目次


金融大統合時代のリテール戦略

銀行・証券・生保・カードがひとつになる


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ 金融業界はどこに向かうのか?

リテールシフトとユニバーサルバンク化
リテールシフトによって起こる金融再編
◎銀行のカテゴリーについて
◎本書の構成


第1章 金融機関に何が起こっているのか?


金融業界の再編を促すリテールシフト
最後のピースは保険業界
消費者金融業界、カード業界の再編
崩壊しつつある証券会社というカテゴリー
リテール証券会社も銀行の傘下に
野村證券はグローバルプレイヤーになれるか?
小売業界で寡占化が起こる理由
人口集積度と経営効率
集約されていく地銀
第二波、第三波の統合に向かう地銀業界
顧客数と規模の追求が成功のカギ
市場寡占化のメカニズム


第2章 ユニバーサルバンク化する金融機関


欧米の投資銀行の栄枯盛衰
信用不安の教訓──逃げ足の遅い「個人預金」
金融ビジネスはユニバーサルバンク・モデルへ
BIS規制によって生まれたビジネスモデル
手数料ビジネスを取り込んだ銀行
リテールの収益性と規模の追求
一九八五年から始まった米国の銀行再編
寡占化を完了したヨーロッパの銀行再編
これから始まるドイツの銀行再編


第3章 日本の金融再編はどう進むのか?


日本の金融再編はヨーロッパモデルで進む
モノライン・プレイヤーの終焉が意味するもの
地銀にまで広がる証券業務強化の流れ
加速する銀行チャネルでのリテール保険販売
「銀行」がリテール再編の核になる理由
グローバル規模の顧客争奪合戦の始まり
二極化する銀行
メガバンクのリテール戦略、三つのアプローチ
中規模銀行のジレンマ
大規模銀行を目指した米国の中規模銀行の事例
顧客密着が基本になる小規模銀行のリテール戦略


第4章 勝ち残りへのリテール戦略コンセプト


顧客満足を超える顧客ロイヤルティ
金融業における顧客の差別化
反復購買をもたらすロイヤルティ
顧客満足とは違う顧客ロイヤルティ
二種類、三段階の顧客価値
顧客ロイヤルティのカギは「感動」と「離反」
リテールの売上の公式から導かれる戦略
GMS、コンビニの躍進と成熟化から学ぶべきこと
「見えない商品を売る」リテール金融のむずかしさ
預り資産ピラミッド・セグメントの死角
顧客とは他社の顧客、敵の顧客でもある
「すべての顧客を満たす」は自滅につながる
自行にとっての上顧客は誰か?
マス層の採算改善の考え方


第5章 先進金融機関のリテール戦略事例


ロイヤルティを高める四つのプレミアム戦略
貯めやすくわかりやすく使いやすいポイント制
パッケージアカウントのメリット
パッケージアカウントの仕組み
欧米の主要行が学生口座に積極的な理由
店舗は決済の場ではなくセールスの場
店舗を中核に据えたマルチチャネル戦略
フェース・トゥ・フェースとネットの融合
「受付」はコミュニケーション戦略の入口
「インターネットバンキング端末」の位置づけ
コミュニケーションを支援する「販促媒体」の設計
世界最新の、三つの店舗事例を見てみよう
銀行の店舗チャネルの未来
リテール金融の近未来パラダイムシフト
◎キャッシュレス決済の新潮流
◎テレビチャネルの新たな可能性
◎携帯電話決済の次の展開
◎ブランドデビットカードも参戦
◎ネット金融情報の進化
◎ファイナンシャルアドバイザーの重要性


あとがき──「寡占化」という最終戦を勝ち残るために



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著者

富樫直記(とがし・なおき)
フューチャーフィナンシャルストラテジー株式会社 代表取締役社長
1984年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同年、日本銀行入行。営業局、米国留学(フレッチャー法律外交大学院修士)を経て、考査局、信用機構局、ロンドン駐在の後、1994年より営業局へ配属。この間、一貫して内外金融の現場に携わる。1999年1月、金融業界に特化したコンサルティング会社フューチャーフィナンシャルストラテジー株式会社設立に伴い、同社代表取締役社長に就任。銀行、証券、保険、クレジットカードなどの各種戦略立案から商品開発、マーケティング調査、事業提携、ITマネジメント、内部統制・内部監査など幅広い分野にわたりコンサルティングを手がける。2007年4月より経済同友会幹事。
主な著書に『ポスト・ビックバン銀行勝ち残り戦略』(ダイヤモンド社)、『「IT革命」で銀行が甦る』(時事通信社)、『金融解体か再生か』(ダイヤモンド社)、『リテール・ユニバーサルバンキング時代の到来』(日本評論社)、『金融ビジネス論』(日本評論社)などがある。


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