はじめに


第1章　いつかシャンゼリゼにラーメン店を

台湾からやって来た劉少年
熊本ラーメンの源流を生み出す
会社経営に失敗、すべてを失う
７坪８席から始まった「味千ラーメン」
父は研究者、母はラーメン屋
「どうぞどうぞ」と秘伝の味を継承
２年がかりで完成した濃縮スープ
のれん分けから全国チェーンへ
毎月22日の「感謝デー」で恩返し
「古い体質を変える！」２代目の決断
モダンな店舗、洗練されたサービスを目指す
世界中にラーメン大好き人間を


第2章　香港で大成功！世界戦略の礎を築く

台湾進出で味わった挫折
欠かせない「味へのこだわり」
香港での起死回生を目指す
日本の麺でなければ意味がない
頼もしい２人のパートナー
父、香港で突然倒れる
２８０万円！　香港の賃料の高さに驚く
念願の香港１号店オープン
「ラーメンの王様」感謝デーに逝く
ラーメン屋らしくないメニューの数々
「トマト味」や「カボチャ味」ラーメンまで！
なぜ香港で成功できたのか？
パートナーに権限委譲し、やる気を引き出す
香港を制するものが中国を制す


第3章　中国で４５０店舗！もっとも成功した外食チェーンに

中国大陸進出の第一歩は深〓（しんせん）
全国制覇を目指すために上海へ
「人治の国」中国の流儀を思い知る
２００〜３００席の大型店舗が集客のカギ
平均単価５００円、ちょっと贅沢が受ける
沸騰する個人消費が大躍進の原動力
４つの「Ｐ」で急成長を遂げる
出店よりも難しい人材の確保
「偽ブランド」との果て知れぬ格闘
「会社を売りたい」突然の申し出に唖然
香港で株式上場、知名度を高める



第4章　世界のブランド「味千ラーメン」の強さとは？

「味千」の味は世界に通用する
目標は「五大陸制覇」。だが急がない
上海での成功に世界中の華僑が注目
資金、経験ゼロでもやる気があればＯＫ
利益は惜しみなくパートナーに与える
徹底した放任主義、現地のやり方に任せる
基本の味だけは、頑固に守り抜く
「助け合い」の精神で共に成長する
年に一度の「味千ラーメン世界会議」
ベトナム、モンゴル……新興国に積極展開


第5章　世界の範となる「日本の味千」を目指す

苦渋の決断、両親が築いた「城」を取り壊す
海外では拡大、国内では原点回帰へ
味はもちろん、安全と環境にもこだわる
熊本の銘酒「美少年」を救済する
心の触れ合いを求めて「ラーメン出前隊」がゆく
日本で再構築したビジネスモデルを世界へ
「感謝」と「奉仕」の心は永遠


あとがき