目次


 フリーター亡国論


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき


1章 フリーター社会の到来

  1 もう「個人の問題」では済まない

     450万人を超え団塊の世代に匹敵
     働かない(働けない)若者を放っておくのか

  2 フリーターを正しく理解する
    1 フリーターの定義

       時代とともにフリーター像は変わる
       マイナス・イメージの定着
    2 フリーターへの分かれ道

       進学も就職もしない人々
    3 フリーターの身分

       フリーター社会にもピラミッド構造がある
       ニートは潜在的フリーター
       ある時はバイト、ある時は無職

  3 誰がフリーターになるのか
    1 フリーターの性別

       女性フリーター急増で男女逆転
    2 フリーターの年齢

       「2ちゃんねる」でも騒然
    3 フリーターの学歴
    4 フリーターの出身学科・学部
    5 フリーターの地域事情

       どこにフリーターが多いのか
       非正社員か、無業者か
       新卒フリーターか、離職フリーターか


2章 なぜフリーターは増えるのか

  2050年には若者の2人に1人
  キリギリスは野たれ死ぬ?

  1 若者側の理由

     7〜9割がフリーターを選ばされている
     仕事に就けない!
     やる気と社会性はあるか
     就職してもすぐに辞めてしまう
     企業と若者のミスマッチ

  2 企業側の理由

     誰にとっての「失われた10年」か
     企業はなぜ非正社員を望むのか
     奪われた未来

  3 社会・経済環境の変化

     団塊世代が若年の仕事を奪っている?
     これからバブル入社組の人件費が増えてくる
     豊かさがフリーターを生んでいるのか?

  4 フリーター社会の未来予想図

     フリーターが正社員になるのは難しい
     2050年までのシミュレーション
     フリーター版「アリとキリギリス」
     閉塞した二極社会へと向かう道


3章 フリーターの暮らしぶり

  1 フリーターの所得

     384万円の正社員と105万円のフリーター
     生涯では2・2億円の差
     追いつめられた「断崖の世代」

  2 フリーターの税金と保険料
    1 住民税
    2 所得税
    3 社会保険料
    4 雇用保険料
    5 消費税

  3 フリーターの消費

     稼いだお金をフリーターはどうする?
     お金はないが、時間はある人たち
     「女性」「30代」「契約・派遣」

  4 フリーターの貯蓄

     資産形成がどれだけ遅れるか
     年金に頼れない世代

  5 フリーターの年金

     国民年金は最大でも6万6000円


4章 なぜフリーターが増えると悪いのか

  1 マイナスの影響
    1 税収の不足

       悪化する財政
       消費税率引き上げでツケが回る
    2 保険料の不足

       20代の保険料未納は5割強
    3 消費の不足

       失われるGDPの1・6%
       企業も若年マーケットから撤退へ
    4 貯蓄の不足

       家計の貯蓄率は30年で4分の1に
       円暴落のシナリオも
    5 少子化が止まらない

  2 プラスの影響

     景気回復に一役買ったフリーター
     ソフトバンクBB4500人採用の意図は?
     非正社員を増やせば利益が上がるとは限らない
     フリーターのプラス効果はどれくらいか

  3 プラスとマイナスどちらが大きいか

     プラスを生み出す2つの条件
     GDPへの押し下げ効果
     いつまでも親の世話にはなれない


5章 フリーターで日本は亡びるのか

  1 悪いのはフリーターか、社会か

     ニーズがあるからフリーターがいる
     彼らなしでは成り立たない社会

  2 変わり始めたフリーター

     28歳定年説
     県が教育訓練プログラムを提供
     未熟な職業観を変えられるか

  3 変わらない企業

     収益性重視のシワ寄せか
     非正社員にも正当な対価を
     「正社員の時代」は終わった

  4 おわりに

     若者の失業は先進国共通
     ワーク・ライフ・バランス
     日本には敗者復活の道がない

あとがき

参考文献



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著者紹介

丸山 俊(まるやま・しゅん)
1978年埼玉県生まれ。2001年早稲田大学政治経済学部卒、三和総合研究所(現UFJ総合研究所)入社。エコノミストとして景気予測、マクロ経済分析を担当。
著書に『日本はこうなる』(共著、講談社)。


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