目次


ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社

日本中から顧客が追いかけてくる8つの物語


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ ── 会社は、人の幸せに貢献するためにある


第一章 小ざさ(東京・吉祥寺)
なぜ、四〇年以上、早朝から行列がとぎれないのか?


一坪で年間三億円以上売れるお店
厳しい修業の日々
父の最期のひと言
「小ざさ」開業秘話
「一日限定一五〇本」の理由
いまわの際に「小ざさのようかんが食べたい」
お店ではなく、お客様がつくった「行列のルール」
「なんとかこの子を雇ってほしい」 ── 従業員の一〇%が障がい者
微妙な季節の変化や色彩の変化を身体で覚える

小ざさ に学ぶ
品揃えではなく、本質を追求する経営を


第二章 ハッピーおがわ(広島・呉)
自ら末期がんになっても、本当に困っている人に「なくてはならないもの」を届けたい


末期の直腸がんで「死の宣告」 ── 八五〇グラムの直腸を摘出
片手で一瞬にして脱げるズボンを
すべての強者は、やがて弱者になる
たった一人の女の子ために、赤字覚悟で靴下を開発
往復送料・サイズ直し無料 ── 「相手にとって最もいいこと」を考える
寝たきりになった、おばあちゃんのために
寝たきり老人を救う奇跡のマットレス『ハッピーそよかぜ』
「床ずれが治った」「ぐっすり眠れた」という感謝の手紙
支援をせずにはいられない会社

ハッピーおがわ に学ぶ
正しい仕事を愚直に続けていれば、支援者は必ず現れる


第三章 丸吉日新堂印刷(北海道・札幌)
障がいのある人が目を輝かせて納品にくる「点字付きペットボトル再生名刺」で、一枚につき一円を日本盲導犬協会などに寄付する仕組みを開発


道外顧客が八割! リピーター率九割の「日本一の名刺屋さん」
障がい者に生きがいを! 日本盲導犬協会などに収益を寄付
誰もやったことのない「ペットボトル再生名刺」への挑戦
「名刺一枚一円」の募金スキーム
伐採で不要となった茎を使う「バナナペーパー名刺」
二つのエコペーパーと、結婚式を控えたカップルの感動秘話
障がいのある人に仕事を回したい
毎月五〇〇人以上の顧客が注文 ── 全国から続々寄せられる手紙
体の不自由な人を想うようになった原点
二六歳で社長就任
全国に応援してくれるファンがいる

丸吉日新堂印刷 に学ぶ
“お役立ち経営”は滅びない


第四章 板室温泉大黒屋(栃木・那須塩原)
リピーター率七三%! 四五〇年以上続く旅館に現代アートを取り入れ、“人生の最期に「もう一度行きたい」と思われる宿”に


四五〇年以上続く栃木でいちばん古い旅館
宿がお客様を選び、リピーター率は七三%
老舗旅館を継ぐことへの葛藤と武者修行
「楽しそうじゃない」 ── お客様に言われた衝撃のひと言
「社長は頭がおかしくなったんじゃないか」と、一人を残して全員辞めていった
「俺には合わねえから、もう来ない」 ── ヤクザが旅館にやってきた
「文化にお金を貸すというのはどうですか」 ── 文化を担保に低金利で
「誰にも気づかれないように」二〇年間ずっと川を掃除
「つべこべ言うな、毎日行け。行けばわかる」
サービスは枝葉。女将がいない老舗旅館
スタッフが宿泊者の“予習”をして出迎える
「親父が楽しそうに仕事しているから、俺もあとを継ぐよ」

板室温泉大黒屋 に学ぶ
「今日の利益」のためにお客様を取らない


第五章 あらき(熊本・城南)
店を売る覚悟をした数年前から、世界が認めた「ワインが語りかけてくる」酒屋へ!


店を売る覚悟までした、どん底の五年前
ワインがソッポを向いてしまった
お客様に言われた衝撃のひと言
ワインが自ら電波発信? 世界で名誉ある賞を受賞
奥さんが天才シェフ・奥田政行氏のもとへ
“想い”で味が変わる
五〇〇〇円のワインを求める人には一〇〇〇円のものをすすめる
長続きしなかった「安売り」と「品種拡大」
「ありがとう」と感謝しながらトイレ掃除

株式会社あらき に学ぶ
行動力が「第四の経営資源」を生む


第六章 高齢社(東京・秋葉原)
持病のパーキンソン病に負けずに、「高齢者に働く場と生きがい」を届けたい


病魔に冒されながらも、高齢者にイキイキ働く場と生きがいを
登録社員のために「稼働率七〇%」を維持
登録者の奥さんから喜ばれる理由
経常利益の三〇%を社員に還元、売上は五年で六倍に
何があっても、リストラしてはいけない
「進駐軍としてやってまいりました」 ── 経営不振の会社へ乗り込む
午後四時に、三つの冷蔵庫のドアが開く意味
「私公混同」とは、自分の金を公のために使うこと

高齢社 に学ぶ
高齢者に嫌われる会社に未来はない


第七章 辻谷工業(埼玉・志木)
商店街の小さな町工場で生まれる「世界一の魔法の砲丸」と職人魂


五輪三大会連続「金・銀・銅」の快挙
下請けには絶対にならない
『リーダーズ・ダイジェスト』が発想の原点
人ができないと言うなら、やってやろう
鋳物屋の修業で得たひらめき
削るときの音の違いを五段階で聞き分ける
世界に一つだけの「魔法の砲丸」誕生秘話
北京五輪をボイコット
七〇歳までトライアスロンに挑戦
スポーツを通じて育まれた家族の深い絆
ものづくりに励む高校生にエールを

辻谷工業 に学ぶ
松明は自分の手で


第八章 キシ・エンジニアリング(島根・出雲)
「脳障がいの愛娘を救いたい」の一心で、世界から評価される福祉機器をつくる


生後七か月の愛娘が脳障がいに
「子どものためなら何でもしたい!」の一心で、アメリカの研究所へ
「よし、私が自分で機械をつくろう!」
世界の脳障がいで苦しんでいる人たちを助けてあげたい
わが娘を亡くすことほど、辛いことはない
「奉仕が先、利益はあと」の精神
“世界一安全な歩行器”を開発 ── 「六四歳ではじめて一人で歩いた」
「車椅子用・電気自動車」へのチャレンジ
理想は、医療・福祉関係専門でやっていくこと

キシ・エンジニアリング に学ぶ
困っている人を幸せにする製品は、世界から評価される


エピローグ



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著者

坂本 光司(さかもと・こうじ)
法政大学大学院政策創造研究科教授。法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長。1947年、静岡県生まれ。浜松大学、福井県立大学、静岡文化芸術大学教授を経て、2008年より法政大学大学院政策創造研究科教授、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科(MBA)兼担教授、NPO法人オールしずおかベストコミュニティ理事長。他にも、国、県、市などの公職多数。専門は中小企業経営論、地域経済論、産業論。著書に、『日本でいちばん大切にしたい会社』『日本でいちばん大切にしたい会社2』(以上、あさ出版)、『なぜこの会社はモチベーションが高いのか』(商業界)など多数。視察研究企業は6300社を超える。

【自宅住所】静岡県焼津市相川1529
【電話】054-622-1717
【E-mail】K-SAKAMOTO@mail.wbs.ne.jp
【法政大学大学院政策創造研究科 坂本光司研究室】
http://yaplog.jp/sakamoto/


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