目次


残された時間

温暖化地獄は回避できるか?


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき


第1章 2℃突破とポイント・オブ・ノーリターン


大きな一歩──2℃ターゲット
海洋生態系に大打撃を与える海洋酸性化
ノーベル賞受賞者らの強い危機感
オバマ大統領への書簡
大気はひとつだけ、地球はひとつだけ
深刻な問題──非可逆的な気候変化
排出されたCO2は簡単には消えない
CO2は毎月二〇億トン、一秒間に八〇〇トン増加中
2℃突破のカウントダウン
2℃突破の確率
残された時間
二〇〇五年までの排出量だけで2・4℃上昇する!?
四五〇ppmシナリオは実行がきわめて困難
四五〇ppmシナリオでは2℃突破は防げない?
2℃以下の気温上昇でもリスクは高い
2℃ターゲットを守るためのCO2排出経路
気候変化が日本に及ぼすインパクト
現在の中期目標では2℃以下に抑制するのは不可能
CO2濃度一〇〇〇ppm、「4℃に備えよ」という意見
古いMAD(狂気)から新しいMADへ
各政党の環境マニフェスト比較
日本の気候政策は変わったか
鳩山総理「二五%削減」を明言
グリーン経済へ向かう一本道


第2章 暴走する温暖化と“気候戦争”の危機


人々は飢える前に襲撃してきた
二〇〇九年中に飢餓人口は一〇億人を突破
ペンタゴン報告書の衝撃
世界最初の“水戦争”の勃発
ダルフール紛争と潘基文(パンギムン)国連事務総長の発言
“地球公共財”としての気候を守る
環境紛争の発生リスクが高い地域
北極圏と亜北極圏──ホットスポット(1)
南ヨーロッパと北アフリカ──ホットスポット(2)
サヘル地帯──ホットスポット(3)
南アフリカ南部──ホットスポット(4)
中央アジア──ホットスポット(5)
インド、パキスタン、バングラデシュ──ホットスポット(6)
中国──ホットスポット(7)
カリブ海諸国とメキシコ湾──ホットスポット(8)
アンデス地域──ホットスポット(9)
アマゾン地域──ホットスポット(10)
中東地域──ホットスポット(11)
軍事アナリストによる「Climate Wars(気候戦争)」の出版
深刻な気候変化か、破局的な気候変化か
南北の緊張が高まり、大衆の反発を生み出す
日本の安全保障リスクに及ぼす影響
日本に必要な、気候安全保障に対する長期ビジョン


第3章 グリーン・ニューディールと低炭素革命


グリーン・リカバリーの政策提言
グリーン・ニューディールをめぐる世界の動き
グリーン・ニューディールの意味とは?
米国のグリーン・ニューディール
韓国のグリーン・ニューディール
EUのグリーン・ニューディール
中国のグリーン・ニューディール
日本のグリーン・ニューディール
緑の成長に関するOECD閣僚宣言
世界の企業一〇〇社の取り組みと日本企業の動き
問われる企業トップのリーダーシップ
環境経営を目指す企業のトップの発言
アジアが動けば世界は変わる
本質的問題、気候リスクと物質リスク
CO2を八〇%削減した低炭素社会のビジョン
“地球を冷やす”ジオエンジニアリングの有効性とリスク
日本版グリーン・ニューディールへの政策提言



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著者

山本良一(やまもと・りょういち)
東京大学生産技術研究所教授。東京大学工学部冶金学科卒業。工学博士。専門は材料科学、持続可能製品開発論、エコデザイン。文部科学省科学官(2004〜2007)、エコマテリアル研究会名誉会長、LCA日本フォーラム会長、環境経営学会会長、国際グリーン購入ネットワーク会長、環境効率フォーラム会長、「エコプロダクツ」展示会実行委員長など多くの要職を兼務。著書に『地球を救うエコマテリアル革命』(徳間書店)、『戦略環境経営エコデザイン』、『サステナブル・カンパニー』『温暖化地獄』『温暖化地獄Ver.2』などの他に、『1秒の世界』、『世界を変えるお金の使い方』、『気候変動+2℃』(以上ダイヤモンド社)の責任編集を担当。


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