目次


悪意なき欺瞞

誰も語らなかった経済の真相


[目次] [著者紹介]


表紙




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1 「悪意なき欺瞞」とは何か

  経済につきまとう誤解

2 「資本主義」という死語

  「資本主義」の凋落
  「資本主義」に代わる言葉
  「市場システム」という語に秘められた欺瞞

3 市場における本当の主役

  コントロールされる消費者
  消費者主権という欺瞞
  GDPという欺瞞

4 「労働」をめぐるパラドックス

  「労働」をめぐる欺瞞
  「労働は喜びである」という言説の嘘

5 企業を支配する「官僚主義」

  過大評価される小規模企業
  企業経営に関する幻想
  企業経営者の絶大な力
  経営陣に服従する株主

6 「株主主権」という虚構

  企業経営者たちの悪意
  現代企業の抱える善と悪

7 「官と民」という神話

  軍産複合体の正体
  政府をも「経営」する企業経営者
  消滅する官と民の境界線

8 幻想が支配する金融の世界

  経済予測をする人々
  ITバブルの仕掛け人
  解雇に関する欺瞞
  腐敗するエコノミスト

9 「中央銀行制度」という現実逃避

  連邦準備制度をめぐる虚偽のシナリオ
  実効性なき金融政策
  無為無策の歴史
  幻想にすぎない連邦準備制度の役割

10 企業経営者の許されざる罪

  盛り上がる反企業の世論
  権限を悪用する企業経営者

11 外交と軍事の民営化

  事実を歪曲する勢力
  軍産複合体という現実

12 現代経済社会の真相

  経済政策がもたらした多くの犠牲
  人類の犯す最大の失敗


訳者解説



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著者紹介

ジョン・K・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith)
1908年カナダ生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。1949年〜75年ハーバード大学経済学部教授。現在は同大学名誉教授。J. F. ケネディ政権ではインド大使も務めた。アメリカ芸術文学アカデミー会長、アメリカ経済学会会長等を歴任。20世紀を代表する経済学者の一人。
著書に『ゆたかな社会』(邦訳、岩波書店)、『経済学と公共目的』『新しい産業国家』『不確実性の時代』(以上邦訳、講談社文庫)、『経済学の歴史』『バブルの物語』(以上邦訳、ダイヤモンド社)等がある。

[訳者]

佐和隆光(さわ・たかみつ)
1942年和歌山県生まれ。東京大学経済学部卒業。スタンフォード大学研究員、イリノイ大学客員教授等を経て、現在、京都大学経済研究所所長。専攻は計量経済学、統計学、環境経済学。
著書に『経済学とは何だろうか』『地球温暖化を防ぐ』『経済学への道』『日本の「構造改革」』(以上、岩波書店)、『資本主義は何処へ行く』(NTT出版)、『漂流する資本主義』(ダイヤモンド社)等が、訳書に『第三の道』(日本経済新聞社)、『暴走する世界』(ダイヤモンド社)等がある。


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