目次


新しき日本のかたち


[目次] [著者紹介]


表紙




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序章 日本人はなぜ幸せな顔をしていないのか
 ——明治維新以来のキャッチアップを終えて——


第1章 転換点としての二〇〇五年、変わり始めた日本

 ——明治維新と官僚政治からの脱却——

 大勝利ゆえの不安
 壊された従来の政治システム
 「関心事の一極集中」という危険な兆候
 小さな政府とシビルミニマム
 国会議員の反省
 「法律上げ屋」だった議員
 小選挙区制の落とし穴
 二大政党制のジレンマ
 漱石の問いかけ
 残される権威としての司法とマーケット
 タカ派の台頭、知識階級へのリベンジ
 外交官時代に失った社会主義への幻想


第2章 将来を明るく担保する道筋とは

 ——再構築の必要がある年金問題——

 「小さな政府」でも必要な年金制度
 農家の次男坊を養うために
 国民年金にも「二階建て」部分を
 公務員を厚遇する「官民格差」問題
 「追加費用」という税金投入


第3章 憲法改正は現実的か

 ——台頭するナショナリズム、解決されない靖国問題、憲法改正問題——

 ナショナリズムを考える
 よいナショナリズム、悪いナショナリズム
 靖国問題
 日中韓による歴史共同研究を
 憲法改正
 平和外交宣言としての現行憲法
 日米安保抜きの憲法は可能か


第4章 ますます重要になる日中関係

 ——懸念していた反日デモ、変貌する中国——

 懸念していた反日デモ
 制御できなくなりつつある中国当局
 荒っぽい資本主義としての中国
 知財国家を目指す大国
 ポジション争いが続く日中関係


第5章 日米中の正三角形の均衡を

 ——二国間安全保障としての日米安保、集団的自衛権の問題——

 九〇年代からの自衛隊の海外派遣
 大平訪米と日米同盟
 日米安全保障条約の意義、二国間安全保障条約の是非を問う
 イラク派遣の根拠は「日米ガイドライン」
 アメリカで見た連邦議会の無理筋
 日米中という正三角形の均衡
 日本外交のあり方


第6章 YKKから「加藤の乱」へ

 ——盟友山崎拓と“変人”小泉純一郎、読み違えた不信任案——

 YKKの始まり
 YKKの中の小泉純一郎
 「加藤の乱」
 乱の後
 総裁選、小泉政権へ
 事務所代表の政治資金流用疑惑について


第7章 科学技術立国を目指して

 ——ゲノム敗北から、科学による知財国家への道を——

 日本が「ゲノムで負けた」理由
 「アポロ計画」と産業の発展
 日本にもビッグ・サイエンスを
 ポスドク支援計画
 日本には各省庁を総括するコントロールタワーが必要
 産学連携から国立大学独立法人化へ
 日本が世界に誇る人工眼作成技術
 倫理的問題


第8章 地域教育から本当の考える力を

 ——再考すべき教育制度、本当の知性をつける教育システムとは——

 日本の経済発展の礎は地域教育
 土曜日子ども返上論
 勉強の面白さを教える教育
 教師の質を上げて生み出すシステムを
 エリートを育てるための教育


第9章 地方の問題、地方の魅力

 ——三位一体改革に宿る本当の問題、地域再生の方法論——

 いまこそ地域コミュニティの再興を
 三位一体の、その先の改革へ
 地方の良さを見直す
 スーパーマーケットは地域を壊したか
 グローバリゼーションとリトルアメリカである東京
 心の豊かさと物質的な豊さ


第10章 自然崇拝という日本人の原点に

 ——荒野で生まれた三大宗教、豊かな自然と日本人の宗教観——

 宗教から見た現代の紛争
 一神教と多神教
 日本文化の象徴としての天皇
 人間の価値基準



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著者紹介

加藤紘一(かとう・こういち)
衆議院議員(自由民主党、当選11回、山形3区選出)。1939年生まれ。東京大学法学部卒業、外務省に入省。1972年、衆議院選挙に出馬、当選。第1次、第2次大平内閣で内閣官房副長官、第2次中曽根内閣第1次・第2次改造内閣で防衛庁長官、宮澤内閣で内閣官房長官を務める。その後、党幹事長代理、政調会長、幹事長を歴任。
著書に、『いま政治は何をすべきか—新世紀日本の設計図』(講談社)がある。


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