目次


売れ続ける理由

一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ 人口4700人の町の小さな店に、なぜ、全国600社超から視察研修依頼が殺到しているのか?

過疎地の店に、なぜ、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏が?
●家族経営の過疎地の店に、年商数千億円の会社が学びにくる
●なぜ、他業種からも研修依頼が殺到するのか?
●イトーヨーカ堂創業者の伊藤氏、「餃子の王将」の大東社長もわざわざ

30年も売れ続けている理由が知りたい
●徳光和夫さんの番組で紹介、クリスマス前に長蛇の列が
●「惣菜をつくる姿勢をつくる」が売れ続ける秘訣

前代未聞の新聞広告
●「原寸大のおはぎだけの広告」誕生秘話
●「無欲の広告」で広告大賞を受賞


第1章 瀕死のどん底から、おはぎが1日2万個売れるようになった理由


どん底からのスーパー開店
●大河ドラマブームから暗転、売掛金が回収できない恐怖に
●命の恩人との一生忘れられない出会い
●涙ながらの教え
●オープン当日秘話——釣銭がない!

きっかけは、お客様からのリクエスト
●平均5000個、土日1万個以上、お彼岸の中日には2万個
●「お砂糖ケチってるんじゃないの?」と言われても、自分の味を貫く
●「おいしかったわ。がんばって」とお客様に言われる感動
●おはぎづくりが気を抜けない理由
●ほとんど意識のないおばあちゃんが「おはぎを食べたい」
●なぜ、クリスマスに家族でおはぎが?

おはぎを目当てに早朝から車の列が
●卸販売ができない理由
●店頭だけでも、1日1万5000個以上が完売
●「家庭の味」だから添加物は一切使わない
●必ずその日のうちに食べてほしい
●お客様にお買上げをご遠慮いただくことも

前代未聞の新聞広告はいかにして?
●雑誌掲載は何度も断ってきた
●チラシも何もかもやめたが、2回だけ新聞広告を出した
●社名も連絡先もいらない
●驚きの「広告大賞」受賞で、遠方からのお客様が急増


第2章 同業他社でなく、「家庭の味がライバル」という非常識な商品ルール


惣菜部門だけで、1日平均100万円売る秘密
●「和食のおかずは売れない」という常識への挑戦
●なぜ、スーパーなのに売上の5割が「惣菜部門」なのか?
●おはぎとお惣菜の比率は、「5対5」を目標に
●少しずつつくり、コツコツ売る
●「お惣菜は売れない」という先入観を崩した「ひと切れ10円作戦」
●レパートリーは500種超、店頭には300種
●「地元客4、地元外が6」——1日に2つのピークで売れる流れをつくる

物に心を入れる——さいち「3つの心」
●なぜ、「家庭の味」がライバル?
●熱を出した孫が「どうしても食べたい」おにぎり
●四季に関係なく売れ続けるのは、他がやらなかったからこそ
●惣菜=「心の入った物」
●時間が経っても、おいしい理由
●新商品のアイデアは、いかにして生まれるのか?


第3章 「惣菜をつくる姿勢」をつくれ! さいち式・レシピなしの人づくり


チラシ、レシピなしでも、口コミ商品が生まれる人づくり
●スタッフのやる気を引き出すたったひとつの方法
●なぜ、職人を採用しないのか?
●「あなたはゼロだと思ってください」——近所の主婦を鍛える方法
●なぜ、レシピを排除したのか?
●“おはぎ事件”——たった一度だけ、社員を猛烈に叱ったこと
●「叱り役」と「ほめ役」、二人三脚の人育て
●「従業員が自然にフォローし合う仕組み」をどうつくるか?

長くいてくれて、頼りになる人を育てるために
●景気が悪いときこそ、小さな会社は人材獲得のチャンス!
●採用のポイントは「挨拶」と「雑談」
●接客のライバルは温泉旅館
●社長の意図が現場で曲解されないために
●社長の話は「月2回・5分以内」にとどめる
●「結果を出せるような人間になってください」の意味
●キャバレーから学んだ朝礼
●実践しないと、言葉だけでは伝わらない——緊張した朝礼でのハプニング
●「笑顔を大事に」「自分の言葉で」「暗い言葉は吐かない」が原則
●従業員を「正しく」育てる前提は、幸せになってもらうこと

さいち式・スタッフのやる気をぐんぐん引き出す言葉と仕組み
●調理場からモニターでお客様の様子を見られる効果
●「任せて伸ばす、ほめて伸ばす」——従業員が勝手に伸びていく方法
●ちょっとした言葉の違いで、人の成長は大きく変わる
●なぜ、「1対1で注意しない」のか?
●「みんな平等にすればいい」は、大間違い!
●うちに来た以上、絶対幸せになってもらわないと困る
●前年同月比と予算比との「伸び率」で表彰する“本当の”成果主義

なぜ、ライバルにもタダで企業秘密を教えるのか?
●むしろ勉強させていただいているのは、私たちのほう
●上手な売り方や広告は、まったく必要なし
●お客様を具体的にイメージして、「惣菜をつくる姿勢」をつくる
●たとえ業務中でも、でき上がるまで懇切「電話」指導
●憤慨して発した、コンビニ担当者へのひと言
●全国から続々届く、感謝の手紙


第4章 売上・客数がぐんぐんアップする門外不出の「アナログ閻魔帳」の秘密


小さな変化も見逃さない仕組み化!「アナログ閻魔帳」の威力
●天気、気温、客数、売上、主要数字だけ見て、あとは捨てる
●エクセルでは見えてこない世界、アナログ手帳だけが語る世界
●「対照表」で客数・売上を読み、ロス率を限りなくゼロに
●「過去—現在—未来」の継続的な思考が身につく

原価率6割でも、ロスゼロで高い利益率を生む秘密
●粗利率は40%にあえて抑える
●毎日「午後5時45分〜手づくり惣菜全品半額セール」がくれたもの
●誰も見向きもしない「規格外」も、全部使い切る精神で

価格を値切らないほうが利益が上がる不思議な法則
●問屋とは価格の話をしない理由
●お互いが幸せになれることを追求した結果、直取引→翌日振込
●冷めてもおいしいササニシキを、豊作・不作に関係なく同価格で
●「無農薬」は謳わない、考えない
●まず自分が相手を信頼すれば、相手から値段を下げてくれる
●利益はあとから必ずついてくる


第5章 チラシなしでも、家族の絆があれば、お客様がひっきりなしに押しかけてくる


父が社長、母が専務、長男が常務! 小さいからこその強み
●日本的家族経営でうまくいくコツ、やってはいけないこと
●経営者みずからが背中を見せる
●一番苦しい時期は、家族の絆で乗り切る
●開店から5〜6年は、事務所のベニヤ板で寝泊まり
●死の一歩手前まで行った専務! 苦労が家族と従業員の絆を深める
●「雇ってもらえますか?」——東京に出て行った長男の後継者問題
●社員もパートさんもみんな家族
●「この店に来ると癒される」——うれしかったお客様のひと言

大手スーパーやコンビニの出店は、大歓迎!
●どんな不便なところでも、お客様がどっと押し寄せる強みを
●開店9年目に、チラシを全面廃止
●スーパーやコンビニは「共存共栄の仲間」
●「共存共栄」こそが、みんなが幸せになれる唯一の哲学
●墓掃除で「共存共栄」を実感した40歳の頃
●材料が値上がっても、「値上げせずにがんばろう」という従業員の心
●クレームを言ってきた方に、お客様が従業員に代わって説明してくれる
●商売の原則

長く売れ続けるための習慣
●「商い=飽きない」、毎日飽きることなく自分を磨き続ける
●倉庫は持つな
●取引先とはお酒は飲まない
●夫婦揃って「生涯現役、定年は死ぬとき」
●何もない私は、ブレようがない
●地元秋保のみなさんに恩返しを


エピローグ


●涙ながら語ってくれた恩師との出会いがなければ……
●「ただ売っていればいい、というものではないんだよ」
●恩人の死
●支えてくださったみなさまに感謝



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著者

佐藤啓二(さとう・けいじ)
1935年、仙台市生まれ。仙台・秋保温泉にある小さなスーパー「主婦の店・さいち」(株式会社佐市)代表取締役社長。人口4700人の過疎地にありながら、仙台市内や山形市内だけでなく、全国からひっきりなしにお客様がやってくるお店として有名。2009年12月に、徳光和夫司会「TheサンデーNEXT」(日本テレビ系)、2010年8月に、村上龍司会「カンブリア宮殿」(テレビ東京)などで紹介。1日平均5000個、お彼岸の中日には2万個売れる「秋保おはぎ」は仙台駅でも即完売状態が続いており、牛タンに次ぐ新たな名物となっている。また、経営ノウハウを無料で公開する姿勢を貫き、大企業や大手チェーンほか全国600社超からの視察研修依頼が殺到。イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏や、「餃子の王将」(王将フードサービス)の大東隆行社長などもやってきた。社員15名、チラシなし、レシピなしの常識を覆す戦略で年商_億円。300種超のお惣菜とおはぎが売上の5割を占める。2002年に「河北新報」に出稿した「秋保おはぎ原寸大」広告が「仙台広告賞」の新聞部門の大賞を受賞。本書が初めての著書。


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