目次


企業価値向上の事業投資戦略

成長性とリスクを可視化する定量的アプローチ


[目次] [著者紹介]


表紙




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序文(トム・コープランド)


序章 事業投資戦略に有効な定量モデル


1 コーポレート・ファイナンシャル・エンジニアリングの実務適用
2 事業投資戦略立案に有効な50本の定量モデル
3 本書の構成


第1部 事業投資マネジメントの実際

第1章 日本企業のグローバル競争力は向上しているのか


1 グローバル市場における日本企業の評価と競争力の変遷
2 日本企業のグローバル競争力向上に向けて
 (1)日本国内における産業再編の動向と今後
 (2)収益向上と時価総額増大に向けて
3 業種別世界時価総額ランキング
 (1)金属・鉱業
 (2)化学
 (3)機械
 (4)電子装置・機器・部品/事務用電子機器/家庭用耐久財・レジャー用品/電気設備
 (5)自動車・自動車部品
 (6)食品・飲料・タバコ
 (7)医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス
 (8)家庭用品・パーソナル用品
 (9)ソフトウエア・サービス/コンピュータ・周辺機器/通信機器
 (10)金融


第2章 事業投資マネジメントのフレームワーク


1 事業投資マネジメントのフレームワークの概要
2 プロセス(1) ベースシナリオの策定
3 プロセス(1) 経営管理指標の選定と目標設定
 (1)経営管理指標の役割
 (2)経営管理指標の特徴
 (3)「経営管理指標分解モデル」
 (4)「企業価値評価モデルEP」
 (5)経営管理指標と株価の関係〜「株価形成要因モデル」
 (6)経営管理指標とIR
4 プロセス(3) 経営管理指標による企業分析・事業分析
 (1)ポイント
 (2)経営管理指標の時系列推移、および業界平均や同業他社との比較
 (3)「ROA分解モデル」「ROIC分解モデル」
5 プロセス(4) 事業ポートフォリオ評価
 (1)ポイント
 (2)「価値創造評価モデル」
 (3)「リターン・リスク評価モデル」
6 プロセス(5) リスクの洗い出しとリスクドライバーの特定
 (1)リスクの洗い出しのポイント
 (2)コア・リスクドライバーの特定
7 プロセス(6) 事業リスク評価
 (1)コア・リスクドライバーによるリスクの推計
 (2)「トルネードチャート分析」
 (3)トータル事業リスクの評価
 (4)「野村事業リスク評価モデル」
8 プロセス(7) リスク対応
9 プロセス(8) 経営資本配分の決定とモニタリング


3章 ケーススタディ1 事業ポートフォリオ評価


1 概要
2 評価指標(バリュードライバー)の選択と企業分析
 (1)株式市場での評価を認識する
 (2)評価指標(バリュードライバー)を選択する
 (3)連結ベースのバリュードライバー分析
 (4)連結ベースの簡易事業リスク分析
3 事業分析
 (1)各事業部門の収益性および資本効率性の把握
 (2)事業部門別資本コストの把握
4 事業ポートフォリオ評価
 (1)各事業部門の価値創造状況の把握
 (2)コア事業および非コア事業の把握
 (3)コア・非コアを踏まえて各事業部門の子会社戦略を検討する
5 まとめ〜事例の検証


第4章 ケーススタディ2 グローバルM&Aシミュレーション


1 概要
2 事業ポートフォリオ評価
 (1)事業ポートフォリオの推移
 (2)事業部門資本コストの推計
 (3)事業ポートフォリオ評価
3 同業他社の動向
 (1)国内同業他社の財務分析
 (2)海外メジャー企業と国内企業の財務比較分析
4 M&Aシミュレーション事例〜国内同業他社買収のケース
 (1)M&Aシミュレーションの概要
 (2)買収企業の企業価値評価
 (3)被買収企業の企業価値評価
 (4)プレミアム、シナジー効果などM&A条件の設定
 (5)M&A後の買収企業の価値評価
5 クロスボーダーM&Aシミュレーション事例〜海外企業買収のケース
 (1)クロスボーダーM&Aシミュレーションの概要
 (2)買収企業の企業価値評価
 (3)被買収企業の企業価値評価(現地通貨建て)
 (4)被買収企業の企業価値評価(円建て)
 (5)プレミアム、シナジー効果などM&A条件の設定
 (6)M&A後の買収企業の価値評価
 (7)M&Aシミュレーションのポイント


第5章 ケーススタディ3 事業リスクマネジメント


1 概要
2 事業リスクマネジメントと資本コスト
 (1)事業リスクマネジメントによる資本コストの低減策
 (2)株主資本コストの低減方法
 (3)負債コストの低減方法
3 リスクIR分析
 (1)自然体としての成長性の観点から検証
 (2)市場株価によるインプライド利益からの検証
4 セグメント分析による事業リスクの把握とリスクマネジメントの方向性
 (1)セグメント分析による事業リスクの把握
 (2)セグメント別事業リスクマネジメントの方向性(モデル案)
5 事業リスクマネジメント戦略の検討
 (1)リスク低減戦略
 (2)撤退戦略
 (3)リスク分散戦略
 (4)アセットライト戦略
 (5)知財戦略
6 事業リスクマネジメントのポイント


第2部 個別管理手法と定量モデル

第6章 投資基準の設定--資本コスト


1 イントロダクション
2 資本コスト算出の理論
 (1)加重平均資本コスト
 (2)株主資本コスト
 (3)負債コスト
 (4)資本構成
3 事業部門評価基準
 (1)評価上の課題
 (2)業種ベータの適用
 (3)「セグメントベータ」の推計
4 業種別資本コスト
5 グローバル投資評価基準
 (1)グローバル資本コスト
 (2)リスクフリーレート
 (3)リスクプレミアム
 (4)海外企業(事業)のベータ
 (5)負債コストの推計
 (6)主要31カ国のリスクプレミアム、リスクフリーレート一覧


第7章 事業再編--M&Aと企業価値


1 イントロダクション
2 日本企業とM&A
 (1)1990年代半ば〜2009年までの日本企業のM&A動向
 (2)これからの日本企業のM&A動向予測
3 M&A積極企業の株価パフォーマンスは良好か?
 (1)分析の前提条件
 (2)M&A積極企業の株価パフォーマンス
4 M&A後の企業価値向上効果
 (1)分析の前提条件
 (2)日本市場における平均的な企業価値向上効果
5 M&Aによるシナジー効果の要因分析
 (1)グルーピングによる株価パフォーマンスの決定要因の確認
 (2)「M&Aシナジーモデル」
6 妥当な買収プレミアムを把握する〜「M&Aプレミアムモデル」
 (1)TOBとプレミアムの傾向
 (2)「M&Aプレミアムモデル」


第8章 事業リスクマネジメント


1 事業リスクとERM
2 事業リスクの基本観とマネジメントの要諦
3 マイクロソフトのERMによる事業リスクマネジメント
 (1)事業リスクマネジメントに対する問題意識
 (2)実践的なリスクマネジメント組織体制
 (3)全体最適の発想
 (4)現場との密なるコミュニケーション
 (5)柔軟なリスク評価方法
 (6)資本市場の視点を入れたマネジメント手法の選択
 (7)最終目的として“リスクマインド”の醸成
4 マクロリスクマネジメント
 (1)為替リスクが与える企業価値への影響
 (2)リスクマネジメントの理論的背景
 (3)為替リスクヘッジの実践ポイント
 (4)オペレーショナルヘッジの実践ポイント
 (5)ファイナンシャルヘッジの実践ポイント
 (6)為替リスクマネジメントの高度化は企業の差別化戦略
5 セミマクロリスクマネジメント
 (1)セミマクロリスクの定義
 (2)事業リスクと格付けの関係
 (3)セミマクロレベルの事業リスクマネジメントシミュレーション
 (4)リスクキャピタルとヘッジを組み合わせた事業リスクマネジメント
6 プライベートリスクマネジメント
 (1)プライベートリスクの管理手法としてのR&Dガバナンス
 (2)“イノベーションのジレンマ”の克服
 (3)オープンイノベーションとしてのM&Aオプション戦略の構築
 (4)キャッシュフローと特許の関係性
 (5)定量的手法を用いたR&Dガバナンス向上策のケーススタディ
 (6)R&Dガバナンスの在り方について
7 会社予想発表におけるリスクIRの在り方
 (1)事業リスク情報の基礎分析
 (2)会社予想誤差と事業リスク
 (3)リスクIRスキルと資本コスト
[コラム]マクロ経済モデルを使ったリスクプレミアム・パズルの解明


謝辞

索引



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編者

野村證券 金融工学研究センター
金融技術と情報技術をコアスキルとし、野村證券グループの先端的ビジネス開発のため、定量的ソリューションを提供するクオンツアナリストの組織。リスク管理、資産運用、トレーディング、金融商品開発、企業経営財務等の分野を対象とし、社内スタッフや顧客に対してリサーチ、コンサルティング、アプリケーションシステムを提供している。
 
著者

太田洋子(おおた・ようこ)
野村證券金融工学研究センター IBソリューション・リサーチ・グループ リーダー。野村総合研究所に入社後、NRIヨーロッパ、ノムラ・インターナショナル(NIplc)を経て、1998年から現職。各種企業金融問題に対して、金融工学をベースとしたソリーションの提供およびコンサルティング活動に従事。日本価値創造ERM学会理事。共著に『株式運用と投資戦略』(きんざい)、『企業価値向上の財務戦略』(ダイヤモンド社、不動産協会優秀著作奨励賞受賞)などがある。

張替一彰(はりがえ・かずあき)
野村證券金融工学研究センター IBソリューション・リサーチ・グループ シニアクオンツアナリスト。野村総合研究所入社後、運用モデルの開発を経て、現在はERM関連業務に従事。経済産業省「事業リスク評価・管理人材育成システム開発事業」、気象庁「天候リスク研究会」 、国土交通省「不動産リスクマネジメント研究会」等に委員として参加。共著に『企業価値向上の財務戦略』(ダイヤモンド社、不動産協会優秀著作奨励賞受賞)、『コモディティファイナンス』(日経BP社、共訳)がある。

小西健一郎(こにし・けんいちろう)
野村證券金融工学研究センター IBソリューション・リサーチ・グループ クオンツアナリスト。野村證券入社後、M&Aを対象としたクオンツ分析、グローバル企業価値評価に関する調査・研究・モデル開発、およびコンサルティング業務に従事。論文に「M&Aと株価の動き」(日経金融新聞)、「内部統制からERMへ」(財界観測年春号)、「企業セグメントパネルデータを用いた垂直・水平を考慮した利益率要因解析」(日本価値創造ERM学会研究発表会)などがある。


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