目次


利益第二主義

過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学


[目次] [著者紹介]


表紙




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序 章 過疎地で奮闘する二四時間営業の巨大スーパー

田舎町に誕生した巨大スーパー
好きでない小売業を天職と定める
予想を超えた地域の生活者の反応
利益や効率よりも大切なもの


第一章 素人だからこそ、お客様目線で前例否定できる


運命を変えた父親からの電報
私が小売業に転身した理由
倒産寸前のホームセンターを再建
故郷で目の当たりにした売り手発想
地域のインフラ整備がAZの役割
小商圏にこそ生活総合店が必要
出店を阻んだ前例主義の壁
試験的にはじめた二三時間半営業
建設途上で銀行に融資を辞退される
生活者側に立った小売業を目指す


第二章 安さを実現する常識破りのローコスト経営


徹底したローコスト経営を模索
過疎地のメリットは土地の安さ
従業員一人あたりの売り場面積を広げる
年間四〇〇〇万円の電気代を節約
コストのかかるチラシを廃止
原則として限定販売は行わない
前例否定なくしてAZなし


第三章 効率はいっさい無視、生活必需品はオール品揃え


AからZまで生活必需品はすべて揃える
二六〇点を揃えた醤油の棚
効率を優先するPOSシステムの限界
品揃えの基本は「スモール商品」
ワンフロア・ワンストップ・ショートタイム
田舎は夜が早いという偏見
二四時間営業で安く売るということ
リピート率と買上点数が生命線


第四章 損得を抜きにして、お客様を常に優先するサービス


一万円の商品をチラシで一〇〇〇円と誤記
チラシに出した以上は一〇〇〇円で売る
「台風時のお手伝い」も私どもの使命
災害時におにぎりを七〇円で提供
相場の激しい菊の生花を一〇〇円均一で販売
親孝行からはじまった盆栽の販売
買い物金額の五%をキャッシュバック
片道一〇〇円で「買物バス」を運行
生活雑貨を売る感覚で自動車を売る
F1をお手本にしたスピード車検


第五章 従業員は自ら育つもの、マニュアルでは育たない


素人集団が立ち上げたAZスーパーセンター
商品部もバイヤーも必要ない
お客様の声と棚の商品がいちばんのデータ
売上高も利益も気にしない
人材育成にマニュアルはいらない
自然な笑顔が売り場の活性剤
自発性が育てる発想力と応用力
売る立場ではなく買う立場で仕事をする
売り場責任者を社長が下から支える組織
定例会議はいっさい開かない
パートも正社員も待遇は同じ
定年は自分で決めるもの
テナントに頼らない運営が人を育てる


第六章 取引先もお客様、地域とどう共存するか


商品の仕入れは地元が最優先
問屋のマーチャンダイジングに頼らない
魚市場で一日三回鮮魚を仕入れる
無理な値引きは要求しない
バックマージンも報奨金も拒否
自動車販売の二割は業者向け


終 章 小売業は最後まで逃げ出してはならない


三号店の「AZはやと」をオープン
新たなテーマは「健康へのお手伝い」
AZは「地域の社交場」でもある
安いからといって買いすぎないように提案
地域の生活者に寄与するという発想


おわりに



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著者

牧尾英二(まきお・えいじ)
1941年鹿児島県阿久根市に生まれる。1960年川内商工高校を卒業後、富士精密工業(現日産自動車)に入社。1982年帰郷し、マキオホームセンターの経営に乗り出す。1985年株式会社マキオを設立し、代表取締役社長に就任。1989年マキオプラザを開店。
1997年3月過疎化と高齢化が進む阿久根市に日本初の24時間営業の大規模小売店A-Zスーパーセンター(現A-Zあくね)を開店。小売業界の常識に捉われない利益第二主義の経営を貫き、躍進を続ける。2005年11月川辺店(現A-Zかわなべ)開店。2009年3月A-Zはやと開店。曽於郡大崎町に4号店、宮崎県高原町に5号店を出店予定。

〈本文写真提供〉
株式会社マキオ:p003, p010, p025, p029, p080, p081, p123, p130
株式会社日本ホームセンター研究所:p083, p125


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