデメリット
● 普遍的な能力と組織依存的な能力
● 学閥を大事にしよう
● 肩書きの価値が減ったことを知るべき
● 組織でできること、組織でしかできないこと


第10章 予防対応としての社員のメンタルマネジメント


● メンタルヘルス問題を抱える人の考え方
● 家庭環境や学生生活の把握も重要
● 人事異動直後のメンタルヘルス
● 認知療法は難しくない
● 真面目な性格、几帳面な性格の人へのマネジメント
● 以前、病気になったことのある人へのマネジメント
● 管理職になるためのストレスマネジメント
● 管理職になれなかった人へのマネジメント
● 会議の仕方を工夫する
● ソーシャル・サポートの重要性
● 今の時代、健康管理も仕事のうち
● 人事や管理職も視野を広く
● できる社員のケアができれば、会社はもっと強くなる


あとがき


● 参考情報と参考書籍

・ うつ病の分類について
・ モチベーション関連の書籍
・ 日本企業と人材関連の書籍
・ 産業医についての書籍
・ うつ病、人格障害についての書籍
・ メンタルケア・精神分析・認知療法についての書籍
・ 会社の組織との関連の書籍
・ 本書に、間接的に影響を与えている書籍
・ その他の書籍
・ 参考文献など



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著者

真野俊樹(まの・としき)
医師、医学博士、経済学博士、MBA。多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授。病院、企業(製薬企業、シンクタンク、証券業)、大学など9つの組織に従業員(マネジメント層)として働いた経験を持つ産業医で現役の内科医。さらに、その経験を活かし、多摩大学大学院、同志社大学大学院などのビジネススクールで教鞭をとる傍ら、多くの企業に産業医や顧問などとして関与している。

著書には『医者になるまでなってから』(シーエムシー)、『MBA10人の選択』(はる書房)、『糖尿病療養指導基本トレーニング』(日本医学出版)、『賢い医者のかかりかた:治療の経済学』(講談社α新書)、『入門医療経済学』(中公新書)などがある。

連絡先:mano@tama.ac.jp


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