目次


日本の「復元力」

歴史を学ぶことは未来をつくること


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき〜読者へのメッセージ


序 章 「根なし草」になった? 日本人


なぜ不安感にさいなまれるのか
「成果主義」は「武士道」にそぐわない
「一体感」を喪失した日本の会社
「根なし草」になった日本
何が「ルーツの喪失」をもたらしたのか
見事に成功した「マッカーサーの陰謀」
日本人はもともと「根なし草」だった?
「抽象的個人」は存在しない
「人間は社会的動物」だ


第1章 日本はなぜ“成功”したのか


世界有数の経済大国
江戸時代はどんな時代だったか
外国人が驚嘆した安心・安全な庶民社会
武士は本当に支配階級であったか?
明治の近代化は江戸庶民社会の賜物?
外国の侵略を受けなかった日本と大陸諸国との違い
「騙すより騙されろ」の日本
外国の文明・文化を自分流に焼き直すのがうまい日本人
漢字を日本化した日本人の驚くべき能力
多神教国家・日本の強み
日本人の吸収能力を高めた「主客合一」の思想
武士が政権を担当したことの真の意味
現代人は歴史の結晶体である
アメリカは自由で平等な国か?


第2章 日本はなぜ“失敗”したのか


近代化の陰で切り捨てられた日本の伝統と文化
権威と権力を明治天皇に集中させた明治政府
日本を軍国主義に走らせた統帥権問題
日本の組織に合う「中空構造」
近代化に懐疑的だった明治の知識人
マッカーサーの占領政策の目指したものとは?
歴史と伝統を忘れ、骨抜きにされた日本人
免疫能力を失った日本人
自分自身を語る言葉を失った日本人


第3章 グローバル資本主義に翻弄される日本


文明、宗教を超越して世界を覆う市場原理主義
人の欲望を正当化する市場原理主義の欠陥
環境破壊を推し進めた経済のグローバル化
市場原理主義は刹那主義である
深刻なグローバル世界での格差拡大
市場原理主義は社会の一体感を破壊する
民主主義や市場主義の限界とは?
この20年間、日本化が機能していない理由


第4章 西洋的価値観の何が問題なのか


文化的に遅れていた中世のヨーロッパ
ルネッサンスのきっかけを作った十字軍遠征
キリスト教とスチュワードシップ
自然への畏怖心を克服した「近代合理主義」
「近代合理主義哲学」がもたらしたもの
「心の空白」に悩み始めた現代人
村上春樹はなぜ売れるのか
欧米のエリートたちを突き動かす強烈な階級意識
寄付文化とCSR
アメリカ流経営から抜け出せない日本のビジネスマン
ロジックだけで人は動くか
21世紀の日本の使命


第5章 日本は世界に対して何ができるのか


20世紀とはどんな世紀だったのか
EUが成立した理由
束の間の繁栄
吹き荒れるグローバリゼーションの嵐
「合理的期待学派」の台頭
国家主権を超えたグローバル資本の力
「超紛争」の時代がやってくる!?
日本という国がなくなってしまう?
見直されるべき日本の価値観
急がれる教育改革


終 章 若い人たちへの提言〜日本は変えられる


これまで書いてきたこと
国際発信ができない日本でもよいではないか?
なぜバンパーの裏側まで磨くのか
明らかに異なる聴衆の反応
驚くべき企業幹部の変身


参考文献



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著者

中谷巌(なかたに・いわお)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長
一般社団法人「不識庵」理事長・「不識塾」塾長

1942年大阪生まれ。1965年一橋大学経済学部卒業。
1973年ハーバード大学経済学博士(Ph.D)。同大学で教鞭をとった後、
1984年大阪大学教授、1991年一橋大学教授(〜99年)。
1993年細川内閣首相諮問機関「経済改革研究会」委員、1998年小渕内閣首相諮問機関「経済戦略会議」議長代理。1999年ソニー取締役(〜2005年。03〜05年取締役会議長)。2001年多摩大学学長(〜2008年)。
2000年三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)理事長に就任、現在に至る。世界と日本を深く考えるリーダーを本格的に育成するため、2010年5月「不識塾」を開校した。


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