目次


ブラック・スワン[下]

不確実性とリスクの本質


[目次] [著者紹介]


表紙




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第11章 鳥のフンを探して

鳥のフンの探し方
 うっかり発見
 答えが問いを待っている
 探し続けろ

自分の予測を予測する!

N番目のビリヤード・ボール
 第三共和国の流儀
 三体問題
 いまだにハイエクを無視する
 オタクにならないために
 学術自由主義
 予測と自由意志

エメラルドはグルー

偉大なる予測機械


第12章 夢の認識主義社会


 ムッシュー・ド・モンテーニュ、認識主義者
 認識主義

過去の過去、過去の未来
 予測、間違った予測、そして幸せ
 ヘレノスと逆さまの予言
 溶ける角氷
 もう一度、不完全な情報
 彼らが知識と呼ぶもの


第13章 画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする?


アドバイスはやすし。とてもやすし
 正しいときにバカになる
 身構えろ

よい偶然というアイディア
 黒い白鳥のボラティリティとリスク
 バーベル戦略
 「誰にもなんにもわかりゃしない」
 壮大な非対称性


第3部 果ての国に棲む灰色の白鳥

第14章 月並みの国から果ての国、また月並みの国へ


 この世は何かと不公平
 マタイ効果
 共通言語
 アイディアと伝染

果ての国では誰も安心できない
 ブルックリンのフランス人
 長い尻尾
 考えの甘いグローバリゼーション

果ての国から逆戻り


第15章 ベル・カーブ、この壮大な知的サギ


ガウス的なものとマンデルブロ的なもの
 減少の増加
 マンデルブロ的なもの
 覚えておくこと
 不平等
 果ての国と80/20ルール
 草と木
 コーヒーを飲んでも安全なのはなぜか
 確かなものが好き
 大惨事の起こし方

ケトレの月並みなバケモノ
 光り輝く月並み
 神様の誤り
 ポワンカレの救いの手
 不公平な影響を取り除く
 「ギリシャ人なら神とあがめただろう」
 YESかNOか

(文系的)思考実験──ベル型カーブはどうやってできるか
 都合のいい仮定
 「ガウス分布はどこにでも」


第16章 まぐれの美学


まぐれの詩人

三角形のプラトン性
 自然の幾何学
 フラクタル性
 果ての国と月並みの国への視覚的な接近
 豚に真珠

フラクタル的ランダム性の論理(ただし注意書きつき)
 上限という問題
 厳密さにはご用心
 水たまり再び
 描写から現実へ

もう一度、予測をするなら気をつけろ
 もう一度、幸せな解決

灰色の白鳥はどこに?


第17章 ロックの狂える人、あるいはいけない所にベル型カーブ


 たったの五〇年
 サラリーマンの裏切り
 誰でも大統領に
 怖い話をもっと
 追認

ただの黒い白鳥
 ものごとを「証明」する方法


第18章 まやかしの不確実性


お遊びの誤り、再び
 インチキを見破れ
 哲学者は社会に害をなせるか?
 実践の問題

ウィトゲンシュタインは何人までピンの頭で踊れるか?
 ここぞというときにポパーはどこへ行った?
 坊主とアナリスト
 思っているより簡単 ── 懐疑主義者としての意思決定の問題


第4部  おしまい

第19章 半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには


 電車に乗り遅れても平気なとき
 おしまい


エピローグ──イェフゲニアの白い白鳥


謝辞

訳者あとがき

参考文献

注解

用語集

索引


[上巻]・目次 プロローグ


第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口
第1章 実証的懐疑主義者への道
第2章 イェフゲニアの黒い白鳥
第3章 投機家と売春婦
第4章 千と一日、あるいはだまされないために
第5章 追認、ああ追認
第6章 講釈の誤り
第7章 希望の控えの間で暮らす
第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運──物言わぬ証拠の問題
第9章 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性

第2部 私たちには先が見えない
第10章 予測のスキャンダル

索引



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著者

ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)
文芸評論家、実証主義者にして、非情のデリバティブ・トレーダー。レバノンでギリシャ正教の一家に生まれる。ウォートン・スクールMBA修了。博士号はパリ大学で取得。トレーディングを行うかたわら、ニューヨーク大学クーラン数理科学研究所で7年にわたり確率論のリスク管理への応用を(客員教授の立場で)教えた。現在はマサチューセッツ大学アマースト校で学長選任教授として不確実性科学を研究している。前著『まぐれ』は世界30ヵ国語に翻訳されたベストセラーである。主にニューヨーク在住。

訳者

望月衛(もちづき・まもる)
大和投資信託(株)審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理や金融商品の評価・分析に従事。訳書に『まぐれ』(ダイヤモンド社)、『ヤバい社会学』、『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)、『ヘッジホッグ』(日本経済新聞出版社)等がある。


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