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ユダヤ人金儲けの知恵

ユダヤ人のように考えろ!


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表紙




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はじめに
   ユダヤ人の金xけに関する数々の磨かれた知恵と知識
   逆境から生まれた優れた英知と、したたかな生き方
   ユダヤ人の信仰と商売は、なぜお互いに矛盾しないのか
   ユダヤ人ほど誤解され、偏見を持たれた民族は、他にはいない
   アメリカユダヤ人の本質

第1章 金儲けをするための7つの大法則

   アメリカの大富豪ランキング50位までのうちなんと36%がユダヤ人
   ユダヤ人の金儲けのエッセンスを学ぼう

  1 商売に熱中しろ!

   ビジネスの真髄とは、いったい何かを知っているかい?
   「だから日本人は商売が下手なのです」
   「おれの血の中に、それが流れている!」

  2 金儲けは積極的な善だ!

   ユダヤ人はあからさまに、何の遠慮もなくお金のことを話す
   むしろ貧乏であることのほうが、恥ずかしい
   金儲けは信念(プリンシプル、principle)の問題だ
   ————参考●なぜユダヤ人は金儲けにこだわるのか?
   ユダヤ人は金儲けに専念するしかなかったのだ
   中世のキリスト教会は、金を貸して金利を取ることを罪悪とみなしていた
   安全を確保し、生き延びるために欠かせない手段
   ユダヤ教は金儲けを積極的に認めている
   富は貴重な機会と恩恵を与えてくれるものだ

  3 強い自信を持て!

   私はすかさず、「ユダヤ人のように考えます」と答えた
   ユダヤ人でないビジネスマンは、あらゆる取引で損をし、数量でカバーしようとする
   「ユダヤ民族は書物の人である」
   自信、自尊心、そして強い意志力

  4 議論好きになって疑問を持て!

   ユダヤ人の無理は無茶とは違う
   ユダヤ人は根っからの議論好き
   議論によってコミュニケーション能力が培われる
   簡単に賛成しないで絶えず疑問を持つ
   ————参考●満場一致は無効とする
   2000年前からユダヤ人が身につけていた癖

  5 教育熱心であれ

   「1人の母親は、100人の教師に勝る」
   いい“頭脳”を持てば、どんな苦境や困難も乗り越えられる
   「学ぶことはハチミツのように甘いもの」という教え
   “暇ができたら勉強する”では、いつまでたっても暇などできない

  6 必ず何かを成就しろ!

   「タックリス」のためにリアリズムに徹する
   「成就するために、それはなんの役に立つのか?」を考える
   現世をなぜ思い切りエンジョイしないのか

  7 語学に堪能になれ!

   交易を好むことが、ユダヤ人を語学に堪能にした
   ユダヤ人は少なくともトライリンガルに堪能
   語学に通じることは商売の強力な手段になる
   相手と直接会話することがどんなに大切か
   英語上達の方法は、地味な努力と復習反復に尽きる
   ————参考●ユダヤ人に2大系統あり
   アメリカのユダヤ人の9割は東欧系

第2章 お金の本質を知る7つの秘訣

   お金の本当の意味を知ってるかい?

  1 自分の存在を保証するもの、それはお金

   物質的にお金と密接に結びついている
   民族としての存続を保証するもの
   「お金は、力なり」
   ユダヤ人は革新的なビジネスをつくり出す先駆者
   ————参考●M&Aのパイオニアはユダヤ人
   見向きもされなかったジャンク債に目をつけた

  2 幸福は買えない、しかし、お金は助けてくれる

   「重い財布は、心を軽くする」

  3 名誉や地位よりもお金

   そんな安い給料で、どうしてそこまで身を粉にして働くの?
   “男の美学”で満足していいのか
   華僑がよく使う「面子」という言葉
   「面子を立ててくれ」は実を伴わない空虚なもの

  4 お金が成功の尺度

   払ったお金の多寡が、価値を決める基準
   財を成して裕福に暮らすことは義務
   「貧乏であることは決して恥ではないが、名誉ではない」
   金儲けは厳しい、だからビジネスなんだ

  5 確実なものを狙え!

   1セントたりともおろそかにしてはならない
   小切手と違って現金には間違いがない
   「現金で払ったら、いくらまけてくれる?」

  6 お金がなくても儲けろ!

   ブローカー業は元手がいらないビジネス
   頭と知恵を使えば世界中のどこでもできる
   ファインダーズ・フィーとは「見つけた人への謝礼」のこと
   強いコネクションは立派な無形財産
   ブローカー業務は欧米では手厚く保護されている

  7 倹約しろ!

   「お金を稼ぐより、節約することのほうが難しい」
   ユダヤ人はケチではなく、合理的な吝嗇家

第3章 金儲けの仕方、それは交渉と駆け引き

  1 交渉にユダヤ人の真髄あり

   なぜユダヤ人は交渉術に長けているのか
   負けないために交渉術に磨きがかけられた
   機転をきかした交渉が生死のかかった窮地を救った

  2 交渉とは

   交渉は身近な生活に欠かせない重要なもの
   交渉のやり方しだいで、商機を逸したり、損をしたりする
   面と向かって行う交渉の場にもっと立とう

  3 では駆け引きとは

   交渉を有利に導くためのテクニック
   交渉のためにあらゆる英知を動員する
   駆け引きとはお互いが満足できる妥協点を見つけ出すこと
   自信を持って駆け引きしなければ世の中を渡っていけない

  4 駆け引きは当然

   ユダヤ人は希望する買値を初めから明かすことはない
   どんな価格も、例外なく値切ることができるものだ
   どんなものを買うときもしつこいくらい吟味する

  5 駆け引きは悪でない

   弱点を突いて実質的な値引きを要求する
   「やりもしないで、あきらめるな」

  6 公平を期す、一方勝ちはダメ

   どちらもが満足するように解決しなければならない
   「ウィン・ルーズ」ではなく、「ウィン・ウィン」
   信頼できない相手のときは、早々に交渉をあきらめる
   取引を継続的に行うために必要なやり方

  7 駆け引きさえすれば、いいというものではない

   大切なのは、メリットが得られるかどうかだ
   交渉は小手先のテクニックではなく、真剣勝負なのだ
   物事を大げさに言っても、信用や評判を損なってはいけない

その根底となる4大鉄則

  1 契約を尊重する

   契約は必ず履行しなければならないもの
   ユダヤ人にとって契約を守ることは、生存にかかわる重大問題
   口約束であっても契約はおかしがたい
   ユダヤ人は信用ということに、かたくなにこだわる

  2 だますな、だまされるな

   真意を見破るために、ありったけの知恵を絞る
   正直であっても馬鹿正直であってはならない
   皮肉られても怒らず笑えるのが真のユーモア精神
   「信用だけで生きる人は、道に迷う」
   だましたほうが悪いのではなく、だまされた自分が悪い
   尊敬はしても、まず疑ってかかれ

  3 信用を重んじる

   一度失くした信用を回復するのは容易なことではない
   信用はビジネスにとっての貴重な無形財産
   ユダヤ人の独立志向は、信用と密接に関係している

  4 ユーモアを使う

   ジョークは人間関係をスムーズにする潤滑油
   ユダヤ人とユーモアは切っても切れない関係にある
   ユダヤ人のユーモアは知的で機知に富んでいる
   ユダヤ人のユーモアがアメリカ文化に与えた影響
   ユダヤ人のジョークを楽しもう
   タイムリーなジョークはビジネスを助ける

第4章 ユダヤ人に学ぶ駆け引きのテクニック

   楽しみながら、身をもって体験していこう

  1 力関係を見極める

   交渉相手との力関係を冷静に評価する
   「おれは買うときは鬼になるが、売るときは天使さ」
   交渉相手が弱い立場であっても、みくびってはならない

  2 知識があれば有利に働く

   予備知識を持っていると交渉はしやすくなる
   手土産をもらって喜ばない人はまずいません

  3 知恵が金儲けの原動力

   交渉相手には進んで質問をする
   質問に対して質問で返すと、相手に再考をうながせる

  4 論理と感情を上手に使いこなす

   論理を原則として感情も利用する
   明解な論理で相手を口説き落とす
   「しゃべりすぎると、無意味な言葉になってしまう」
   ジョークやほめ言葉で交渉を有利にする素地をつくる
   一種のテクニックとして感情を爆発させる

  5 時間の力を理解する

   お互いに感情的になったとき、時間が効力を発揮する
   わざと時間を引き延ばすのも作戦のうち
   我慢強く辛抱すれば得をする
   相手が「イエス」と言うまで粘り強く説得する
   しつこく粘るのは、それが利益をもたらすから

  6 交渉や駆け引きの究極の方法——それはソ連方式ネゴ

   交渉を一方的に有利に運ぶ悪の交渉術
   あまりに膨大な量の取引だから可能だった
   これが、悪名高いソ連式交渉方法の流れ
    (1)権限を、一部の者にしか与えない
    (2)当初から強硬な立場を取る
    (3)譲歩は、めったにしない
    (5)期限を一切、無視する



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著者紹介

烏賀陽正弘(うがや・まさひろ)
京都大学法学部卒業。幼少をニューヨークとロサンゼルスで過ごす。東レ(株)に入社後、国際ビジネス業務に従事して広く活躍し、そのために訪問した国は70にものぼる。ニューヨークと香港にも長らく駐在し、この関係から欧米や中国に多くの顧客と友人を持つ。その間、米大手量販店シアーズ・ローバック社から、優れたビジネスマンに贈られる最優秀賞、「アワード・オブ・エクセレンス」を、数少ない日本人として受賞している。
海外駐在より帰任後、同社マーケティング開発室長と参事職を経て独立し、現在ビジネス・コーディネーターとして、貿易業務や海外提携事業に手広く活躍中である。
そのかたわら著述にも励み、国際問題や日米文化に関する著書や論文を数多く出している。著書には『男だけの英語』『ここがおかしい日本人英語』(いずれも日本経済新聞社)、『読むだけで英語に強くなる』『ビジネスのための完璧Eメール英語』(いずれも潮出版社)、『驚異のアクション英会話』(学習研究社)などがある。



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