第Ｉ部 ポスト・バブルの調整と金融政策対応

第１章 日本におけるバブル崩壊後の調整に対する政策対応
（白塚重典、田口博雄、森成城）
第２章 金利非負制約下における追加的金融緩和策
（翁邦雄、小田信之）


第㈼部 低インフレ、デフレと金融政策の有効性

第３章 低インフレ下の金融政策の波及メカニズム
（アラン・メルツァー）
第４章 低インフレ、デフレ、そして将来の物価安定に向けた金融政策
（ジョン・テイラー）


第㈽部 デフレを克服するための金融政策の処方箋

第５章 金融の安定性、デフレと金融政策の問題
（マーヴィン・グッドフレンド）
第６章 開放経済下における名目金利の非負制約——流動性の罠を脱出する確実な方法
（ラルス・スヴェンソン）


[付録]
（１）日本のゼロ金利下の金融政策
（ドナルド・コーン）
（２）物価安定を目的とした金融政策の役割
（ヴィトール・ガスパール）
（３）ゼロ金利下の金融政策
（山口泰）

梗概

「失われた10年」に金融政策が果たした役割と限界とは!?
日銀金融研究所のエコノミストが試みた、バブル崩壊後の金融政策の分析・評価と、ゼロ金利政策をめぐる広汎な問題の論点整理を掲載。
さらに、デフレ不況回避における金融政策の有効性、流動性の罠からの脱出策など、欧米の金融政策論の権威による4本の注目論考も収載。

著者紹介

日本銀行金融研究所

翁 邦雄（オキナ クニオ）
日本銀行金融研究所長

田口 博雄（タグチ ヒロオ）
元・日本銀行金融研究所参事役、現在、法政大学社会学部教授

白塚 重典（シラツカ シゲノリ）
日本銀行金融研究所研究第１課調査役