目次


IFRS時代のレポーティング戦略

XBRLで進化するビジネスのしくみ


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ 報告からビジネスは変わる

資本主義の発展とレポーティングの課題 ——岩本敏男
 持ち帰られた情報
 企業の報告情報に対する信頼の揺らぎ
 正しい報告情報があふれることによる問題
 SOX法、IFRS、XBRLが補完しあって大きな変化を生み出す
 レポーティングの未来に向けて
日本における報告問題の解決に向けて ——チャールズ・ホフマン
 XBRLがもたらす価値


第一章 報告がビジネスの起点になる 岩本敏男


報告がビジネスの起点となる時代
報告の歴史
報告の理想
企業における報告の現実
報告情報イノベーションの萌芽


第二章 報告情報連鎖のイノベーション 岩本敏男


金融業界から始まるイノベーション
ホフマンのひらめき ——XBRLの始まり
報告情報連鎖が抱える三つの課題
報告者→受理者で起きる変化
受理者→利用者で起きる変化
イノベーションの中心地としての日本
報告情報の連鎖が生み出す七つの未来


第三章 XBRLとは何か チャールズ・ホフマン



XBRL入門
XBRLの仕組み
XBRLの構成要素
タクソノミの特徴
XBRLが解決する問題と留意点


第四章 報告情報の洪水にいかに対処するか 岩本敏男


財務情報洪水の解決に向けて
情報洪水が引き起こしたサブプライム禍
情報洪水の中心は非財務情報
優れた設計思想が解決策を導く
ビジネス・レポーティング全般を扱うことで開けた道


第五章 報告情報連鎖イノベーションの現場 岩本敏男


世界の報告情報はXBRL化している
アメリカ金融監督行政の報告情報連鎖イノベーション
国をまたいだ報告情報連鎖イノベーション
NPOの報告情報連鎖イノベーション


第六章 世界のXBRL型ソリューション チャールズ・ホフマン


世界で進む導入
日本における活用事例
海外における活用事例——公的組織
海外における活用事例——企業
XBRL活用事例の共通点


第七章 XBRLをデファクト・スタンダードに引き上げる技術 岩本敏男


XBRLの技術的な鍵・タクソノミ
タクソノミの本質とは
会計情報の親子関係を「元素記号方式」で解決
タクソノミに含められる規則情報の役割


第八章 IFRSとXBRLの分かちがたい関係について チャールズ・ホフマン


日本がリードするXBRL×IFRSの新時代
IFRSは会計基準ではない?
IFRSの三つの特徴
XBRLがあってはじめてIFRSは機能する
IFRSをめぐる主導権争いと日本のプレゼンス


第九章 レポーティングの未来 岩本敏男


ホワイトリストの重要度が高まる
良い経営をすれば安くお金を借りられる未来
報告情報新時代に働く新しい力学
金融インフラのネットワーク化が進む
XBRL時代のCSR
XBRLが内部統制を進化させる


附録 ——チャールズ・ホフマン

附録1 XBRLの主要なタクソノミ
附録2 XBRLの仕様
附録3 XMLとXBRLの関係


おわりに



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著者

岩本敏男(いわもと・としお)
株式会社NTTデータ 代表取締役副社長執行役員 パブリック&フィナンシャルカンパニー長
1953年長野県生まれ。1976年東京大学工学部卒業、同年日本電信電話公社入社。日本銀行、東京証券取引所、中国人民銀行ほか、銀行、保険、証券など幅広く金融分野の新規ビジネスの開拓や基盤づくりにシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーとして従事。社内資格としてプリンシパルPMを有する。1988年NTTデータ通信(現NTTデータ)に移る。2004年取締役決済ソリューション事業本部長兼金融ビジネス副事業本部長、2007年取締役常務執行役員金融ビジネス事業本部長。2009年7月より現職。好きな言葉は「真実一路」と「自反而縮雖千萬人吾往矣」(みずからかへりみてなをくんば せんまんにんといへどもわれゆかむ)。

チャールズ・ホフマン
米国公認会計士、アメリカ・ワシントン州タコマ市のUBマトリックスのディレクター。
世界最初のXBRLタクソノミの共同開発者であり、XBRLの父と呼ばれている。国際会計基準(IFRS)向けのXBRLタクソノミと、米国会計基準(US GAAP)向けのXBRLタクソノミの作成において、重要な役割を果たした。
XBRLに取り組む以前は、プライス・ウォーターハウス(当時)に勤務。また、複数の企業の財務担当、会計ソフトウェア導入コンサルタントなども務めた。1997年には、米国公認会計士協会の技術活用賞(Innovative User of Technology Award)を受賞。また「アカウンティング・テクノロジー」誌により、「会計職で最も影響力のある100人」の1人に選ばれた。2006年には、XBRLの開発におけるパイオニアとしての功績を認められ、米国公認会計士協会の特別功労賞(Special Recognition Award)を受賞した。パシフィック・ルーテル大学の卒業生で(学士およびMBA)、2007年には同校よりXBRL開発の功労に対して名誉同窓生賞(Distinguished Alumnus Award)が贈られた。


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